2007年12月14日第41号(通巻第106号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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18ヶ国の民族衣装を組み替えて遊べる仕掛け絵本「世界の民族衣装」の発売記念で開催される。

12/14(金) 「Janetta World」 渋谷・ロゴスギャラリー

海外留学制度の40周年を向かえた今年、留学を終えた芸術家100名が新作を披露する。
12/15(土) 「『旅』展」 六本木・国立新美術館
日本スタイリスト界の先駆者・高橋靖子によるトークショー。ゲストに竹中直人が登場。

12/16(日) 「プレゼンツ〜表参道物語〜」 原宿

色とりどりの羽子板が露店に並ぶ。定番の歌舞伎や舞踊の絵柄の他、人気有名人も羽子板に。

12/17(月) 「羽子板市」 浅草寺

カレーを食べながらライブを楽しめるイベント。先着100名はカレーが1杯無料になる。
12/18(火) 「カレーGIG」 下北沢ERA
難病で苦しむ子供たちのために7人の豪華アーティストがサンタをテーマにペイントしたベアブリックをオークションで販売。
12/19(水) 「ドリームサンタ・パレード」 横浜
「地球・環境・平和」をコンセプトに、人と地球にやさしい多様な光の世界を展開。
12/20(木) 「光都東京・LIGHTOPIA2007」 皇居外苑
 

妥協しないアーカー

自然の中に隠された永遠を追い求める若い女性たちの心にかなう真の美は、いったいどこにあるのだろうか。ピュアなものの中にある優しさ、繊細さの中にある緊張……青空に向かって羽ばたく鳥の羽や、何億光年も遥かから届く星の光のように……、ジュエリーを追求する中で、自然からインスピレーションを得て、今までにないデザインが生み出され、永遠に色あせないフォルムとなった。――それがアーカー(AHKAH)の世界である。

ジュエリーを身につけることによってますます自分らしく、すべての人の内面の光をもっと輝かせるように……アーカーのジュエリーは、そんな願いからスタートした。ジュエリーは体の一部分であって、身に付ける人の個性として表現される。ジュエリーをつけると、それはファッションの一部になり、服と同じように我々が自分を表現する一つのスタイルになるのだ。

アーカーの代表は福王子朱美さん。宝石商の父親を持ち、20歳の時にL.A.で宝石鑑定士の資格を得、日本宝石科学研究所で鑑定部長を務めた。11年前、日本画家(院展同人)との結婚を機に美術界に関わると同時に、美しいジュエリーブランドのアーカーを設立した。ジュエリーを作るに当たって、彼女は300人以上のアーティストの何千もの作品を見て、その中から共感できる三人を選び、そのうちの二人と共に小さな工房でピアスの製作を始めた。これがアーカーの始まりだった。小さなビルの5階から始まって、2004年にはついにアーカーのコンセプトを再現する店舗――東京渋谷区神南本店を開設し、夢だったオーダーメイドサロン「couture maison」が実現した。デザインが斬新なすばらしいジュエリーが並び、サービスも優れているため、口コミで人気が広がっている。

現在は、伊勢丹新宿本店、銀座三越、横浜や表参道などに直営店舗を持つほか、日本全国に40あまりのショップを擁しており、さらにはパリでもアーカーの商品を見ることができる。15名のアーティストたちがデザイン・製作グループを構成し、一つ一つの斬新なジュエリーを丁寧に作り出している。一般に、テーマを決めて各自がそれぞれのデザインを提出し、ミーティングを繰り返して修正を加え、みなが認めるデザインにしていく。一つのデザインに半年以上かけることもある。時間の推移によって輝きを失わないアーカーのジュエリーは、妥協を許さない大きな魅力を備えている。

(C)2007 AHKAH

AHKAH公式サイト http://www.ahkah.jp (日、英、仏)

 

携帯電話の映画祭

ソフトバンクグループと東京藝術大学は、携帯電話による映像表現の発展を目的として、12月7日から9日まで東京藝術大学大学院映像研究科横浜キャンパス新港校舎で「ポケットフィルム・フェスティバル POCKET FILMS Festival in Japan」を開催した。これは、日本初の携帯を撮影機材とした映画祭である。

