2007年12月7日第40号(通巻第105号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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「小梅ちゃん」で有名な林静一のアニメーションや絵本、現代美人画など多彩な仕事の全容に迫る。

12/7(金)
「林静一展 1967-2007」 八王子市夢美術館

この日廣川抄子による、ヴァイオリンのソロ演奏が聴ける、記念ミュージアムコンサートが開催される。
12/8(土)
「さびしさと向きあって」 千葉・佐倉市立美術館
美術に何が起こったのか、それが私たちにどうつながっているのかを考える。

12/9(日)
「シュルレアリスムと美術」 横浜美術館

300年以上の伝統をもつ武蔵一宮・氷川神社の大湯祭神事にあわせて、十日市が盛大に開かれる。

12/10(月)
「大湯祭・十日市(酉の市)」 大宮氷川神社

20世紀最大の画家の一人であるシャガールの生誕120年記念展示会の最終日です。
12/11(火)
「シャガール展 −写真家イジスの撮ったシャガール−」
クラフト展ならではの、こだわりの小物雑貨や本格的な工芸品をクリスマスプレゼントに。
12/12(水)
「Bunkamura Christmas Market 2007」 渋谷
環境配慮製品・サービスの普及や販促、環境技術や環境ソリューション情報の発信・交流ができる。
12/13(木)
「エコプロダクツ2007」 東京国際展示場
 

原宿ファクトリー・ファッションウィーク

東京の流行は、寒風の中にあっても生き生きとした活力を失わない。原宿のアートスペース――デザイン・フェスタ・ギャラリーで、「原宿Factory Fashion Week」が開催予定、洋服、和服、帽子、装飾品、テキスタイルなどが繰り広げられる個性的な雰囲気が、冬の原宿にぬくもりを与える。

【12月10日〜12月16日 チャイナ“Put on toy”】「着るおもちゃであり遊べる洋服」という形で、大人のための知育玩具を積極的に製作している。計算しつくされたシャツは、細かいところにデザイナーのこだわりが感じられ、着る人によって異なるファッションの世界が広がっていく。

【12月10日〜12月16日 ネヂママmaria540801“ネヂママmariaカタログコレクション”】 4年前に娘ネヂを亡くして「ネヂママ」と改名し、本格的にロリータ服ブランドの活動を開始した。娘が好きだった服なので、「着やすくてネヂに似合いそうなロリータ服」を一人でがんばって作っている。

【12月10日〜12月16日 透明マニラ“fashion week”】通信建築業界で8年間働いた後、突然アパレル業界に転職した星野小百合は、2004年に自身のブランド「透明マニラ」をスタートさせた。ミシンで作るハンドメイドワンピースをメインに、他の作家のニット小物を組み合わせて、透明マニラの世界を表現している。

【12月10日〜12月16日 くが あすか“borderland(III)『生・虚』”】女の子が生々しく自分を飾り立てるランジェリーをテーマとして、女の子のクローゼットを覗いたような、秘密めいた華やかな世界を作り出している。映像、写真作品、フラワーアレンジメントなどの要素を用いて、空間の表現に挑戦している。

【12月10日〜12月16日 北岡丈】文化服装学院を卒業後、同校の教員を経て、現在はフリーのデザイナーである。「騙された知覚」をテーマに錯覚の原理を利用し、映像や音楽などを結合して、ユーモアのある、現代のノイズを感じさせる空間を演出している。

【12月14日〜12月16日 Rfive Design】ニューヨークをベースに活動するアーティストチーム。ストリート・グラフィティ(落書きや看板)をモチーフにして独創的なテキスタイルデザインを行い、それをインテリアや帽子などに加工している。また、写真と紙を組み合わせたアート作品も手がけている。

【12月14日〜12月16日 “KAMO”08s/s】原宿の古着屋、Linco By BerberJin(R)で販売しているブランドで、一点ものにこだわっている。アクセサリーやTシャツが中心である。ファッション雑誌「ChokiChoki」で行われたファッションショーへの出展はたいへん好評だった。

【12月14日〜12月16日 環“MY PARTY−私と私をとりまく表現−”】デザイン・フェスタで様々なアーティストに出会って刺激を受け、自分も作品を作るようになった。彼女をモデルにした作品や、彼女の所持するデザイン・フェスタコレクションを通して自己を表現する。

期間:2007年12月10日〜12月16日午前11時〜午後8時
場所:デザイン・フェスタ・ギャラリーWEST(東京都渋谷区神宮前3−20−18)デザイン・フェスタ・ギャラリーEAST(東京都渋谷区神宮前3−20−2)

