2007年11月9日第38号(通巻第103号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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クラシックの要素を数多く盛り込んだ、大人のクリスマスを演出する。

11/9(金) 横浜ランドマークプラザ「Classic Christmas」 

壺や鉢、花器、使い勝手にも優れた銘々皿や汲出碗などの食器を加えた60余点を出品。
11/10(土) 「井上康徳白磁展」 銀座・和光アートサロン
心理占星術研究家・鏡リュウジとTVドラマ『美味學院』出演者のトークイベント。

11/11(日) 「鏡リュウジが占うオトコのキモチ」 原宿

五感をフルに生かしてチーズを体験できる様々なコーナーを設置。世界のチーズの味を楽しめる。

11/12(月) 「チーズフェスタ2007」スパイラルホール

幕末・明治期から60年代までの近代日本の彫刻史を68名の彫刻家の作品100点で振り返られる。
11/13(火) 「日本彫刻の近代展」 東京国立近代美術館
角川マガジンズより発売中のイ・ビョンホンの写真集『パリイ』の写真展が開催される。
11/14(水) 「パリイ〜イ・ビョンホン写真展〜」
毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーボー。今年は香りが豊富でフルーティーな出来。
11/15(木) 「ボジョレー・ヌーボー解禁」
 

掃除ロボット「ルンバ」の最新作

自分で動き回って室内のゴミを掃除してくれる円盤型ロボット「ルンバ」シリーズの最新作である自動掃除機ルンバ530と570が、10月1日に日本で発売された。アメリカのアイロボット社の、自立型ロボットに組み込まれた人工知能「AWARE」を搭載し、センサーが部屋の大きさや形、床の状態や汚れ具合などを感知し、その情報に基づいて動きや稼働時間を判断する。

3段階クリーニングシステムと呼ばれる掃除方法が、非常に注目されている。第1段階では、円盤の側面から飛び出す毎分300回転のクリーニングブラシによって、壁際や部屋の隅の取りにくいゴミを掃除する。第2段階では、円盤下部に設置されたカーペット用、フローリング用の二種類のブラシが高速回転し、接触面の角度を計算しながらゴミをかきこむ。第3段階では、床に密着するゴム素材である「密着ワイパー型吸引口」によって、今まで取りきれなかった微細なほこりも、幅わずか1mmの吸引口から強力に吸い込む。また、1回の掃除で同一箇所を平均4回移動し、様々な方向から掃除を行うので、カーペットに潜む糸くずやダニなど通常の掃除では難しいゴミもきれいに除去することができる。

このほか、壁や障害物を発見すると速度を緩めて衝撃を軽減する「ソフトタッチセンサー」や、カーペットのフリンジを巻き込むのを防止する「からまり防止機能」、さらに円盤のスピーカーから2分間の使用説明音声が流れるなど、充実した機能が売り物になっている。また円盤の裏面に設けられた防塵用シールドによって、防塵性能が大幅に高められている。運転終了時やバッテリ残量が少ない場合に自動的に充電器へ戻る機能や、階段を感知して落下を回避する機能などは、旧型からの性能を継承している。

「ルンバ」のサイズは340mm(直径)×92mm(高さ)で、重さは約3.7kgである。通常の清掃方法における運転時間は1時間で、電池は最大1時間半から2時間の駆動が可能だ。充電時間は約3時間である。530の販売価格は79800円、570は94500円である。

(C)2007 Sales On Demand corporation

自動掃除機ルンバ http://www.irobot-jp.com/index.php

 

日本のお土産ランキング(その2)

前号では、百円ショップでの「日本のお土産ランキング」をご紹介し、読者から大きな反響があったので、今回は外国人の好きなお土産ランキングの「秋葉原篇」をお届けしよう。秋葉原は知らない人のない、日本で一番有名な電器街で、家電、アニメ、ゲームなどを求めるオタクや外国人観光客が街中に溢れている。テレビのランキング番組である「ランキンの楽園」で秋葉原の外国人観光客100人に調査を行ったところ、次のような結果が得られた。