2005年にフランスで開催された「Forum des images」は、世界に先駆けた携帯電話映画祭だったが、今回、アジア、環太平洋地域からの作品の積極的な参加を推進するために、横浜とパリの間で優秀作品の相互交流が行われ、特に東京藝術大学と提携して、携帯電話映画祭の新たな地平を切り開くことになった。

参加作品には、映画館のような大スクリーンに放映する部門と、携帯電話の画面で映し出す部門があり、一般人の応募作品を公開募集した。また、映画監督、映像作家、写真家、落語家など、様々なクリエーターが製作した作品や、フランスで3回行われた携帯電話映画祭の多数の作品も上映された。特筆すべきなのは、今回の「POKET FILMS Festival in Japan」で子供たちの作品も上映されたことである。さらに、シンポジウムも行われた。

応募作品404のうち、第一次審査を通過した48の作品が上映され、メディア・アーティストの藤幡正樹氏、東京藝術大学大学院教授の佐藤雅彦氏、映画監督の諏訪敦彦氏など5人が審査員を務めた。そして12月9日に入賞作品が発表された。会社員の小林大佑さんの作品「720/24」が大賞を受賞したが、これは東京の各地で撮影した動画をコマ送りで時計回りに回転させた作品である。優秀賞を獲得したのは壺見高校の「Walkers」、審査員特別賞を受賞したのは佐橋龍さんの「携帯喧嘩」、堀田典子さんの「Images’2004-2007」、安倍沙耶香さんの「メール」、観客賞を受賞したのは松山太一さんの「LIMITED SPACE」である。

(C)2007 Pocket Films Fectival in Japan
「POKET FILMS Festival in Japan」公式サイト
  http://www.pocketfilms.jp/ja/ (日、英)
 

ネットで貴重書を公開

約150年前の日本は、一体どんな光景だったのだろうか?――1864年から1865年にかけて、イギリスの海兵隊の艦隊に随行して日本にやってきたJ.M.W.Silver氏が、江戸時代の日本の冠婚葬祭や、端午の節句などの行事、祭り、切腹、演劇鑑賞、銭湯、墓参りなどの珍しい日本の風俗習慣を美しい彩色画にして、本にまとめた。それが、1867年にロンドンで出版された「Sketches of Japanese manners and customs」である。非常に貴重なものであり、現在アマゾンではペーパーバックでも1万5000円もする。

ところが、先日同志社大学では「貴重図書デジタル・アーカイブ」を公開するという決定を行い、その結果、我々は簡単にネット上でその本の全ページを閲覧できるようになった。しかも、これは無料である。さらに驚くことに、一般に知られている27枚の彩色画を収録した第1巻だけでなく、第5巻までが一挙に公開されている。また、九州大学のデジタル?アーカイブのページでも、色彩がより鮮やかなバージョンが公開されている。

シルバー氏は、日本の「GOGATA SEKU」(五月の節句)について、「日本の各家では、旧暦の五月になると、大きな鯉の幟や赤い吹流しを掲げ、偉大な将軍であった権現様を祭り、伊勢えびの頭と尻尾を飾る。鯉は日本ではポピュラーな魚で、繁殖力が強いため、男の子が社会で役に立つ人に育つようにという願いがこめられている。赤い吹流しは、女の子の生まれながらの性的な役割を象徴する。伊勢えびは人々に、自分のルーツ(彼らの先祖は貧しい漁夫だった)を再確認させる。」と書いている。文章もなかなかだが、絵のすばらしさには感嘆させられる。

この貴重な資料を各大学が惜しげもなく公開したことには、大いに感服させられると同時に、インターネットの巨大さにも驚かされる。(河上晃一郎提供)

「Sketches of Japanese manners and customs」素描
  http://elib.doshisha.ac.jp/denshika/sketches/163/imgidx163.html (英)

幻想的な万華鏡空間

ここ数年、天井や壁に星空やイルミネーションを投影する家庭用玩具が人気を集めている。さて、今回我々がご紹介するのは、日本初の万華鏡投影機だ。玩具メーカーの株式会社u-mateが、「幻想空間シリーズ」で、美しい万華鏡をみんなで楽しめる「幻想空間万華鏡」を発売したのである。

