「東京流行通訊」の読者の皆さんがより楽しんでいただくための資料といたしますので、アンケートにご協力下さい。ご協力いただいた方の中から、抽選30名で最新版の「アラヤ2009年オリジナルカレンダー」を差し上げます。

性別

年齢 10代 20代
    30代 40代

地域
中国大陸 日本
台湾・香港・マカオ
アジアほかの地域
アジア以外

日本旅行で最も行きたい地域
北海道
東京・横浜及びその周辺
名古屋及びその周辺
京都・大阪・神戸及び周辺
広島・岡山及びその周辺
九州
沖縄

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【photo by Kazuhiro Matsumoto】
 

→私は、このメルマガが創刊してからずっと読み続けている読者です。編集部のみなさんの継続の精神に非常に感服しています!毎週決まった時間に「東京流行通訊」を読むことが、日常生活の一部になっています。【上海 王凡凡

←長年のご支持を心から感謝します!ネット世界の変化と発展は日進月歩ですが、日本の流行はさらに歩みを止めることがありません。我々はこれまで通り、多くの読者のみなさんのために、最新のおいしい情報を提供するためにたゆまぬ努力を続けていきます。

→年末に日本に遊びに行くつもりなので、このメルマガの過去の記事をすべて読んでみましたが、たいへん収穫がありました。日本に行ったときの「ショッピングの秘訣」のような実用的な常識も紹介していただけないでしょうか?【浙江 鄭宗

←我々は現在、日本に遊びにいらっしゃる華人のみなさんのために、有名な百貨店の人気商品や「銀聯カード」の上手な使い方についてご紹介する特集を計画しています。まもなく公開しますので、お楽しみに!

【更新速報】

1.世界的に有名なファッション雑誌「VOGUE TAIWAN」と共に成長する。

2.東京の日常生活の中のちょっと変わった瞬間

 

10/19(Sun )-10/26(Sun)
芸術集団MICHI(絵画・立体)

10/20(Mon)-10/26(Sun) ChibiRu × 中川貴雄 「オモチャバコ」(絵画・立体・イラストレーション・工芸)

10/22(Wed)-10/25(Sat) A(LeFRUDE)E 「A(LeFRUDE)E 09SS Exbition」(ファッション)

10/23(Thu)-10/26(Sun)
下川大輔 「CASHCADE MOWAITH」(絵画)

  ALAYA
 
 
 

2008年10月17日第36号(通巻第143号)・FOR MEN
 

石から生まれたストーンペーパー

【コラム編集:詩音】石を原料として作られた紙をご存知だろうか?これは最初に台湾で発明され、数年前にアメリカで実験的に使用が開始されて、最近になって日本に上陸したViaStoneだ。すでに商品化されており、メモ帳などの文房具が販売されている。

この新しいタイプの紙は木材を使用せず、80%の石灰岩が主な原材料で、そこに高密度のポリエチレンを20%加えて成形する。石とプラスチックからできているので強力な耐水性があり、雨にぬれても水に直接つけても傷まない。ただ欠点は、耐熱性が低いことで、100℃〜110℃の熱で変形してしまうため、一般のコピー機やレーザープリンタは使用できない。また、この紙は太陽の紫外線でゆっくり分解するので、保存期間は1年にも満たないため書類には向いていない。だが、考え方を変えてみれば、このように自然分解して環境に負担をかけないのなら、メモ帳や下書き用にするのには適しているといえる。

現在、生産量が少ないので価格は非常に高いが、森林資源を破壊することもなく、製造過程で水を使わないために水質汚染も引き起こさない。しかも、燃焼時に発生するCO2も普通の紙の半分というエコペーパーなので、広く社会の注目を集めており、多くのブランドが商品包装に使用して環境保護を訴えている。

日本で発売されたばかりのルイ・ヴィトンのシャンパンのポスターや、charm/MARCH美容室の便箋にも、この紙を使用している。面白いのはQbrick眼鏡の名刺だ。2枚の紙が貼り付けてあり、はがすと1枚がステッカーで、もう1枚が名刺になっていて、デザインがとてもユニーク。エコのコンセプトをアピールするだけでなく、デザインがブランドイメージを高めて、好感度がアップすることは間違いないだろう。

(C)2008 ViaStone

viastone http://www.viastone.jp/

かわいいバーチャルワールド

日本発の2Dバーチャルワールド、Nicotto townが、一定の実験期間を経て、9月29日に正式版が公開された。Nicotto townでは、ユーザはアバターを使ってバーチャルワールドの都市を散歩したり、友達を作ったり、ゲームをしたり、ブログを書いたりすることができる。ゲームは現在、無料で提供している。

