2009年1月23日第3号(通巻第155号)・FOR MAN
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→このメルマガの情報がとても気に入っています。多くの国に対して、さまざまな言語で日本の流行を伝えることができますね!【台湾 Mako

←Makoさんのブログ「Common Sense」を拝見しました。文章の量はまたたくさんではないのですが、わかりやすい表現の中に人生の道が語られていてすばらしいです。今後もお互いの交流を続けましょう!

→これらの作品を撮影したのは、きっと観察力のある方なのでしょうね。特にさまざまな風景の中の人物は、それぞれ個性的でありながら、全体のまとまりを感じます。このコーナーがずっと続くことを期待しています。もっとたくさんの傑作を見せてください!(「東京写真日記」を見て)【杭州 MISAKI

←「東京写真日記」を開設した当初は、読者のみなさんに直感的でビジュアル的なものをお見せしたかったというだけで、それがこのように欠かすことができない人気コーナーになるとは、思いもよりませんでした。これからもますます充実させ、読者のみなさんが日本を知るための「窓」にしていきたいと思います。

1/25(Sun) - 1/27(Tue)
鈴代 みらの 「メメント森の憂」 イラスト・グラフィック

1/25(Sun) - 1/31(Sat)
THIS.「melody color展」 
グループ展: イラスト・写真・その他のジャンル

1/29(Thu) - 1/31(Sat)
Bisous-Bijoux 
ファッション・雑貨

1/30(Fri) - 2/1(Sun)
ムツ陽「軍」 絵画・イラスト

ALAYA

新春の斬新なUSB

もうすぐ春節。旅行やショッピングで、ますますたくさんの華人のみなさんが日本を訪れることだろう。そこで今回は、友達に贈ると喜ばれそうな楽しいUSBをいくつかご紹介しよう。どれも、東急ハンズで人気の製品だ。

ファストフードのUSBメモリ
グリーンハウスが発売した、とても「おいしそう」な4つのUSBフラッシュメモリは、グルメ好きにはとても喜ばれるはず。「ファストフード」シリーズのUSBには、ピザ、ホットドッグ、ハンバーガー、サンドイッチがあり、すべて手作りなのだ。容量は1GBで、重さは15〜40グラム、名前に違わず「小さくてもおいしい」この商品、あなたのお気に入りの一品をぜひ選んでほしい。

ドーナツのUSBメモリ
女性たちが「かわい〜!」と叫びそうなドーナツシリーズのUSBフラッシュメモリ。これもグリーンハウスの製品だ。弾力のあるドーナツに滑らかなチョコレートがかかり、本物そっくりなので、おいしそうでよだれが出てしまうかも。容量はやはり1GBで、重さはわずか25グラムだ。最愛の彼女にあげたら、きっと気に入ってもらえるだろう。

運動をする小犬のUSB
世界中で話題になり、人々を大笑いさせた「ハンピングドッグ」の第二弾が発売された。今回は、犬たちが“健康路線”の新しい芸をマスターしている。USBを差し込むと、犬が腹筋を始めるのだ。これを使って仕事中の気分転換をするか、あるいは体を鍛えようという闘志をかき立てるか、それはあなた次第だ

USB式の香りの加湿器
空気の乾燥した冬は、のども皮ふも傷めやすい。今、日本で流行している「エアロブリーズ」の香りの加湿器は、小型なのでオフィスに置くのに適している。デスクの上、枕元、あるいはパソコンのそばに置けば、あなたの皮ふを一日中みずみずしく保つことができる。しかも、屋内の湿度を自動制御し、加湿しすぎになることがないので、赤ちゃんのいる部屋でも安心して使える。水に好みのアロマオイルを数滴垂らせば、たちまちすてきな香りの時間を楽しむことができるだろう。

東急ハンズ心斎橋店 http://shinsaibashi.tokyu-hands.co.jp/

光岡 女性向けスポーツカー「卑弥呼」

和風スポーツカー「大蛇(オロチ)」で話題をさらった光岡自動車が、今度は女性向けのスポーツカーとして「卑弥呼(ヒミコ)」を発表した。卑弥呼とは、古代の邪馬台国に実在したとされる女王・卑弥呼から名づけられ、そのデザインはまさに女王の気品と風格をイメージしている。