筒の中に鏡といろいろな色のビーズを入れただけの単純な構造で、少しずつ回転させるたびに様々な美しい模様を作り出す万華鏡。心を癒す優しく美しい万華鏡。「幻想空間万華鏡」は、刻々と変化する美しい万華鏡の世界を部屋の中に映し出し、心を癒す空間を演出する商品である。「春夏秋冬」をイメージさせるソフトが付属しているほか、カスタム用ソフト素材もついており、世界にたった一つの自作万華鏡を作って楽しむこともできる。

投影の角度は自由に変化させることができるので、部屋いっぱいに投影してもいいし、壁面や天井の好きな場所だけに投影することもできる。「幻想空間万華鏡」にはタイマー切り替えがついており、30分、1時間、3時間でオフになる設定ができる。また、回転速度は3段階に調節でき、気分に合わせて様々な瞬間を楽しめる。室内装飾として、本体にイルミネーションライト用カバーをかぶせると、万華鏡とは異なる幻想的な雰囲気を味わうことができる。

まもなく楽しいクリスマスがやってくる。「幻想空間万華鏡」が、みなさんのためにロマンチックな夜を演出してくれるかもしれない。(中嶌重富提供)

(C)2007 U-mate
「幻想空間万華鏡」ビデオ鑑賞
  http://www.hands-net.jp/resource/movie/mangekyou.asx

ウエストサイズ物語

「ヘルシア緑茶」、「黒烏龍茶」、「蕃爽麗茶」など、最近血糖値や体脂肪を減らすお茶が売れ行きを伸ばしている。このような健康ブームの中で、去年6月から東京都杉並区で推進されている「杉並ウエストサイズ物語」の内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)予防運動が、注目の話題となっている。

「ウエストサイズ物語」とは、ミュージカルの「ウエストサイド物語」をもじったもので、ミュージカルと同様、「みんなが自分の目標を実現して、喜びを分かち合う」という意味がこめられている。開幕式では通常のテープカットではなく、「メジャーカット」をするというユーモア溢れる演出が行われ、工夫のほどが感じられた。

「杉並ウエストサイズ物語」は具体的には、杉並区内の商店街や銭湯など37箇所に「杉並ウエストサイズ物語コーナー」を設け、そこに血圧計、体重計、さらには体脂肪率、内臓脂肪レベル、および基礎代謝を測定できる「体組成計」を設置している。また、「おなかを3センチひっこめるための基本知識」、「おなかの暗示」など、ダイエットを促進するための健康情報パンフレットも置かれており、区民は自由に手に取ることができる。ウエスト減少チャレンジャーとして登録すると、ウエストサイズ減少宣誓書を作ってくれ、毎日、運動、体重日記などをつけられる。途中で脱落しないように、杉並区から常に励ましのお便りが届き、目標達成者は表彰される。

去年の10月に志願者を調査したところ、体重が減少した人は約78%、ウエストが減少した人は約70%だった。この結果は、まさに「みんなが自分の目標を実現して、喜びを分かち合う」というわかりやすいスローガンのすばらしい証明になったのである。(謝晨執筆)

「杉並ウエストサイズ物語」公式サイト
 http://www.phcd.jp/kakuchi/suginami_wtsize.html

日本最大の出版流通会社「トーハン」が、先日「2007年ベストセラー」を発表した。このうち「文芸部門」のトップだったのは、上下巻合計で200万部売れた美嘉の「恋空」で、第2位と第3位は、上下巻合計で100万部売れたメイの「赤い糸」と美嘉の「君空」だった。驚いたのは、「文芸部門」の第3位までがすべてケータイ小説だったことだ。しかもベスト10のうち、ケータイ小説が半分を占めている。日本列島で文芸書の人気が落ちている中で、「素人」の書いたこれらのアマチュア的作品が百万部以上売れたことが、日本の出版界に大きな衝撃を与えている。