アバターでは、日本的なデザインが重視されている。デザインには4か月が費やされ、特に目のデザインを重視して、400以上のパターンを作ったという。さまざまな活動(ブログを書くなど)に参加することによって「コイン」がもらえ、この「コイン」でアバターのために服や家具を買うことができる。Nicotto town内の衣装デザインはとても凝っていて、細かいところまでよくできている。複数レイヤーによる衣装の重ね着も可能だ。将来的にアパレルメーカーとのコラボレーションも視野に入れ、そのために服の縫い目までリアルに再現されている。

きれいに着飾ったら、他人がほめてくれることもある。これが、Nicotto townのユニークな「ほめる機能」だ。ほめられたユーザはコインがもらえ、タイプの近い友達と知り合える。ほめる機能は、女性が共感されたりほめられたりしたい心理を見事に利用している。ほめられたくてブログを書いてコインをもらい、新しい服を買って、趣味が同じ友達とファッション情報を交換する。Nicotto townでは、積極的に他人と交流すればするほど楽しくなる。

バーチャルワールドのNicotto townは主にファッションが好きで、新しいものに関心の高い20代以下の若い女性と、仮想空間でリラックスしたい30歳前後の男性を対象にしている。アルファ版の期間にも、この2つの年代層からの支持が圧倒的に多かった。発表会当日は、小倉優子が特別ゲストとして出席したが、彼女がその日に着ていたピンクの可愛い服も、仮想空間のコインで買うことができる(限定500着)。Nicotto townでは、年内にユーザを10万から15万にする計画だという。近いうちに携帯バージョンも制作予定で、実現すればいつでもどこでも仮想空間を楽しめるようになる。

(C)2008 SMILE-LAB Co., Ltd.

Nicotto town http://www.nicotto.jp/

走行空間をデザインする 首都高の新たなチャレンジ

道路の走行空間をデザインする―東京の首都高速道路で今、こんな画期的な試みが行われている。「シークエンスデザイン」と呼ばれ、運転するドライバーに対して、道路線形や状況の情報をデザインによって視覚的に、強制的でなく自然に働きかけることで、安全運転を誘導しようという実験だ。その第1弾「オプティカルドット」が、今年2月から首都高大宮線下り美女木ジャンクション付近浦和料金所手前に設置されている。

オプティカルドットは、長い下り坂の路面に楕円形の白い点が規則的に配置されている。その間隔は徐々に狭まっており、それを視界に感じた速度超過しているドライバーは自然と速度調整するようになるという。当初は400メートルだけだったが、データから期待以上の速度抑制効果が得られたため、9月初めにさらに320メートル延長された。このデザインのプロジェクトを進めるのが「Studio Han Design」代表の韓亜由美さんだ。

「今まで道路は交通機能最優先で作られ、ドライバーの視点に立っていませんでした。今回、看板などでポイント的に注意するのではなく、空間全体の情報ををリデザインするという新しい発想に転換して、ドライバー自身が適切に行動できるよう走行環境全体の質を向上させようという試みです。時間はかかりますが、今後、グローバルなユニバーサルデザインとして広がっていってほしいと考えています。」

首都高では、事故が多発するにつれ、注意看板や標識などを増やしたり、監視システムを強化したりしているが、限界があるという。そこで今までにない視点に立ち、デザイナーの韓さんをはじめ、生態心理学・交通工学などの専門家、首都高の技術者らが集まって「首都高プラス」という道路をテーマとした学際的なプロジェクトが発足した。シークエンスデザインを今後、首都高だけにとどまらない、日本全国、そして世界中の道路に広めていき、私たちの運転シーンを変えていこう―そんな壮大なプロジェクトのはじまりなのだ。

(C)2008 Studio Han Design

( shutoko + science ) design http://www.shutoko-plus.jp/
  Studio Han Design http://www.studio-han-design.com/(日・英・中・韓)

書籍型の非常セット

外見だけ見ても、きっと何の本なのかわからないだろう。だが、大地震が起きた時、この本が「命の恩人」に変身する。この「本棚サイズの緊急持ち出しセット」は、「水」「応急」「避難」「情報・光」「衛生」「トイレ」「緊急」の7冊がセットになっていて、1冊の大きさが幅21cm、高さ29.7cm、厚さは薄いもので4.8cm、厚いもので6.8cm、価格は940〜4760円となっている。とてもユニークな商品なので、今、日本で大きな話題になっており、ネット上でも供給が需要に追いつかない状態だ。