卑弥呼は、マツダの「ロードスター」をベースに開発されたオープン2人乗り。1930年代のブガッティをはじめとするクラシックカーを彷彿とさせる、ボンネット部分が前後に長い、優美なデザイン。フロントフェンダーとリアフェンダーの比率を7:3とするため、ホイールベースを約70cm延ばし、フロントオーバーハングも56cm短縮している。すべて職人による手作りなのだ。

最近の日本の自動車は、軽自動車やコンパクトカーに人気が集まり、その扱いやすさは女性にも確かに当てはまる。しかし、「大蛇」から引き続いてこの卑弥呼のデザインも担当した青木孝憲さんは「女性も乗ってみたいと思えるスポーツカーは日本にはない」という考えから誕生し、女性にも優雅にドライブを楽しんでほしい、女性が乗れる車の在り方も考えて、今回、この卑弥呼をデザインしたという。確かに「大蛇」の男っぽさ、圧倒的な迫力に比べて、「卑弥呼」はそれほど押しの強さはなく、より広く受け入れられるだろう。さらにボディー色は、ブラックメタリック、パールホワイト、メタリックレッドの全3色で、それぞれ「黒百合」「月下美人」「紅薔薇」と名づけられているこだわりようだ。

ターゲットは、50代から70代までの男女で、子どもが手を離れて仕事も引退した夫婦を想定している。2009年モデルは限定35台で、価格は495万円〜565万円。昨年12月4日からすでにインターネットで予約を受け付けており、3月以降の納車を予定している。(「洛人」提供)

光岡自動車 卑弥呼 http://www.mitsuoka-himiko.com/

「電撃大賞」発表!

2008年11月6日、東京都内の明治記念館で、第15回電撃大賞の授賞式が行われた。

電撃大賞は、アスキー・メディアワークス主催の小説とイラストのコンテストで、年に1回開催される。もともとアニメ関連のラジオ番組だったが、若者の人気を集め、次第にライトノベルの世界では知らない人はいないほど有名な賞になった。今では実力のある新人作家が世の中に出る登竜門の一つとなっており、日本の若いアニメファンの間で高い支持を受けている。大賞の賞金は100万円、金賞と銀賞はそれぞれ50万円と30万円で、受賞作品は直ちに出版され、もっと多くの人に読んでもらえる機会が持てる。

第15回電撃大賞への応募作品は4079本あり、小説は3541本、イラストは538本で、そのうち13作品が受賞した。才能のある人々が集まるコンテストで大賞を取るのは、とても難しいことに違いない。

今回、小説大賞を受賞したのは、九里史生さん。ペンネームの川原礫で書いた「アクセル・ワールド1」はバーチャル・リアリティをテーマにした作品で、いじめられっ子の太った中学生が美少女の「黒雪姫」に出会って人生が変わっていくという物語だ。九里史生さんは、ウェブ上で絶大な人気を誇る作家で、彼のサイトで連載される小説へのアクセスは630万を超える。そして金賞受賞作品は、静月遠火さんの「パララバ−Parallel lovers」。高校二年生の女の子が交通事故で死んだ彼氏から電話をもらい、死んだのは自分であることを告げられる。一体、真相はどうだったのだろうか?錯綜した物語にぐいぐいと引き込まれる。さらに銀賞は、真藤順丈さんの「東京ヴァンパイア・ファイナンス」と、蒼山サグさんの「ロウきゅーぶ!」だった。

これらの受賞作品はすでに出版されることが決まっており、今年2月には読者の前にお目見えする。近いうちに、アニメ映画となってスクリーンに登場するかもしれない。(劉詩音執筆)

(C)2009 ASCII MEDIA WORKS

「電撃大賞」 http://asciimw.jp/award/taisyo/

2010年 平城遷都1300年祭

日本で初めての本格的な首都「平城京」が遷都して、来年2010年でちょうど1300年を迎える。かつて中国からシルクロードの終着点として栄えた国際都市として、奈良は今でも数々の遺産とともに人々を魅了してやまない、日本を代表する観光地だ。

平城京は710年に遷都。その後、752年に行われた東大寺盧舎那仏像(大仏)の開眼、753年の鑑真和上の来日をはじめ、日本最古の歴史書である古事記や日本書紀、万葉集が作られるなど、中国やインドなどからの文化の影響を受けた国際色豊かな都として、784年まで74年間栄えた。