ケータイ小説とは、文字通り携帯電話を使って創作し、発表した小説のことで、主要な読者層は高校生である。5年前に「魔法のiらんど」などの投稿サイトが登場し、主に十代から二十代の女性たちが「妊娠」、「恋人の死」などの実体験についての物語を発表した。その中で人気があった作品が書籍化されて出版され、同世代の心をしっかりとつかむことになったのだ。「恋空」は、アマゾンに900件近くの「カスタマーレビュー」が寄せられ、また映画化もされて、240万の観客を動員した。

一部の純文学に携わる人々は、往々にしてケータイ小説を異端と見なし、これらの作品は構想が古臭く、正統的ではないとしている。だが日本の出版界はケータイ小説に注目し始め、新人作家発掘の活動が次々に起こっている。スターツ出版などは「日本ケータイ小説大賞」を創設し、ごま書房とオリコンでは新しいサイトを作り、1000万円という巨額の賞金でケータイ小説を募集している。若者がだんだん本を読まなくなり、活字離れが進んでいるという時代にあって、作品自体が真に優れているかどうかは別として、このような雰囲気が作り出されることも意義深いと思う。

この意外な現象を見ていて、大いに考えさせられた。明らかにケータイを使って創作され、ケータイで鑑賞可能な「ケータイ小説」なのに、最もよく売れたのは何と紙の媒体である本だった。明らかにケータイで撮影し、ケータイで鑑賞可能な「ケータイ映画」なのに、何と映画のスクリーンに拡大して上映された。ここでは、ケータイは書いたり撮影したりする機械に過ぎず、読んだり鑑賞したりする道具にはなっていない。これらのことは、我々がケータイを「万能の道具」にしたいという願望からは程遠いのではないか。

もちろん、人々が数百年にわたって形成してきた読書や鑑賞の習慣を変えることは簡単ではない。真の意味での「ケータイメディア」を実現するには、設計者やメーカーのたゆまぬ努力がまだまだ必要なようである。

→私は麦田出版社のマーケティング担当者です。貴メルマガの角田光代の新しい本に関する文章を転載してもよろしいでしょうか?【台湾 邱秀珊

←台湾の有名な出版社に、我々の新書紹介を転載していただけるとは光栄です!「『週刊東京流行通訊』から転載」と明記してください。日本の作家の新作についてご紹介する必要があれば、いつでもご連絡ください。

→日本に留学する場合、どういうことに注意したらいいか、どんな手続をしたらいいかなどを教えてください。【香港 鋒仔

←「留学生生活案内」をごらんください。11のテーマに分けて、非常に詳細に日本留学の手順や日本での生活における注意事項が説明してあります。

→私は車マニアで、スリルがあって面白いイベントが大好きです。最近はカートレースに夢中です。本当にスリルいっぱいで楽しいです。【台湾 dkbxrh

→dkbxrhさんのブログを拝見しましたが、内容が充実していますね。今後、我々の「車」コーナーでも、カートレースの紹介を増やしたいと思います。今後も本メルマガをご愛読ください。

【編集部からのお知らせ】
●来週の月曜日(17日)に特別増刊第17号を発行し、黒川雅之先生がアモイの各大学での講演の盛況をご紹介します。日中の読者のみなさんのご感想をお待ちしています。

 

2007年日本一カラオケで歌われた歌
カラオケJOYSOUNDが発表した「2007年楽曲ランキング」によると、昨年9月にリリースされた絢香の「三日月」が堂々の第一位となり、女性の圧倒的な支持を得ている。ここ数年のヒットソングもランクインし、カラオケの定番局となりつつある。アーティスト別では、ランクインしていない浜崎あゆみと倖田來未が上位に現れ、アーティストとしての魅力はまだまだ衰えていない。

日本一大きい「大文字」
送り火の行事として、「大」の字を象った文字を松明の炎で描く「大文字焼き」が日本各地で行われている。2001年に始まる静岡県三島市の「大文字」は一画目150m、二画目171m、三画目141m、全部で462mの日本一大きい「大文字」である。二位は秋田県大館市の450mで僅差だが、「日本一美しい大文字として宣伝していきたい」と大館市長は話す。

 
 
ALAYA