第1位 日本人形 31人(忍者、侍、キティちゃんなど、ユーモアのあるものが人気。)
第2位 デジタルカメラ 23人(日本製に人気があり、外国語の使用説明書がついているものはさらに人気がある。)
第3位 イヤホン 21人(安くて性能がよく、かさばらないのが便利。)
第4位 携帯ゲーム機 19人(PSPやSDは、知らない人のないゲーム機の代名詞になっている。)
第5位 ガチャポン 17人(数百円でアニメキャラクターのフィギュアなどが手に入る。販売機から買うプロセス自体に、何が出てくるかという楽しみがある。)
第6位 日本アニメのフィギュア 16人(アニメファンに大人気。精巧に作られ、本物そっくりの工芸品である。)
第7位 炊飯器 13人(ご飯がおいしくたけて、機能が充実している。)
第8位 パソコン 12人(品揃えが豊富で、外国より安い場合もある。)
第9位 おでん缶 9人(秋葉原特有の、長期保存可能なおでんの缶詰。)
第10位 血圧計 7人(高齢者へのお土産として人気がある。)

さすが電器街の秋葉原だけあって、10位までの半分以上を電気製品が占めている。秋葉原を訪れる華人のみなさんには、時間があれば是非、本メルマガでご紹介した「メイドカフェ」にも行ってみてほしい。旅行での体験は、帰国してからの土産話として喜ばれるだろう。(解舒棋執筆)

(C)2007, Mainichi Broadcasting System, Inc.
ランキンの楽園 http://www.mbs.jp/rankin/backno/20070622_1.shtml
 

パトカーがデザイン一新

観察力のある方は気がついているかもしれないが、最近東京の街に出現するパトカーの外観が以前とは大幅に変わった。以前は黒白の素朴な「パンダ模様」などと呼ばれるデザインだったが、新しいパトカーでは側面と後部につけられた大きな「POLICE」の文字が非常に印象的で、反射材を使っているので夜間には大変目立つ。

今年の東京マラソンの日(2月18日)に、この新しいパトカーが正式にお披露目された。当日は雨と風の悪天候だったが、雨をついて走る選手や沿道で声援する人々よりもさらに注目されたのは、マラソンの警備を行った警視庁のパトカーであった。この日は、31台の試作車が警備に当たった。そして6月からは、現有の1400台のパトカーのうち巡回や交通の647台を一斉に新しい顔に変更した。

警視庁のパトカーは、半世紀近くの間変更されなかったが、若者にもわかりやすいように大きな「POLICE」の文字をつけ、さらに警察手帳の徽章をデザインしたエンブレムを加えた。また、上部には散光式赤色警告灯と番号をつけ、パトカーの存在感を高めた。夜間には反射材が光るので、交通事故の防止にも効果を上げるに違いない。

ところで、なぜ日本のパトカーは白黒のパンダ模様なのだろうか?1950年に初めて導入されたパトカーは白一色だった。ところが当時の道路は大半がきれいに補修されておらず、泥水が跳ねて車体が汚れることが多かったため、評判が悪かった。そこで、後にアメリカにならって下半分を黒くし、現在のようなパンダ模様になったのである。赤い警告灯と警笛はしばしば改良され、現在の形に進化した。

ブログ・ヘッドライン「パトカーがデザイン一新」
  http://www.blog-headline.jp/life/archives/2007/02/post_942.html

手塚治虫を新しい形で

●世界でたった一つの手塚本
コンテンツワークス社は手塚プロダクションと提携し、手塚作品かいくつかを選んで編集し、世界でたった一冊の単行本を作る「手塚治虫オンデマンドマガジン」サービスを開始した。このサービスでは「手塚治虫漫画全集」に収録された1200話の作品から好きなものを選択して、B5サイズの雑誌に編集する。表紙は379種類から選択でき、価格は一冊1365円である。

「手塚治虫オンデマンドマガジン」は、注文から10日以内に手元に届く。今年の春にサイトを開設したときには、「ブラック・ジャック」や短篇作品など433篇が提供されたが、公開後に次々作品が追加され、最終的には「手塚治虫漫画全集」の1200篇の作品と、全集には収録されていない単行本作品も含まれるようになる。サービス開始記念として、注文者200名に、他では手に入らない「手塚治虫オンデマンドマガジン」の433エピソードのガイドブック「Indexマガジン」がプレゼントされた。

