2009年2月6日第5号(通巻第157号)・FOR MAN
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→「週刊・東京流行通訊」の「淘宝網ショップ」開店、おめでとうございます。これで、東京の流行情報をすぐにキャッチできるだけでなく、気に入った商品をいつでも手に入れることができますね。すばらしいことです!【珠海 呉釈典

←我々のオンラインショップにようこそ!以前から読者のために代理購入業務を行っていましたが、散発的でシステム化されていませんでした。編集部と読者の交流に、「淘宝綱」さんがすばらしい空間を提供してくださり、たいへん感謝しています。まだ取り扱い商品は少ないのですが、これから少しずつ充実させて、みなさんが東京の流行に直接触れられる場所にしていきたいと思っています。

→有名なあのユニクロが、また新しいブランドを作ったと聞きました。情報を伝えていただけないでしょうか?【桃園 tama-chan

←ユニクロの新しいブランド「g.u.」(ジーユー=自由)は、20代後半から30代前半ぐらいのファミリーをターゲットとし、価格はさらに30〜40%安くなっています。ちょうど今「ユニクロの新しい勢力」という記事を準備中で、全世界が不景気な中でユニクロが高成長を保っている秘訣をご紹介しようと考えているところでした。まもなく掲載しますので、ご期待ください。

2/9(Mon) - 2/15(Sun)
学童浪漫展 イラスト

2/9(Mon) - 2/15(Sun)
RAKA グループ展: イラスト

2/11(Wed)
飛藤 泉/近藤 恵子 「vol.2 うどんこ」 イラスト・写真

2/11(Wed) - 2/15(Sun)
氏田 治久 「ぷれぜんとあーと」 立体・イラスト・映像・マルチメディア

ALAYA

海外向け“秋葉原”紹介サイト 続々

日本を代表する電器街・秋葉原、通称「アキバ」を海外向けに紹介するサイトが続々と開設され、英語をはじめ、最近は中国語も登場している。その代表的な2つのサイトを今回、ご紹介する。

AKIBA Today
昨年7月にオープンしたのが、秋葉原の英語ニュースポータルサイト「AKIBA Today(アキバ トゥデイ)」だ。秋葉原を核とする日本のオタク文化の動向と街の情報を「アキバ発世界へ」情報配信を行うサイトで、ニュース、特集やコラムのほか、店リストや地図、日本語レッスン、動画などがラインアップ。
ざっと見たところ、今話題のアニメ、ゲームや、アキバ関連のニュースをチェックするだけでなく、欲しいものがどこに行けば買えるのか、どんな店があるのかという検索までできるのは観光客にはとても便利。しかもスタイリッシュなデザインで見やすく、写真も多い。なかでも「Lesson」という項目はおもしろい。「お疲れ様です」というごく基本的な日本語から「ツンデレ」というアキバ特有の言葉まで、英語でしかも例文つきで解説している。

Akibanana
もう1つの外国人向け情報サイト「Akibanana(アキバナナ)」は、昨年2月にオープンした英語版に続き、8月には中国語(簡体字)版が開設された。アニメやコスプレ、メードカフェやイベント情報などを掲載するほか、動画やブログ、ギャラリーなどを提供している。
感想としては、アキバでよく目にする看板をそのままTOPにしたようなサイト。おもちゃ箱のように情報やイラストが詰め込まれ、アキバ系の人のブログをそのまま見ている印象を受けた。上の「AKIBA Today」に比べると整っていない分、情報を得るという意味では読みにくいが、型にはまらないところがアキバらしいとも言えるし、ツアーなどでより生のアキバを体感できるサイトといえる。また、ここでも「Akipedia」というコーナーで、アキバ特有の単語をいくつか英語で説明している。(「洛人」提供)

アキバブログ http://blog.livedoor.jp/geek/(日・英)

日本初 タクシー車内で無線LAN

タクシーの中で、無線LANを使って、インターネットのウェブサイトを見たり、Eメールを送ったりできる、そんなサービスが昨年12月から、東京都内などで始まった。これまで交通機関での無線LANサービスは、鉄道ではつくばエキスプレス、またフェリーなどでも船内無線LANサービスが提供されている場合はあるが、タクシー車内でのサービスは、日本では初めての試みとなる。