この平城遷都1300年を記念して、奈良市の平城京跡をはじめ、奈良県、さらに関西各地において、来年1月1日から1年間、さまざまなイベントが予定されている。まず、主会場の平城京跡では、現在、実物大で復元工事中の大極殿の完成式典が、来年春に開催される。また、外国施設歓迎儀式・蹴鞠・曲水の宴といった古代行事が再現され、東アジア・シルクロード諸国等の交流イベントも、季節ごとに行われる。

大極殿の公開や、映像シアターや国宝レプリカ等を展示する「平城京歴史館」(仮称)、古代の衣・食・住などのなりきり体験型イベント「天平の旅」なども行われる予定。さらに、国際会議やシンポジウム、展覧会、コンサートなど、さまざまな関連イベントが目白押しで、奈良を舞台に、日本の過去・現在・未来を考える壮大なイベントとなりそうだ。

ちなみに、この事業のマスコットキャラクターが「せんとくん」。奈良で育まれてきたエネルギーの化身として現代に姿を現し、奈良の守り神・鹿の角をたくわえた愛嬌のある童子という設定だが、登場した当初、その独特な風貌から、日本全国で一躍、有名となった。最近、限定のカレンダーが瞬く間に売切れるなど、人気が上がっているといい、今後も、この事業と奈良のPR活動のために日本各地に出没する予定だ。(飾磨亜紀執筆)

協力:平城遷都1300年記念事業協会、奈良県国際観光課

平城遷都1300年祭 http://www.1300.jp/(日・英・中・韓)

忘れ去られた時のために

しきりに腕時計を見ている人に今何時何分ですかと尋ねたら、相手がすぐには答えられなかった。日常生活で、こんな場面に遭遇することがよくある。その原因は2つあるだろう。一つは、彼が腕時計を見る目的が具体的な時間を知るためではなく、ある時刻になったかどうかを見ていた場合。もう一つは、腕時計を見るのが内心の焦りや不安による無意識の行動である場合だ。そのことについてある哲学者が、ひとことで見事に言い当てている。「腕時計の動きの本質的意味は、時を忘れ去ることにある」

4年前にスイス・バーゼルの見本市で、吉岡徳仁がデザインした「TO」が大きな話題となった。その機械式ムーブメント版が昨年登場し、再び注目を集めている。ちょっと見たところは普通のシルバーウォッチのようだが、通る人のほとんどが何度も振り返って見ることによって、この時計が「ただ者」ではないことがよくわかる。現代人にとっての、腕時計や時間に対する言葉にはならない感覚を、これほどよく象徴している時計はないだろう。

「TO」の最大の特徴は、その不思議な3つの金属製の円盤だ。普通は数字でいっぱいのはずの時計盤が、何と鏡のようにつるりとしている!高貴なサファイアクリスタルガラスの内側に、精緻に加工された長針と短針が配置され、光に照らし出されるたびに、鋭く鮮やかな光芒を放つ。ステンレスの時計盤は硬くて丈夫で、時針と分針の動きを支えるとともに、金属が本来持っているクールで美しい緊張感を演出している。造型による強烈な存在感と洗練された大人の美意識が、モダニズム以前にはなかった芸術的インパクトを感じさせる。

最も外側のリングに刻まれた12本の浅い溝は均等な放射状になっており、時間を暗示する機能を備えているようだが、ここもまたデザインの潮流への反抗を示している。一般に、長い分針が外側、短い時針が内側であるのが普通の感覚だが、「TO」はこの固定観念を完全にくつがえし、腕時計を単純な「時間の付属品」という概念から解放し、時間を「TO」の所有者の忘れがたい記憶へと昇華するのだ。

スイスのあるフリーデザイナーが、時計のデザインの将来についてこのように語った。アナログやデジタルによる時間表示といったものは、機械式ムーブメントで実現される。本来の姿に立ち返って、腕時計の素朴で華美でない姿が示されるだろう……。「いずれにしても、すばらしいデザインの最終目的は、時間をより容易に読み取れるようにすることではないのだ。」――「TO」の誕生は、意図したものではないかもしれないが、この予言を完璧に実現している。(姚遠執筆)

(C)2009 Tokujin Yoshioka Design.

吉岡徳仁公式サイト http://www.tokujin.com/ (日、英)


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