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2008年6月27日第22号(通巻第129号) 毎週金曜日発行
 

下着でエクササイズ 男性も

「はいて歩けば、お腹が引きしまる」

このキャッチフレーズに思わず反応してしまう人は、決して少なくないはずだ。新しく発売された男性用補正下着のPRをうたったもので、これまで女性用のラインナップは多種多様ながら、男性用は今、徐々に広まりつつあるという段階。しかし最近、「メタボリック(内臓脂肪)症候群」の言葉とともに、体形を整えるこの下着が、にわかに注目を集めている。

メタボリック症候群は、食生活の変化や運動不足などが原因で肥満となり、脳卒中や心臓病などにつながるとされる。また、今年4月から、40歳以上の健康診断でチェック項目となるなど、その関心はもはや社会現象となっている。

今春、ワコールが新たに発売したブランド「クロスウォーカー」は、はくだけでエクササイズ効果のあるというスパッツタイプの補正下着だ。ワコールが独自に開発した太もも部分に施された網目状のクロス構造が、歩くたびに太ももの筋肉に適度な刺激を与えることで、歩幅が自然に広がっていき、しだいにお腹やお尻の筋肉が引き締まってくるというもの。

しかも、この商品の開発に際して、ワコールでは44人の男性社員が週5日以上、日常生活で試着したところ、3か月で約7割以上に体重、体脂肪率、そして腹囲の減少という結果が出たという。


男性用ではまだまだ2、3枚セットの値ごろな商品が大部分を占める。だが最近、男性のファッションとして下着のデザイン、機能などに若者らが注目。さらに、中年男性の約半分、約2000万人がメタボリック症候群およびその予備軍という厚生労働省のデータもあり、内臓脂肪の蓄積による肥満が重い病気につながると聞けば、年齢を問わず、危機感を抱く人も多いだろう。

もっとも、食生活の改善、定期的な運動などを心がけるのが一番。しかし、忙しかったり、続けるのが苦手だったりする人には、普段の生活のまま、はいて歩くだけでエクササイズというこの下着、一度試してみてはいかが?

(C)2008 WACOAL CORP.

MEN's WACOAL http://www.mens-wacoal.jp/crosswalker/

新スイーツ・モチクリーム

日本の各大都市、特に東京の繁華街ではあちこちで見られる「mochicream(モチクリーム)」の店の前には長い列ができている。そこでは老若男女さまざまな人々ばかりか、外国人の姿も見られる。大体いつも10分以上並んで、ようやくこのおいしいスイーツを手に入れることができる。まもなく暑い夏がやってくる。冷たくておいしいモチクリームの人気が、再び高まっている。

種類も豊富なモチクリームは、3層から構成されている。表面は薄い餅で、中心はクリーム、間には餡が挟まっている。餡にはさまざまなフレーバーがあり、24種類のフレーバーのほか、5つの超小型モチクリーム(通常サイズの半分の大きさ)も販売されている。季節によって、24種類のうちの一部が変化する。季節のイベントに合わせた限定商品もあり、評判も上々だ。例えば、バレンタインデーには「チョコレート味」、父の日には「ウイスキー味」や「焼酎味」が販売され、クリスマスや母の日などにもそれぞれ奇抜な商品が登場する。

24種類の中で特に人気があるのは、「ラズベリーミルフィーユ」と「ちょこばなな」で、「抹茶」「チョコレート」「キャラメルプリン」も人気がある。餅というと甘ったるいイメージがあるが、モチクリームはケーキのような味わいで、アイスクリームに似た食感もある。日本的な風味の抹茶味などは甘すぎないので、お茶受けや食後のデザートにも適している。


モチクリームは冷凍状態で販売され、最初は硬いので、15分ほど置いて自然解凍して柔らかくなってから食べる。半解凍状態が最もおいしい。欧米からの観光客で、待ちきれずに凍ったままのモチクリームをアイスクリームのようにして食べる人もいるが、それもまた爽やかでおいしいようだ。贈り物の習慣がある日本人は、友達や顧客に対するプレゼントにも利用しているが、モチクリームは日本中どこにでも郵送することができ、その新鮮な味わいを保っている。

モチクリームは去年から販売を開始し、あっという間に知名度が上がり、テレビでもしばしば紹介されている。成田空港でも買うことができるので、まだ食べたことがない方はぜひ、日本を離れる前に一つ味わって、おいしい思い出を残してほしい。(徐亭亭執筆)