●手塚マンガのカラー版
手塚プロダクションでは、手塚治虫が残した漫画作品の完全カラー化という巨大プロジェクトを開始した。カラー化された新しい手塚漫画は、携帯サイト「まんがの虫DX」を通じて携帯送信サービスが行われ、海外に対しても全面展開される。作品は「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」、「ジャングル大帝」、「火の鳥・黎明編」、「リボンの騎士」、「どろろ」の一部分である。価格は一回約80円である。カラー化の巨大プロジェクトは、手塚プロダクションの北京スタジオで行われている。かつて手塚の助手を務めた人々が色を指示して監修する。過去に、手塚自身が作品のいくつかのページをカラー化したことはあったが、すべての作品をカラー化するのは初めてである。現在、月に1000ページずつ進められており、約15万ページの膨大なプロジェクトを完成するのには5年ほどかかると予想されている。

(C)2007 TEZUKA PRODUCTION
手塚治虫関連サイト
  http://www.tezuka.co.jp/
  http://tezukaosamumagazine.jp/
  http://tezuka.comicpark.net/showcase/topmenu.aspx

猫のアイドルたち

先月中旬の本メルマガで、心を癒す「猫カフェ」をご紹介したが、日本での猫の人気を示すものはこれだけではない。今ネット上では空前の「ペットアイドルブーム」が巻き起こっており、猫のアイドルは「ニャンドル」と呼ばれている。さて、いくつか鑑賞してみよう。

はっちゃん日記
男女二人の写真家ユニット「八二一」(はに・はじめ)が、公園から野良猫はっちゃんを拾ってきた。はっちゃんの柔らかい体から生まれるユニークな動きや豊かな表情、わが道を行くといった性格が見られるブログ「はっちゃん日記」には、毎日5万以上のアクセスがある。すでに6冊の写真集が出版され、二枚のDVD、カレンダー、絵はがきなどの商品も販売されている。猫ではあるが、写真展やサイン会も行われ、人気を集めている。

不思議顔のまこ
ホームレス猫だったまこを引き取った飼い主は、「里親募集サイト」でまこを見て「こんな不細工な猫は貰い手がつかないだろうから、私が引き取らなければ」という使命感で引き取ったのだそうだ。まこは最初、人に近づくことがなく、毛は抜け落ちて、ところかまわず排泄するような猫だった。その後、飼い主が愛情をこめて育て、ようやくその幸福を感じることができるようになった。無邪気で可愛い姿を写した写真と飼い主の暖かい心がこもった文章でつづられた写真集「まこという名の不思議顔の猫」は、「猫の恩返し」とも言えるかもしれない。

ねこ鍋
「ねこ鍋」という言葉を見て、「猫肉のしゃぶしゃぶ」だろうかと誤解してはいけない。作者のエレファントさんが飼っている四匹の猫は、鍋の中で昼寝をするのが大好きである。一匹で鍋を占領したり、二匹で分け合ったり、あるいは四匹で重なり合ったり、何とものどかな「ねこ鍋」である。動画サイトの「ニコニコ動画」で話題が沸騰し、アクセス数は70万回を超え、写真集やDVDも発売された。「ねこ鍋」があまりに可愛かったので、「ねこ籠」、「ねこフライパン」、「ねこ鉢」なども、次々ブログに登場しているそうだ。(謝晨執筆)

GO!GO!ペットアイドル http://www.star-bit.com/gogopetidol.html

毎晩12時10分、NHKにチャンネルを合わせると、黄金色に輝く夕日と、長い列車が湾曲した線路の上をゆっくり走っていくシーン、そして大きなリュックを背負った長髪の青年の姿に出会うことができる。「関口知宏の中国鉄道大紀行」はたった10分の短い番組だが、日本人が現代の中国を理解するために開かれた窓であると共に、華人たちの故郷を思う心に懐かしさと感動を届けてくれる。

出発点は青蔵鉄道のラサ、終着点は新疆のカシュガル。最長片道ルート36000kmの鉄道の旅で、中国大陸の100余りの省や都市や地区を巡る。若い俳優の関口知宏が、列車に乗って22本の鉄道の沿線の都市で、その地の風土や人情、地勢、文化、民族、さらには都市の経済や社会の発展を見て回り、生き生きとした語り口によって、のどかな中国の全景図を描き出している。