デザイン・フェスタな人々高田英悟
「ZOESTYLES」(ゾーイスタイルス)というブランドで、「ドラキュラ番長」、「パンダ王子」などのちょっと不思議な服を発表しているデザイナーである。文化服装学院で衣服製作の基礎を学んでからイギリスの大学に留学したので、彼の作品には東洋と西洋の様式が融合している。彼のコンセプトは、「日常における非日常」で、「ZOESTYLES」の服を着ると、普段とは違った気持ちを味わうことができる。新宿のKERA SHOP ARENA他、全国15店舗で買うことができる。

(C)2007 Design Festa Ltd.

Design Festa Planet 03公式サイト
  http://www.designfesta.com/jp/dfg/planet/(日)
  http://www.designfesta.com/02_en/00_g_e/planet/(英)

 

未来型デザイン時計

まもなくクリスマスがやって来る。みなさんは、彼氏にどんな心のこもったプレゼントを贈られる予定だろうか?その参考として、おしゃれですてきな未来型「デザイン時計」をご紹介しよう。

TO(ティー・オー)まるで金属の柱の中心部に二本の溝を刻んだようなフォルム。それと一体に溶け合った、二つのアルミ製の円盤針。円盤の中心から外側まで、まばゆい光沢が放射状に走り、金属本来の美しさに緊張感が加わり、知性を感じさせる表情を備えている。

PIMP3 STAR数字が文字盤の上にずらりと並んでおり、時刻を表す数字の箇所のLEDが光ってすべての情報を表示する。映画マトリックスのように数字が落下していき、現在時刻と一致したところで停止する。誰でも一回見たら、忘れられないデザインだ。

i:VIRT(アイバート)世界初の、携帯電話を受信できる腕時計である。腕時計と携帯電話の接続には、無線通信方式Bluetoothを利用している。電話が着信すると、腕時計が光を発して振動する。あらかじめ携帯に電話リストを登録しておけば、i:VIRTに名前が表示される。

TWELVE普通腕時計は、長針と短針の長さの違いによって時間を表示するが、携帯電話auの「INFOBAR」をデザインした深則直人は、isseymiyakeの文字を時針につけることによって分針と区別した。外形は12角形で、文字盤の数字は省略されている。

デザイン時計公式サイト http://www.clock-world.jp/
 

世界最大の飛行船

ふわりと地上を飛び立ち、ゆっくりと地面から離れていく。かすかに傾斜した船体が、空に向かって上昇軌道を描いていく。その独特の浮遊する快感は、言葉では表現することができない。

世界にたった3隻しかなく、日本には1隻しかない「ツェッペリンNT号」は、全長75メートル、幅は最も広いところで19.5メートル、高さ17.4メートルで(大型ジェット旅客機より大きい)、世界に現存する飛行船で最大のものである。70キロメートルの巡航速度で300〜600メートルの上空を前進する。この飛行船はもともと、株式会社日本飛行船が広告宣伝、環境調査観測、テレビ放送などの業務に使用していたものだが、今年5月に航空運輸事業の許可を得て、一般の乗客を乗せた遊覧飛行を開始した。

ヘリコプターと比べると、飛行船内は振動が少なく、音も静かである。また、中を自由に歩けることも魅力の一つと言えるだろう。左右の窓の間を移動して景色を楽しんでいると、童心に返るような気がする。

費用は一人一時間8万〜12万円で、まだまだ一般の人が気楽に楽しめる値段ではない。だがまもなくクリスマスとお正月がやって来るので、東京をロマンチックに空から眺めようというカップルも少なくないだろう。特に、上空から灯りのともった東京の夜景を眺めることができれば、最高に優雅な気分と、鳥のように空を飛ぶ快感を味わうことができ、それだけの価値が大いにある。

1937年にドイツで全長240メートルの飛行船が世界一周旅行の間に起こした悲劇を再び起さないように、「ツェッペリンNT号」は不燃性ガスを使用している。また、たとえ直径30センチの穴が開いても、ガスがすべて漏れ出すには8時間かかるなど、安全性が大幅に向上している。

(C)2007 Nippon Airship Corporation
株式会社日本飛行船公式サイト http://www.nac-airship.com/

トヨタの模擬運転施設

日本最高峰の富士山の麓に、もともとは知る人の少ない「東富士研究所」がある。これはトヨタ自動車の大量生産車の先端研究施設である。200万ヘクタールの巨大な施設内に、1周4キロのテストコースがあり、さらに最新設備の研究棟が並んでいる。