モチクリーム情報局 http://mochi-cream.sblo.jp/

最近の自動車情報

フェラーリパレード
イタリアの高級スポーツカー、フェラーリが490台そろって、5月11日に静岡県小山町の富士スピードウェイでパレードを行い、ギネス記録に挑戦した。それまでの最高記録は、昨年6月にイギリスで打ち立てられた385台だった。主催であるフェラーリ日本総代理店の呼びかけに、全国からフェラーリが集まってきた。車両間隔を10メートル以内にして、3.2キロ以上走行するというのが基本条件だ。赤、黄などさまざまな色のフェラーリが時速20キロで1周4.5キロのコースを三周し、ドライバーたちは腕を振って歓声に応えた。主催者側は今回のパレードのビデオをギネス社に送り、記録更新の申請を行っている。
  
自動販売機で車を宣伝
6月上旬から7月上旬にかけて、日本全国五ヶ所の自動販売機にsmart(スマート)が展示される。この珍しい車の展示方法によって、我々は近距離から直感的に自動車に関する情報を知ることができるのだ。自動販売機のボタンを押すと、自動車のカタログやステッカーの入った小さなパッケージが出てくる。一方、スマートのサイトには、車の「着せ替え」ができるゲームを用意している。車体の配色、模様、ステッカー、タイヤの形などを自由に組み合わせて、自分だけのスマートをデザインすることができるのだ。この車をバーチャル空間で走らせて、360度の角度からスマートを観察することも可能だ。コピー機能を使えば、愛車の画像を自分のブログに貼り付けることもできる。


人力三輪車
VELOタクシーはすでに我々の世界に定着し、エコのコンセプトと独自の外観で印象的なイメージを与えている。VELOは1997年生まれで、ドイツでデザインされて生産された人力三輪車だ。車体の設計が前衛的で、省エネであり、汚染も騒音もない。日本にも早くから上陸していたが、最近になってようやく注目され、普及するようになってきた。その中心になっている利用者は若者と旅行者である。彼らは、自動車に乗るのとは異なる都市の風景を鑑賞できると考えている。街の空気や季節感、人々の声や雰囲気など、VELOタクシーに乗っていると周囲の世界をより感性的に観察することができるのだ。VELOタクシーのドライバーの多くは明るく、人々との交流が大好きな若者たちで、VELOの独特な魅力に惹かれてこの仕事を選んでいる。今、全国の大部分の都市でVELOタクシーに乗ることができ、料金は0.5キロあたり300円である。(劉詩音執筆)

自動車の総合サイト http://www.carview.co.jp/

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東京写真日記
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
来週のイベント

6/27(金) 「LOGOS洋書バザール」 渋谷パルコ

6/28(土)「思い出を売る男」 港区・自由劇場

6/29(日) 「ギターの日キター」港区・SuperDeluxe

6/30(月) 石川直樹写真展コダックフォトサロン

7/1(火) 「東京タワー★七夕10daysスペシャル」

7/2(水) ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密

7/3(木) 「ワールド・ライティング・フェア 2008」

交流の広場

→ネットで御社のオフィスの写真を拝見しました。とても羨ましい環境です!翻訳会社なのに、どうして壁にかかった絵の方が坐っている人より多いんでしょう?【無錫 ソフトタウン

←大きな会社ではありませんが、「Work in the Gallery」をコンセプトとして作られたオフィス環境は、日本ではたぶん非常に珍しいでしょう。日本の4大新聞の一つである「日本経済新聞」に、オフィスについての記事が載ったこともあります。機会があれば、「クリエイティブ・トランスレーション」の空間に是非いらしてください。

→本メルマガで「AKB48」の近況について読みました。数百人の中から厳しく選ばれたメンバーからなるこの人気グループの大ファンです!お時間があったら、私の無名のブログにも遊びにいらしてください。【台北 永恒国度

←早速、ブログを訪問しました。永恒国度さんの「AKB48」を愛する心が伝わってきました。ブログの内容をもっともっと充実させて、「AKB48」ファンたちが集って楽しむサイトに育ててください。

→このサイトの美しい文字が大好きです。眠くなった午後に、爽やかな気持ちを運んでくれます。【上海 小妖

←文字だけでなく、文章の内容から画像のデザインまで、我々のメールマガジンがもっと多くの読者を楽しませることができるように願っています。

【編集部からのお知らせ】
日本の流行情報の中国語化事業開始8周年を記念して、我々はメールマガジンに大幅なバージョンアップを行います。そのため、7月4日(金)に発行予定だった第22号は、やや遅れて7月8日(水)発行になります。7月11日の第23号については変更ありません。どうぞご期待ください。

配信サイト
運営会社
ALAYA

アニメ「忍者ハットリくん」が列車で案内!

