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2008年5月16日第16号(通巻第123号) 毎週金曜日発行
 

so, whatのエコバッグ

まるで小説に出てきそうな話である。株式会社ミヤハンの倉庫の片隅で、30年の間静かに眠っていた生地が発見されたのだ。それは60年代末から70年代初めにかけてフランスから取り寄せたテント生地で、美しいヴィンテージな柄のものだった。そこでミヤハンの高度な縫製技術を使って、この生地を再利用したエコバッグを作ってみようと思い立ち、カスタムメイドサービスを開始した。

こうして、長い間眠っていた生地が、童話に出てくる眠り姫のように目を覚まし、再び美しい姿を現したのである。ただし今回魔法を使ったのは王子様ではなく、エコという名の、ファッション業界から環境への贈り物である。

「使うたびに楽しさを感じるのも、エコバッグの存在意義ではないでしょうか?」「きれいなものが好きなので、スーパーに行く時もきれいなバッグを持って行きたいです!」so, whatのエコバッグは、美を追求する女性をターゲットとし、顧客が自由に柄と形、ステッチの色を選べるようになっており、注文を受けてから製造を開始する。

このエコバッグは屋外で使用するテント素材なので、非常に丈夫で長持ち、気軽に持てるのも魅力。so, whatでは、お客様に末永く大切にこのバッグを持って頂くために、修理サービス(有料)を行っている。また、バッグが不要になった場合は、ミヤハンが責任を持って回収して再利用するか、環境を破壊しない方法で廃棄処理を行う。また、バッグに合わせて、小物もおそろいで作れ、ショールームにてご相談を承っている。so, whatのエコバッグは、「VOGUE」や「GRACE」、「25ans」などのファッション雑誌にも掲載されている。

【so, whatというブランドについて】so, whatは、ちょっと挑戦的な意味を持った名前で、どんな時代でも新しい価値観を見出すべく努力するスタンスを表している。その母体は1925年に創立以来、産業資材・テント・インテリアなどの分野で「ものづくり」をしてきた株式会社ミヤハンである。

【so, whatのショールームについて】〒101-0021東京都千代田区外神田5-5-4 TEL:03-3832-1361 FAX:03-3832-1369

(C)2008 SO WHAT

so, whatのエコバッグ http://www.sowhat-japan.com/order.html

象のマークのティールーム

4月30日、料理家の栗原心平さんが企画した、日本初のエスプレッソ紅茶店、「tea espresso HATEA(ハッティー)」が、恵比寿駅の近くに開店した。大きなガラス窓の中の落ち着いた色調と、入口の紫色の看板の文字がマッチしており、各界の著名人から贈られたお祝いの花が並べられ、道行く人の足を止めさせている。

店に入ると、美しく風情のあるシャンデリアから柔らかく暖かい光が降り注ぎ、深い色調の木のテーブルに革のソファーが配され、壁には紅茶の缶が飾られている。色と素材が細部まで工夫されていて、深い質感をかもし出しているが、重さを感じさせない独特な雰囲気である。この静かで優雅な空間なら、ちょっと休憩するだけでも疲れが取れて、気分転換をすることができるだろう。

tea espresso HATEAは20代後半から30代の女性を中心としたビジネスワーカーたちをターゲットにしている。エスプレッソマシンのフィルターを紅茶用にして、高温、高圧で茶葉の色と味を短時間で引き出すので、わずか30秒で紅茶を作ることができる。こうして作られた紅茶は、味が濃厚な上に、短時間で抽出するので茶葉の劣化が少なく、高圧抽出によって苦味を抑制して紅茶の甘みを引き出した「tea expresso」を味わうことができる。

「tea expresso」は、神経を鎮める作用のあるテアニンや、抗菌、抗酸化作用のあるタンニンを普通の紅茶やコーヒーよりもたくさん含んでいる。看板商品の「ティーラテ」は、牛乳を細かくあわ立ててあって、砂糖を加えなくても自然の甘みが口に残る。その他の飲み物も極力甘みを抑えてあり、微糖の高級な味わいを楽しめる。また、すべての製品で、豆乳や低脂肪乳に変更したり、ハチミツを加えたりするサービス(一部有料)を行っていて、女性客たちに喜ばれそうだ。その他、ケーキ、スリランカ黒ビール、白ワイン、紅茶を使って作られたアルコール飲料などもある。

tea espresso HATEAでは、昔紅茶を運ぶのに使われた象をマークにしている。店の名前もヒンズー語の象(HATHI)と紅茶(TEA)を合成して作られ、人々に「HAPPY TEA」あるいは「HOT TEA」のイメージを与えたいという意図もあるという。

tea espresso HATHA】〒150-0022東京都渋谷区恵比寿南1-1-10 TEL:03-5720-1508 FAX:03-5720-1509 営業時間:7:00〜22:30(土・日・祝7:30〜22:30) 定休日/不定休

(C)2008 Yutori no kukan Corporation.