このサービスは、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(旧 アッカ・ワイヤレス株式会社)と京急交通、京急横浜自動車の3社が行った。サービスを提供するエリアは、東京都の品川地区と、横浜市のみなとみらい21地区で、それぞれに6台、4台ずつ対応するタクシーを配備。タクシー車内にIEEE802.11b/gに対応した無線LANルータを設置し、ソフトバンクモバイルのHSDPA回線を使用してインターネットにアクセスする仕組みだ。通信速度は下がり最大3.6Mbpsという。

乗客が、WiFi対応の携帯音楽プレイヤーやゲーム機、パソコンなどを所有して、無線LANの設備を搭載した京急タクシーに乗った場合、車内でブロードバンドを利用したインターネットの接続が可能となる。1月31日まで接続料無料で実験を行い、ユーザの利便性などを検証した上、今後、有料サービスへの移行や、タクシー車内での地域情報の配信や広告掲載、決済サービスなども検討するという。

さらに日本では、東京−大阪間の高速ツアーバスや、成田空港へのリムジンバス車内での無線LANサービスもすでに始まっている。また、今年3月からは、東海道新幹線(東京−新大阪)のN700系車両でも、無線LANのサービスが利用できるようになる。新幹線では、すでに「のぞみ」が停車する6駅の待合室で無線LANが利用可能だが、3月には東京から新大阪までの全17駅すべての待合室で利用できるよう、準備が進んでいる。交通機関で移動しながら、いつでもどこでもインターネットに接続できるというサービスがまさに今、どんどん広がっている。(飾磨亜紀執筆)

(C)2009 WIRE AND WIRELESS

株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス http://www.wi2.co.jp/
  JR東海 http://jr-central.co.jp/

快適に坐れるロボット椅子

世界で一番快適な椅子とはどんな椅子だろうか?先ごろ、沖電気工業と岡村製作所が共同で、最新設計のロボット椅子「LEOPARD(レオパード)」を発表した。もちろん本物のロボットではなく、先進的なロボット技術を椅子に応用した人体工学的機械椅子である。

ロボット技術としては、沖電気工業が2005年に発表した脚型ロボット「ロボットレッグ」を使用している。この技術は、「人体がどのようにしてバランスよく跳躍や着地を行っているのか」についての分析研究を元にし、人の大腿部から股関節周辺の筋肉を参考にして開発されたものである。この技術を用いた「レオパード」は、使用者が坐った瞬間から、背中が完全に椅子の背に支えられて包み込まれているかどうかを検出し始め、最も適合した使用状態に自動調節する。さらにすばらしいのは、使用者が立ち上がろうとしたとき、「レオパード」がその動作に合わせて上向きの補助力を加えて、柔らかく立ち上がらせてくれることである。

こんなに聡明で心遣いのあるロボット椅子に坐ると、どんな感じがするのだろうか? レオパードの宣伝の言葉によれば、「母に抱かれるような」気分になるのだそうだ。「レオパード」は使用者が気持ちよく坐れるように包み込み、坐った人は抱きしめられたように快適で安心な気持ちになれるというのである。

「レオパード」の製作はオフィスチェア技術の経験豊富な岡村製作所が担当し、表面には柔らかい皮革や軽くて耐久性のあるカーボン素材を使用している。サイズは幅660mm、奥行き555 mm、高さ1123〜1230 mmで、使用時に電力は必要なく、非常に安全である。

「レオパード」は今年の5月に商品化される予定であるが、カーボン素材の価格のために製造費用がやや高めになっている。ラウンジに置いて、お客様にゆっくりくつろいでもらうことを目的としており、また足の力が不足しているお年寄りの使用にも適している。(劉詩音執筆)

レオパード使用状況の動画 http://jp.youtube.com/watch・v=5FoFxm-zSqg

日中韓でアート展開催

「art_icle」は、最新のアートイベント、オークション、アーティストなどについて紹介するフリーペーパーで、2006年に創刊された。大小のイベントが網羅されて情報量が充実しており、アートに対する視点が明確で、実力のある最新鋭のアーティストについて知ることができる。「art_icle」では2008年から「アーティクル賞」を設け、才能のある新人の発掘に努めると同時に、これらの新人たちの優秀な作品によって日本の新しい文化をアジアに発信するために、日本、中国、韓国で展示会を開催している。