「水」には、10リットルの水を運搬できるウォーターバッグ、素早く飲める水が作れて約650回使用可能な「携帯浄水器DX」、水がない不衛生な場所でも顔や体をきれいにできるアルコールティッシュが入っている。「応急」には、すり傷や切り傷用の救急セット、万一、人工呼吸が必要な時に使えるマウスピース、体温低下時に使用するアルミ素材の保温シートなど。「避難」には、煙の中でも空気を確保して脱出できるフード、粉塵やほこりを防ぐエマージェンシーマスク、服の上からはける防火パンツのエスケープパンツ、外部から隔離された時用の7つの機能(ホイッスル、ルーペ、SOS用ミラー、温度計、コンパスなど)を備えた道具が入っている。

「情報・光」には、携帯性抜群の超小型ラジオ、ポケットサイズで3つのパーツを組み合わせて多くの用途に使える50時間点灯する懐中電灯、銀行の通帳や保険証、メモなどを入れられる防水備忘ウォレットがそろう。「衛生」には、洗濯ができない時の使い捨ての男性用パンツ、女性用ショーツ(捨て手袋付き)、水がない時の最大の難題となるトイレ問題を解決する、高吸収凝固シートがあらかじめ付いた、6秒で洋式トイレにセットできる排泄物袋など。「トイレ」には、水がなくて流せない時に洋式トイレにセットできる器具とゴミ袋が入っている。

「緊急」は、上記6種の中から1分1秒を争う時の道具を選んでいる。超小型ラジオ、保温シート、外部から隔離された時用の7つ道具、エマージェンシーマスク、マウスピースなどがそろう。「本棚サイズの緊急持ち出しセット」は、セットでそろえてもいいし、単品で買うこともできる。本の形で書棚に置き、緊急の時にはさっと取り出して避難することができるので、なかなかよくできている。

Yahoo!Japanショッピング「本棚サイズの緊急持ち出しセット」 http://store.shopping.yahoo.co.jp/yojigon/82100406.html

セグウェイが日本を走る

近頃、北海道の広大な大地に寄り添う「十勝千年の森」に、時おり立ち乗り二輪車を走らせるグループが出没している。また沖縄の高級リゾート「カヌチャベイホテル&ヴィラズ」でも、カップルが立ち乗り二輪車で走り抜ける姿をしばしば見かける。さらに長崎のテーマパーク「ハウステンボス」や、名古屋の「中部国際空港(セントレア)」など、あちらこちらでそれを目撃したという情報が伝わってくる。この日本各地を駆け巡るちょっと変わった乗り物こそ、今世界で大流行している「セグウェイ(Segway)」なのである。

セグウェイはアメリカの発明家、ディーン・ケーメン(Dean Kamen)が開発したもので、電力によって駆動する、セルフバランス機能を備えた一人乗りの乗り物である。ガソリンを使わず、一回フル充電すると40キロメートルも走ることができるため、たいへんな人気となって、すでに全世界で約4万台が販売されている。以前は主として警察や警備、あるいはゴルフ場などで使用されていたが、最近になって世界240箇所以上の場所で公認の「セグウェイ・ガイドツアー」が行われるようになった。国内では日本SGI株式会社がいち早く普及に乗り出し、日本各地で導入することに成功した。

「十勝千年の森セグウェイツアー」の参加者は、まず30分間セグウェイの乗り方を練習してから、ガイドの引率にしたがって草原を走り抜けたり、丘に上がったり、山の上に登ったりする。セグウェイを駆使することで、徒歩やマウンテンバイクのような疲労を感じることのない走行の快感を味わうと共に、美しい景色を眺めて大自然の魅力を感じ取ることができ、合計5キロの行程は楽しさと爽快感に溢れている。また、「中部国際空港」のターミナルビルにはセグウェイによる見学ツアーがあり、チェックインカウンターやスカイデッキなどの全行程を楽しむことができ、旅客たちの注目を集めている。

日本国内では、道路交通法の制限があり、セグウェイを公道で走行させることはできない。だが、アメリカの45以上の州すでに道路交通法でEPAMD(Electrical Personal Assistive Mobility Device)というカテゴリーに分類され、歩行者と同じように歩道での走行が許可されており、ヨーロッパの多くの国でも歩道や自転車道での走行を認める国が増えてきている。「セグウェイガイドツアー」が普及するにつれて、日本でもセグウェイが人々の心に深く入り込むのは間違いないだろう。