北陸・富山県を走るJR氷見線・城端線で「忍者ハットリくん」をラッピングした列車が運行されている。「忍者ハットリくん」は、忍者の里・伊賀で修行を積んだハットリくんが、東京の三葉家に居候してさまざまな事件に巻き込まれながらも忍術で退治するというストーリー。マンガ雑誌から1981年にテレビアニメ化されて人気に。列車は、作者の藤子不二雄Aさんが氷見市出身で、地元の観光PRにと、2003年から運転がスタート。沿線の立山連峰とハットリくんが描かれた車体や、車内には藤子不二雄Aさんのサインが入ったイラストがあるなど、子どもから大人まで幅広い人気を集めている。

その「忍者ハットリくん」列車で、今年4月から、ハットリくんによる車内放送が始まった。「拙者、忍者ハットリカンゾウでござる」…列車が出発すると、このおなじみのあいさつから始まる。しかも音声が、ハットリくんそのものなのだ。「今日はハットリくん列車にご乗車くださり、感謝申し上げる。これから終点『高岡』までの列車の旅を拙者と一緒にお楽しみいただくでござる」

このハットリくんによる放送は、アニメ版で声を担当した声優の堀洵子さんに依頼して録音。各駅ごとに沿線の名所や歴史などを案内する。「氷見は、拙者の生みの親、藤子不二雄A先生の生まれ故郷でござって、拙者や拙者の仲間たちがいろんなところに現れるまちでござる。湊川のカラクリ時計や潮風通りなど、十分お楽しみいただけたでござるか? もうすぐ左に見えてくるガラスの建物は…」


日本中でさまざまなラッピング列車が走っているが、アニメキャラクターによる案内は珍しい。こういった取り組みは、その地域の知名度アップ、活性化につながり、利用客を楽しませてくれる。当時のアニメを懐かしむファン、旅で訪れた人々にとっても、楽しい思い出として心に刻まれるはずだ。

現在、土日祝の1日4往復で運転されている。ハットリくんの声による案内放送は氷見線のみ。列車の運転は変更になる場合もあるので、JR西日本北陸案内センター(076-251-5655)までご確認を。(飾磨亜紀執筆)

(C)2008 WEST JAPAN RAILWAY COMPANY

JRおでかけネット http://www.jr-odekake.net/
  JR西日本 http://www.westjr.co.jp/(日・英)

不動産の新しい試み

東京に留学したり、東京で生活を始めたりする場合、誰でも住む家についてはいろいろな夢を抱くことだろう。だが、保証人、敷金、礼金について考え、ワンパターンな部屋の間取り図などを見ているうちに、東京生活への憧れもしぼんできてしまう。実は外国人だけでなく日本人も、さまざまな原因で自分が理想とする住居を探すことができないでいるのだ。

こうした気分を吹き飛ばすようなサイトが登場した! その名は、「東京R不動産」。そこに書かれた賃貸条件を読むだけで、興味がわいてくる。「室内改造OK」「レトロな物件」「手塚治虫も住んでいた下宿」「庭に鯉が泳ぐ」「米軍ハウス」などなどの記載があり、現在一ヶ月の閲覧数が300万に達し、会員は2万人以上だそうだ。最近は「金沢版」や「福岡版」も登場している。「東京R不動産」は、東京で最も楽しい不動産会社と呼ばれている。

ディレクターの馬場さんはこう語る。「最初は変わった建築を観察するのが好きなだけで、不動産会社を作るつもりはありませんでした。でもサイトを立ち上げたら、借りたいという電話が殺到して、個性的な住居に対する需要が大きいことがわかったんです。」こうして不動産のセレクトショップが5年前に誕生した。「東京R不動産」はブログに似た構造になっているが、バイヤーが自分で物件情報を入力することができ、彼らの共通軸が「東京R不動産」という組織になっているというわけだ。真剣に物件を探してもよいし、物件について大いに語り合ってもよい。