「tea espresso HATHA」公式サイト http://www.hatea.jp/

日本におけるマイバッハ

2003年に27台、2004年に37台、2005年に26台、2006年に18台、2007年に19台、2008年は3月までに4台……これまでに131台が日本に上陸している。2007年には世界の販売台数が400台なので、日本での販売は5%にも満たないというわけだ。しかしそれは、この車に人気がないからではない。

マイバッハ(MAYBACH)は、完璧で値段も高い超高級車として世界的に有名である。1920年代に作られ、その伝説的なイメージのマークは、曲線的な三角形の中に2つの「M」が交差したものがはめ込まれている。1台の基本価格は4400万円で、最高級のオーダープランを選んだ場合は1億円に達すると言われる。具体的には、サンルーフが180万円、パーティションが400万円などで、100万円(ロングモデル)から200万円(ショートモデル)の金額を追加することによって、日本では数少ない右ハンドル車も選択できる。

マイバッハはファイバーコンポジット、アルミニウム、マグネシウムなどの超軽量素材を採用しているため、豪華な装備を備えてはいるが、かなりの軽量である。この軽やかな車体によって燃料消費が節約でき、ブレーキの制動力を高め、衝撃を受けた時の損害も低減される。また、マイバッハのエンジンは3バルブエンジンの発展型で、スロットルの開度が限られている時はバルブを閉じて点火するシリンダー数を制限し、燃料を大幅に節約することができる。

さらにマイバッハの特筆すべき点は、窓ガラスとルーフから差し込む光の強さによって自動的に車内の色彩が変化することだ。ヘッドライトは、車の速度や交通状況によって、照射方法が自動的に選択され、市街地や高速道路では、適度な照度に調節する。その他、20インチのカラーモニター、ITGSのデータ通信専用回線などの3系統の電話、ICカードによる「キーレス・ゴー」システムなどが標準装備されている。

日本市場を拡大するために、マイバッハは六本木にショールームを開設した。さらに目黒区には直営のサービス工場がある。マイバッハという、21世紀の自動車技術を用いて作られた、最も歴史が長く最も創造力のある自動車製造の比類ない技術を体現した「ミラクルカー」は、その高貴な血統によって、日本の高級車市場に新たな地位を確立しつつある。

悠々自適生活 超高級サルーン「マイバッハ」(ビデオ)
  http://www.youtube.com/watch?v=zsnslGEEA8Y

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東京写真日記
来週のイベント
東京三大祭の一つ、名物の大行列や、手古舞、組踊が行われる。