トヨタ自動車は常に、この施設で行われる様々なチャレンジについてメディアに公開している。例えば、83億円をかけて建設した「安全研究棟」や、赤信号に出会うと自動的に停車する最新技術などである。先月末には、「東富士研究所」に新設される、世界最大の模擬運転施設(ドライビングシミュレーター)が、初めてメディアに対して公開された。

シミュレーターは、発表された最新の安全関連技術の一つである。直径7.1メートルのドームの内部に本物の車両が設置され、周囲には道路などの走行状況を表したCG画像が映し出される。運転席からは、左右360度にわたるスクリーンが映し出す道路の変化を感じ取ることができる。ドーム内の車両でドライバーの運転をシミュレートすると、実際の運転とまったく変わらない感覚が味わえる。ドライバーは画像を見ながら運転操作を行い、ドームは最大毎秒6.1メートルの速度で、振動したり傾いたりしながら、縦35メートル、横20メートルの空間内を移動する。加速時には、ドームが前方に移動して後部が傾斜し、最大0.5Gの重力加速度を体感できる。この装置を使うと、危険走行、居眠り、飲酒などの特定条件下での走行テストが行え、今後の車両の安全装備の開発に正確なデータを提供することができる。

この模擬運転施設の建設費用は数十億円に達すると推算されている。トヨタ自動車は、臨場感を高め、現実に近づけるテストデータを収集し、3、4年後には市販の車両の安全技術にそれを反映させる予定である。

(C)2007 TOYOTA MOTOR CORPORATION
「東富士研究所」
  http://www.toyota.co.jp/jp/about_toyota/facility/04.html

今年のロボット大賞

経済産業省は11月27日に、「今年のロボット大賞2007」優秀賞を発表した。富士通などが開発した二本足歩行のロボット「HOAP」、日立製作所と九州大学による手術用ロボット「小型手術用ロボティックシステム」、レゴジャパンの、ロボットの組み立てや動作プログラムの作成などを学習できる教育用ロボット「マインドストーム NXT」、ゼットエムピーが開発した、音楽に合わせて踊り、人を認識してついていく音楽再生ロボット「ミューロ」など13件が入賞した。

ロボットというと誰もが頭に浮かべるのは、おそらく「ASHIMO」のような二本足歩行のロボットだろうが、こうして入選したものを見ると、実際にはその範囲が非常に広いのがわかる。高速で流れるベルトの上から、毎分120個の速度で部品を選び出すロボットや、200キログラムのものを運んで、5ミリ以下の誤差という正確さでそれを置く位置を決定するロボットなどもある。

この中で、松下電工の「血液検体搬送ロボットシステム」、ファナックの「M430iA」、ツムラと富士重工業の「連結式医薬品容器交換ロボット」、名古屋大学とファイン・バイオメディカルが共同開発した「イブ」、コマツなどによる「消防ロボット」、IDECの「小型ティーチングペンダント」、産業総合研究所などの「RTミドルウエア」、ハーモニック・ドライブ・システムズの「小型高精度高出力アクチュエータ」、およびデンソーウェーブのネットワークソフト「ORiN」が入賞した。

「今年のロボット大賞」は2006年に始まり、今年は二回目である。サービス、産業用、公共、部品・ソフトウエアの4つの部門の合計82件の応募作品のうち、ロボット市場の開拓に重要な作用をおよぼすものが選ばれた。経済産業省では、ロボット産業を日本が国際的に競争力を高めなければならない重要分野と位置づけている。日本は世界の産業用ロボットの約40%を供給する「ロボット大国」である。ロボット技術が医療や福祉などのサービス分野に運用されることによって、2010年の国内市場は1兆8000億円に拡大すると予想されている。

経済産業省では13件の中から大賞を選び、12月20日に東京都港区のTEPIAで表彰式を行う予定である。

今年のロボット大賞公式サイト http://www.robotaward.jp/

あと三日で、「改正遺失物法」という法律が日本で実施される。これは、警察が拾得した遺失物を保管する期間を半年から三ヶ月に短縮する法律である。また、鉄道機関などが拾得物を自ら保管できるようにもなる。この法律によって、警察の「拾得物保管」の悩みを解決すると共に、各大手鉄道機関の「警察に拾得物を届ける」という負担が軽減される。
 