(C)2008 SGI JAPAN Co., LTD

セグウェイ公式サイト http://segway-japan.net/index.html (日、英、西、仏、独、伊、スウェーデン)
  日本SGI株式会社 http://www.sgi.co.jp/

奈良の鹿を愛護 自動販売機で募金

【コラム編集:飾磨亜紀】奈良の鹿といえば、奈良のシンボルだ。しかも、公園やお寺でたくさんの鹿と触れ合うことができるのは、特に外国人にとって珍しい。古都奈良の文化財は世界遺産にも指定されている。そんな奈良・春日大社の境内で、ちょっと見慣れない自動販売機が置いてあった。お茶やジュース、コーヒーなどに混じって、鹿のマークに「50円募金」「100円募金」「500円募金」などとある。しかも「商品は出ません」とも表示されている。これは何なのだろうか…。「奈良の鹿愛護会」のホームページを見て、やっと判明した。鹿を保護するための募金が、なんと自動販売機でできるというものだった。

奈良公園には現在、1120頭あまりの鹿がいて、昔から「神の使い」と伝えられる。鹿に危害などを加えると、法律で厳しく罰せられるという。公園で放し飼いされている鹿は、観光客らに愛嬌を振りまく姿などとても人気が高い。

しかし近年、鹿への被害が増えている。奈良の鹿愛護会によると、奈良公園一帯で死亡した鹿の数は、1年で約380頭に上るという。主な死因は、疾病、交通事故などだが、鹿せんべい以外の菓子などを与えて食中毒を起こしたり、道路に飛び出してきた鹿を轢いたりと、観光客による痛ましい事故が多発しているそうだ。

奈良の鹿愛護会では、この募金できる自動販売機や募金箱の設置をはじめ、鹿せんべいの販売などの収益から、「鹿の交通事故多発マップ」(ダウンロード可能)の作成、「鹿飛び出し注意」の道路標識や看板の設置などを行い、鹿の被害を少しでも減らそうと努めている。奈良のシンボルともいえる鹿を守るため、1人でも多くの観光客にこの心がけを持って協力してもらいたい。

奈良の鹿愛護会 http://naradeer.com/

秋の日の横浜中華街

秋の爽やかな季節に横浜中華街を歩くのは、なかなか楽しいものだ。

澄み切った青空の下、美しい建物と色彩豊かな牌楼、朱色の壁と反り返った屋根、軒を並べるたくさんの中華料理屋、縦横に交錯し接続する大小の路地……、目を奪うような赤やまぶしい金色の装飾が基調となる街が、その独特のあでやかで華やかな姿で、目も心も楽しませてくれる濃厚な油彩の絵巻を作り出している。

「食欲の秋」の楽しい気分を満喫するには、世界最大規模といえるレストラン群を欠かすことはできない。中華の美食の精髄を集めた広東、上海、四川、北京などの各地のおいしい料理はもちろんのこと、道端でアツアツの大きな肉まんや様々な種類の月餅を味わうのも、異国にあっては得がたい楽しさだ。

休みになると、あちこちから中華街に集まってくる人々は、平均1日6、7万人だそうだ。また2004年以降、中華街にやってくる観光客は年に2000万人で、これは有名な「夢の王国」東京ディズニーランドをはるかに超えている。美しく光り輝く「善隣門」の下に立つと、民族を誇りに思う気持ちが心の底から湧いてくる。

だが、現在の横浜中華街は、メディアに盛んに登場する、誰もがよく知っている情景だけではなく、日本のチャイナタウン特有の異色の顔も持っている。4年前にお笑いの大御所である吉本興業が開設した「よしもとおもしろ水族館」は、娯楽とショッピングと飲食を集めた消費基地になっている。また今月は、昔の上海を再現した屋内テーマパーク「横浜大世界」が、「超時空要塞マクロス」とコラボレーションして作った、アニメの「娘娘飯店」の看板メニュー「まぐろ饅」が大きな話題になり、若者たちの心を引きつけている。

世界的に景気が落ち込んでいる現在、横浜中華街が依然としてその魅力的な笑顔を見せているのにはさまざまな要因があるだろう。外来文化として排斥されるのではなく、観光資源として育成されているということもあるが、もっと重要なのは、中華街自身の新しいものを受け入れる包容力である。古い世代の華僑たちが血と汗と涙で築き上げたこの街に、新しい世代のリーダーたちが常に新しい血液を注ぎ込み、この街を活力のあるものとして代々受け継いでいるのである。
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