列車は広大な大地を走り、車内では日常的な風景が展開される。中国語はうまくないが、絵筆によって見聞を描き出すのに長けた日本からの若い旅人が、中国的雰囲気に溢れた場面の中でどんな役柄を演じるのか。それがすべての視聴者の最大の関心事だ。画面に寝台車で歌う人々が現れる。彼らはなまりの強い中国語で、日本語の関口と共に「北国の春」を歌っている。一人のおばあさんが戦争の痛みを語りながら、関口に「彼女はいるの?」などと聞く。純朴な田舎の娘が、関口が途中で描いた絵をほしいと恥ずかしそうに言う。休憩の途中下車で、野外で暮らす牧畜民たちが関口に辛口の美酒を勧める。日本語を学ぶ女子学生が、異国の言語で一生懸命関口に自分の夢を語る。緑化のために一生苗を提供し続ける園芸労働者が関口と共に無限に続く樹林をながめる。……人々の間に起こった様々なことがらも、恨みの気持ちも、すべてがこれらの心と心の素直な交流の中にこだわりなく溶けていき、薫り高いお茶のような深い味わいだけが残される。

突然、強い願いが湧き起こった。いつの日か、「東京流行通訊」も「日本鉄道大紀行」を撮影して、我々がふだん伝えたいと思っている日本の真の姿、人々の純朴な気風や、美しい景色や、生き生きとした流行などを、衛星を通じてテレビ画面に(或はYouTubeを通じてパソコン画面に)よって、世界中の日本を理解したいと思っている華人の読者たちの前に展開してみたい。この夢が実現したならば、どんなに意義深いことであろうか。

→私はハロー・キティがとても好きなのですが、日本から戻ってきた友達が「古臭い」と笑って、日本ではもうハロー・キティは流行っていないと言うのです。それは本当でしょうか?【シンガポール I love KITTY

←日本では次々に新しいキャラクターが生まれるので、ハロー・キティが流行っていないという錯覚が起こるのかもしれませんが、キティはまだまだ人気がある上に、新しい製品もいろいろ開発されています。今月末に発売になる「ハローキティフェイス型デジタルカメラ」や、NECが発売したばかりのパソコン、LaVieGハローキティモデルを見ればおわかりになるでしょう。

→まもなく年末ですね。少し早いですが、編集部のみなさんにご挨拶いたします。よいお年をお迎えください!【南京 張躍進

←本当にもう年末ですね。東京のデパートでは、クリスマスのイルミネーションが輝いています。時間が経つのは速いものです。みなさんは、この一年いかがでしたか?我々も、来年の編集の発展計画を始めています。お互いに、充実した楽しいクリスマスと新年を過ごしたいですね!

→日本の有名な紅葉鑑賞の名所を教えていただきたいです。【高雄 蔡嵐

←本メルマガでは、以前「遊」のコーナーで、特色のある紅葉の名所をご紹介したことがあります。最新情報をお知りになりたい場合は、日本国際観光振興機構の「2007紅葉情報」をご覧になることをお勧めします。

【編集部からのお知らせ】

●世界的なプロダクトデザイナーで、日本の建築、デザイン界の権威である黒川雅之さんが、今月の17日から21日まで、廈門大学華僑大学集美大学廈門理工学院で学術交流活動を行い、「デザインの修辞法」の講演をされます。我々はその全行程に同行して、黒川さんと中国の大学生たちの交流について詳しくご紹介する予定です。

●メディア界で活躍する・宏志氏による台湾No.1の「理想の生活をデザインする美学実践誌」である「La Vie」の本年第10号のカラー4ページに、本メルマガで推薦し、翻訳を行った黒川雅之さんの新作が掲載されています。ご興味のある方は、是非ご覧ください。

●来週の金曜日(16日)に特別増刊第15号を発行し、日本のさまざまな筆記用具についてご紹介します。23日(金)は休刊となります。ご了承ください。

 

世界最高齢エベレスト登頂
63歳176日で、世界最高峰のエベレスト(8848m)の登頂に成功した渡辺玉枝。2002年5月16日に成し遂げられた、女性の世界最高齢記録樹立のニュースは世界中を駆け巡った。渡辺さんは、エベレストを含め、これで8000m峰5座目の登頂。そのため、2004年度の植村直己冒険賞に選ばれた。

 
 
ALAYA