我々の日常生活では、うっかりして忘れ物をするということはいつでもどこでも起こり得る。タクシーの座席に残された携帯電話、地下鉄のドア脇に立てかけられた雨傘、歩道の上に落ちた一枚の紙幣、数枚のコイン……、こうしたものは一度なくしたら、持ち主の手には永遠に戻らない可能性がある。だが日本では、多くの落とし主は鉄道の拾得物取扱所や警察で、落としたものを見つけられる可能性が非常に高い。
 
統計によれば、毎年拾い主が拾得物取扱所に届ける物品は、現金に換算すると1000万円以上にのぼり、本物の現金は100億円を超えるが、そのうち確認して落とし主に戻るものは約70%である。日本の法律では、拾い主は七日以内に届けなければ、謝礼金やその物品を所有する権利を失う。そして物品は、落とし主が半年以内に見つからなければ、拾い主の所有となる。現金を拾った場合は、落とし主が見つかっても、拾い主が5%から20%の謝礼金をもらうことができる。
 
警察が行ったアンケート調査によれば、30%の落とし主が、捜す努力をしないであきらめてしまうのだそうだ。そこで最近、「警視庁遺失物センター検索システム」が構築され、警察庁のホームページから簡単に遺失物が検索できるようになった。JR西日本でも、管轄範囲内の拾得物のデータを「遺失物管理システム」に保存し、駅員が拾得日時と場所と物品の種類を入力しておくので、迅速に落し物を確定することができる。この検索端末は京都、大阪、神戸などの548箇所の遺失物取扱センターに設置されている。
 
中国の子供たちは、「道で小銭を拾ったら、それをおまわりさんに届けましょう」という歌を教え込まれたものだが、多くの留学生たちは日本に来て、「夜も戸締りをせず、落ちているものを拾って自分のものにすることはない」という気風を見て驚かされた。合理的な拾得物制度がこの島国で深く心に浸透しているのは、先進技術という要素のためではなく、人と人の間の単純素朴な信頼感によるものなのだろう。

→他国の環境意識や科学技術開発能力を見て、彼らが中国のどんな割り箸を輸入しているのか、自分がどんな箸を開発しているのかを考えました。(メルマガの「エコ特別増刊号」を読んで)【中国 Bulletin

←「エコ特別増刊号」をたくさんのお友達に紹介していただき、ありがとうございます。スターの陳坤が日本で最も印象深かったのは、「この国が非常に環境に優しい」ことだったそうです。今後我々は、日本の環境保護の広大な海からもっと多くを汲み取り、地球を愛するすべての読者の心を潤していきたいと思います。

→メルマガで紹介されていた居酒屋の全国チェーン、「ざうお」は、とても楽しそうですね。今度日本に行ったら、是非行ってみようと思います。香港でこのような店を作ったら、きっと行列ができるでしょう。(メルマガの「巨大な船で釣りをする居酒屋」を読んで)【香港 katana

←katanaさんのブログは、本当に内容が豊富です。我々が紹介したグルメや名所、風景などを是非日本で体験して、感じたことをいろいろなメディアで伝えてください。

→「週刊東京流行通訊」には、現代の東京の主なファッション流行の要素が含まれていますね。私はその中に、多くのビジネスチャンスを発見しました。都市間には確かに、流行とファッションの要素に時間差と地域差があります。その微妙なところを、じっくり考えなければなりません。【中国 小超

←我々の記事は一つ一つが短いですが、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と言えるように努力しています。この小さなメルマガが、みなさんのインスピレーションを触発したり、考えるきっかけになったりすることを願っています。

 

日本一高い自立式人工ツリー
先週の本メルマガで日光金谷ホテルにある28mのクリスマスツリーを日本一高いツリーとして紹介した。しかし、それは生木のツリーで、自立式人工ツリーでは更に上回るものがある。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」にある「ユニバーサル・スーパー・クリスマスツリー」である。高さは36mで、昨年すでに日本一だった32.78mをさらに3.22m伸ばしたのである。

日本一高価なサンタクロース
貴金属販売のGINZA TANAKAは先頃約20キロの純金で作ったサンタクロースを公開した。サンタクロースの身長は41センチで、担ぐ袋も純金製である。ベルト部分には1.7カラットのダイヤモンドをちりばめていて、一体2億円と、日本一高価なサンタクロースといえよう。同社は昨冬も純金製のクリスマスカードを販売し、話題を集めた。

 
 
ALAYA