5/16(金) 「三社祭」開催 浅草神社

国籍、年齢、ジャンルを問わずアーティストのさまざまな作品が集合。

5/17(土) 「デザインフェスタ vol.27」 東京ビックサイト

各地の美術館、博物館で、無料入館などのイベントが開催される。

5/18(日) 「第7回国際博物館の日」 全国各地

サンタモニカやダウンタウンなどで撮影したストリートスナップを展示。ファッションや産業の再先端

5/19(月) 「STREET BLUES IN L.A.」水道橋

トップメイクアーティストによるメイクレッセンをその場でDVDを収録してもらえたり、限定品や先行発

5/20(火) 「BOBBI BROWN」メイクアップイベント開催

自動車産業に携わる世界の人々,そして企業が最先端の技術情報について展示、交流する場。

5/21(水) 「人と車のテクノロジー展 2008」 横浜

ファッションや雑貨、カフェ、レストランなど全105店が入った南館がリニューアルオーポン。

5/22(木) 「ららぽーとTOKYO-BAY」 千葉船橋

交流の広場

→こちらのブログを今日初めてじっくり読みました。内容が充実していて、メルマガもとてもきれいで、日本を理解するのに役立ちます。【東京 漂流日本

←漂流日本さんのブログ「空の果てのノルウェーの森」を訪問して、漂流日本さんの正義感と知恵と優しさに感動しました。これからも宜しくお願いいたします。

→何て安いんでしょう!次回日本に行ったら、是非体験してみたいです。(本年第14号の「激安の『ネットルーム』」を読んで)【台湾 小本頑

←国土が狭いのに人口が多いので、日本人は知恵を働かせて「住」に関する様々な工夫を生み出しています。「ネットルーム」「コインシャワー」の他、「レンタルオフィス」「カプセルホテル」などもあります。機会があれば、ぜひお体験してみてください。

→こちらではなぜすばらしいことばかり紹介して、暗いニュースを報道しないのですか?【香港 匿名

←野原に花がいっぱい咲いていても、牛は草にばかり興味を持ちます。しかしその草も「暗いニュース」への興味にはかなわないでしょう。我々は人の持つ「真」「善」「美」を尊重しており、人類のすばらしい面を積極的に取り上げ、みなさんと共にわかち合いたいと思っているのです。

【編集部からのお知らせ】
日本で最も有名な語学教育出版社であるアルク社が発行する「マガジンアルク」の7月号で、「東京流行通訊網」が8万人の会員に対して紹介されます。この機会に対して感謝すると共に、もっと多くの国際人のみなさんが本メルマガの読者になってくださるように願っています。

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巨大なオブジェに魂を表現

5月16日と17日、アジア最大級の自由なアートイベント、第27回デザイン・フェスタが東京ビッグサイトで開催される。世界各地から7000名のアーティストが集まって、それぞれの個性を展開し、自由を謳歌する。「週刊東京流行通訊」の記者も展示会場に取材に駆けつけ、熱気溢れる現場のようすを特集でお伝えする予定である。

さてデザイン・フェスタ開幕を前にして、我々は原宿のデザイン・フェスタ・ギャラリーを訪れた。入口の壁面にある飛び出してきそうな巨大な人物像の製作者であり、今回のデザインフェスタ会場では、高さ6メートル、幅8メートルの巨大壁画を出展する予定の青年アーティスト、GaraKozy(ガラコジ)さんが、自分の作品の前でにこやかに迎えてくれた。

「ぼくの作品はすべて人物で、モデルはたった一人、僕自身です。絵の中のぼくの表情には怒りや悲しみや喜びが混ざり合っていて、それが理解されにくいようですが、簡単に言うと、これはぼくが製作するときの自分の感情の変化の記録なんです。」

「絵を描き始めたのは、東京に出てきたばかりで、自分がなにをしたらいいかわからなくて悩んでいたので、自分のいらいらした不安な気持ちを絵で表現してみたんです。先生もなく、直観で創作しました。例えば鼻の影をどうつけたらいいかわからなかったので、立体的な鼻を作って貼りつけたり、自分でやりたいようにやっていました。」

「ぼくの作品は力強いとよく言われます。ぼくは熊本県の牛深(うしぶか)という港町で生まれたのですが、そこの漁師たちはいつも路上でお酒を飲んだり、大きな声で喧嘩をしたりしていて、たくましい「海の男」が多いんです。ぼくも建築現場でアルバイトをしたことがあるし、こうしたことがぼくの力強さの源泉かもしれません。東京で絵画創作をしていて、ぼくの魂に根付いた牛深のイメージが自然に絵の中に出てくるのかもしれません。」

第27回デザイン・フェスタ http://www.designfesta.com/jp/df/event/
 GaraKozy公式サイト http://www.garakozy.com/

大人も楽しめる折り紙

ほとんどの方が子どもの頃は折り紙を楽しまれたと思うが、さてどんなものを折られただろうか?飛行機?船?それとも紙風船?