応募者はプロのアーティストである必要はなく、国籍についても規定はない。日本に住んでいる人ならば、誰でも参加できる。作品は、絵画、平面など、壁にかけて展示できる作品を中心としており、技法には制約はなく、参加者は自由に表現することができる。ノミネート作品は「art_icle」に掲載され、賞金はグランプリが30万円で、そのほか10万円、5万円の賞がある。

今年は第二回で、6名の審査員による真摯な審査の結果、17の作品がノミネートされて、「art_icle」の一月号に掲載された。最終的な受賞者の名前は3月号に掲載され、授賞式は3月に東京で行われる。また、2月2日から2月8日まで、作品が原宿の「DESIGN FESTA GALLERY」(EAST)で展示され、3月7日から3月29日まではソウル、4月17日から4月28日までは北京で巡回展が行われる。

●東京会場 DESIGN・FESTA・GALLERY 所在地:東京都渋谷区神宮前3−20−2 電話:03−3479−1498

●ソウル会場 KEUMSAN GALLERY 所在地:Heyri Art Valley G−28, 1652−140, Beopheung, Tanhyun, Paju City, Gyeonggi−Do 413−841, Korea 電話:+82−31−957−6324

●北京会場 TOKYO GALLERY+BTAP 所在地:#8503, Dashanzi Art District, 4jiu XianQiao Road, Chaoyang District, Beijing, 100015 China 電話:+86−10−8457−3245

「art_icle」第二回ノミネート作品発表 http://www.art-icle.jp/art-icle-exhibition.html

「without thought(考えない)」の境地

「±0」(プラマイゼロ)というブランドが五年前に初めて登場したときから、すでにそのすばらしさは傑出しており、翌年にはグッドデザイン賞と「Wallpaper」のBest industrial rangeを相継いで獲得した。このブランドの中心人物であるデザイナー、深澤直人さんのデザインコンセプトは独特である。「思考には時間が必要だが、感覚は一瞬のうちに完成する可能性がある。最初の感覚がとても重要だ。ものをしばらく使っていると、最初には失われていた感覚を発見する。これがデザインの精髄である。」深澤さんはこの感覚を「without thoughtの境地」と呼ぶ。

初めて「Humidifier」(加湿器)に出会った瞬間、言葉では言い表せない美しさを感じた。上から見ると、まるで水滴が落下した瞬間を捉えたデジタル写真のようであり、側面から観察すると、光輝く容器に包まれた生命を持った気体のようである。そんなふうに精緻で極めて美しく、思わず触ったりなでたりしたくなると同時に、うっかり触ったら傷つけてしまいそうな気持ちにもさせられる。

深澤さんは、美や魅力は日常生活の中に溢れていて、人がそれに気づいていないだけだと考えている。人が街を歩いていて何かを見つけ、「これがほしかったんだ!」と感じる以前には、その期待や願望は往々にして曖昧なものである。すばらしいデザインは、人と物とが接する部分にある溝を取り去って、人が接触するときに自然な親しみを感じさせる。それはちょうど喉が渇いて水を飲むときに、コップをどのように使うかなど考えないのと同じように自然なものである。「直感のレベルで物の意味を伝え、人が無意識に受け入れるようにする。こうしたメッセージによって、デザイン感の楽しさを感じたり、新しい製品の心地よさを味わったりすることができる。」

自然に呼吸し、シンプルに生活する……これもまた、深澤さんの生き方の基準である。そのため彼のデザインによって、静かで超越した優雅さや、本来の姿に返ることの本質を発見することができるのだ。すべての虚飾を捨てて、物の最も基本的な要素だけを留める。こうした美的感覚は、シンプルだが「without thought」の境地にさらに近づいている。

「Humidifier Ver.3」には香りの精油がついており、加湿するときに爽やかな香りによって心身をリラックスさせることができる。色はレッド、グレー、ライトブルー、ブラウンなど9色で以前より豊富になり、連続使用時間も一日の四分の三、即ち18時間に延長された。「Humidifier」が周囲の空気だけでなく、我々の生活も潤いのある美しいものにしてくれることは間違いない。「デザインがなくても、生活していくことはできる。だがデザインがあれば、生活をもっとすばらしいものにできる。」――深澤直人の言葉には含蓄がある。彼のデザインは思想であって、形式ではないのである。

(C)2009 NAOTO FUKASAWA DESIGN

深澤直人公式サイト http://www.naotofukasawa.com/


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