これはまったく新しいタイプの不動産媒体であり、眠っていた東京の不動産の魅力を呼び覚ましたとも言える。潜在力のある物件を写真と文章によって生き生きと紹介し、無限の可能性のあるものに構築しているのだ。「東京R不動産」はすでに、単なる不動産賃貸、販売のカテゴリーを脱して、ネットによる特殊な「文化の共有」にまで昇華している。情報は基本的に毎日更新されているので、非常にたくさんの契約が成立している。

「面白い物件には面白い人が住み、面白い物語が生まれる」――馬場さんのこの言葉は、「東京R不動産」の最高の結論だ。この春、金沢版と福岡版も誕生し、来月には「房総R不動産」も生まれるという。日本では今後、自分の理想の家を持つことが可能になりそうだ。(樋田桂一提供)

東京R不動産 http://www.realtokyoestate.co.jp/

静まり返った夜にベランダで一人、澄み切った夜空を眺めていた。時折またたく星たちを見ていると、ふと幼い頃故郷の家の裏庭で見た蛍の光を思い出した。夜の風が涼しさを運んでくる。目の前には夜のとばりがかかり、琴の音がどこからか聞こえてくる。杜牧の詩「秋夕」にある、「天階の夜色涼しきこと水のごとく(天の世界の階は水のように涼しい)」「軽羅の小扇に流蛍捕う(薄絹の扇で飛び交う蛍を捕らえた)」といった世界に溶け込んでいくような気持ちになった。
 
まもなく七夕だ。日本の長い夏の夜には、定番の風物詩がある。風鈴や流しそうめんはもちろんのこと、怪談や花火大会も欠かすことができない。また近ごろは、田舎のシンボルだったはずの蛍が、いつのまにか都会の話題になっている。艶やかな浴衣を着た女性たちが団扇を手に蛍を追う姿が、古風な風情をたたえた現代の一コマになっている。
 
日本各地には、蛍を研究して養殖する組織が数多く存在し、200年の歴史を持つ東京の高級庭園旅館である椿山荘では、蛍が飛ぶ時期に合わせて、初夏恒例の「ほたるの夕べ」を開催する。約2万坪の広大な日本庭園に、約5000匹の蛍がかすかな光を発し、ビロードのような夜のとばりや露のたまった草地をゆっくりと飛びまわる。
 
50年前に、「都会の子供たちにも蛍を見せたい」という優しい願いから椿山荘はこの興味深い試みを始めた。2000年には専門家の指導の下に、秩父山系の地下水脈の水質を導入した。そして庭園に渓流のせせらぎの音が響き、蛍が産卵から飛び立つまでをほぼ野生の状態で過ごせる自然環境を構築した。蛍鑑賞に参加する人々も自覚的に規則を守り、第一に蛍を捕らえることはせず(絶滅危惧種の希少生物で、一年の命しかない)、第二に灯りを消して静けさを保ち(蛍は繊細なので、光に対して敏感に反応する)、第三にゴミを捨てない(飲み物や食べ物のゴミは水流を汚染して蛍を絶滅させる危険がある)。こうして手厚く保護されることによって、「ほたるの夕べ」は次第に日本中に知られるようになった。


蛍が人間にとって取るに足りない存在であるのと同様に、茫漠たる宇宙の中で、我々が生存するこの青い地球は実に小さな存在だ。この世の中のすべての生き物が生まれるのも滅びるのも、本来は天の意志によるものであり、人為的な介入があるべきではない。だが日々悪化する地球環境を前にして、人類は自らの過失を償うためにたゆまぬ努力を重ねる責任があり、絶滅寸前の生物を救うのは、実は人類自身を救うことでもあるのだ。
 
「ほたるの夕べ」にしても、パンダの保護区にしても、四不像(シフゾウ)の故郷、丹頂鶴のふるさと、カラチョウザメのゆりかごなどにしても、努力を尽くした挙句、それを観光客の好奇心と商業的利益の犠牲にするようなことがあってはならない。――まもなく七夕を迎える銀河に向かって、心の中に湧き上がる思いを静かに祈りとして捧げたい。
 
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