折り紙を折っているときのわくわく感は、きっと今でも残っていることだろう。平らな一枚の紙が、手の中で折っていくうちに命を持ち始め、まるで魔法のように元気な子犬になったり、翼を広げた鶴になったり、跳ね回るカエルになったりする。折り紙遊びは私たちの幼い心を柔軟にし、大人になってもその頃の楽しさは忘れられない。

cochae(コチャエ)の代表者、軸原さんは言う。「誰もが子どもの頃は折り紙が好きだったのに、成長すると興味を持たなくなるようですね。そこで、我々は大人でも楽しめる折り紙をデザインしました。」このシンプルな考えから、2003年にcochaeが誕生した。cochaeは、軸原ヨウスケさん、武田美貴さん、光森康郎さんの三人によるグループで、彼らは平面の紙を三次元にする過程の楽しみを探究し、折り紙が国籍も場所も年齢も問わないもので、折り紙遊びによって人と人との間のコミュニケーションを深めることができるということを強調する。

cochaeでは、大人が折り方を覚えるのを面倒くさがるのに対応して、折り紙を自由で個性的な遊びに変えてしまった。紙の上に目や鼻、あるいは羽や幾何学的図案やいろいろな色が印刷されている。この抽象画のような紙を手に取ったら、きっとそこに命を吹き込みたいという気持ちになるに違いない。

現在cochaeでは折り紙を生活分野にまで展開している。例えばTシャツの上に様々な図案がプリントされたものは、着ていると若者好みの個性的なTシャツに見える。だが、その秘密は洗った後にたたんでみると現れる。折っていくと、Tシャツが「何か」に変化していくのだ!

また、cochaeは多くのブランドや雑誌とコラボレーションを行って、限定販売の折り紙を多数開発している。多くのcochaeファンが手に入れようと先を争う、稀少グッズなのだ。cochaeは折り紙のあらゆる規則を打ち破り、みなが自由に折れるように工夫している。図案を見て、想像力を働かせ、自分だけの表情を作り出すことができるのである。

あなたも、「折り紙はたのしい!」と感じるに違いない。(劉詩音執筆)

cochae公式サイト http://cochae.com/index.html

真夜中に大地が大きく揺れ、びっくりして飛び起きた。畳の上では、日本式の電灯が暗闇の中で振り子のように振れ、書棚の本が床に散乱していた。金魚の水槽は、水がこぼれて半分ほどになっていた。揺れはしだいに収まったが、気持ちが静まらなくて、その後いつまでも眠れなかった。

日本に住み始めて二十年の間に、このような経験は数え切れないほどある。十五年前にマウンテンバイクで訪ねた淡路島は、その後、大きな被害をもたらした阪神淡路大震災の震源地となった。四年前に日本最大の米どころである新潟で起きた大地震では、道路に深い深い亀裂ができた。それらの悪夢の瞬間は、心に深く刻まれて今でも忘れられない。

そしてまた、一晩中眠れない夜が訪れた。東京湾が大きな地震で揺れが起こった一週間後に、アジアの半分ほどを揺るがす四川省の巨大地震が発生したのである。それは阪神淡路大震災の32倍のエネルギーによって、祖国を無情にも蹂躙し、破壊したのだ。パソコンのスクリーンの前に坐って、自然の凶暴な爪によってなぎ倒された建物の瓦礫を見つめ、まだ幼い生徒たちの最期の姿に涙を流しながら、初夏の東京にあって、悲しみが真冬の寒さのように骨を刺す思いだった。

大地がいつ揺れるかわからない「地震列島」にあって、身体で感じる地震は一年に千回以上あり、そのうち少なくとも一回はマグニチュード7以上の大地震だ。全世界で発生する地震のうち、1割が日本とその周辺で起きている。民間伝説にあるように、動くと地震が発生するナマズの上に日本全体が載っているような具合で、常に地震が起こる危険と隣り合わせなのだ。

恐ろしい災難である地震が静まる気配のない日本では、子供たちは幼稚園に入ると地震体験車に乗せられ、自然の恐ろしさを教えられる。各家では扉のそばに、ミネラルウォーターや乾パンや懐中電灯や絆創膏などを入れた非常持ち出し袋を準備し、市役所や町会ではしばしば様々な防災関連の講座や訓練を行う。流行のパソコンゲームでも、大地震が起こった時の対応をテストするソフトが開発されている。

日本人のこうした自然災害に対する心がまえや対策をお伝えすることで、今も余震におびえながら生活する中国のみなさんに参考にしてもらい、少しでも勇気と自信を与えることができるだろうか?我々は、住む場所を変えることはできないが、気持ちを変えることはできる。同じように揺れる大地の上で、しっかり手を握り合って、お互いに励ましあい、以前の笑顔を取り戻してほしいと願う。

 
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