2009年3月13日第9号(通巻第161号)・FOR MAN
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→今日本でいちばん人気のある中国映画が何か知りたいのですが。【瀋陽 李明輝

←「花の生涯−梅蘭芳」が話題になった後、「レッドクリフ・パート2」が4月10日から日本全国で上映されるという朗報が伝わってきました。しかしながら、日本の中国映画ファンの期待に応えて、全国の大小の映画館で、一年中さまざまな中国映画を上映しています。街のレンタルビデオ店にも、中国映画のコーナーがよく見られます。

→ここで紹介されていた「blondoll 17℃」の五本指のストッキングは、どこで買うことができますか?【台湾 Charlene

←「週刊東京流行通訊」の「淘宝」ショップで販売しています。ご注文をお待ちしています。

3/11(Wed) - 3/17(Tue)
A-K for there「覚醒」 絵画

3/13(Fri) - 3/15(Sun)
首都大学東京写真部3月展
写真

3/15(Sun) - 3/21(Sat)
TSUI vol.2
イラスト・写真・グラフィック

3/16(Mon) - 3/22(Sun)
小林 静奈「こばやしせいな展。」 写真・グラフィック

ALAYA

存在の美しい消去

「Barouche(バルーシュ)」とは19世紀イギリスの「馬車」という意味の、旅行をテーマとした小型家電ブランドで、建築デザインを手がける鄭秀和さんが作り出したものだ。

「Barouche」のデザインの重点は、人の注意を引かないことであり、すでにずっと以前からそこにあって、生活の一部となったなじみのある道具のように感じられるようデザインされている。空間内に、独特の静かなたたずまいで飾られ、他の家具や家電と互いに呼応して、美しく引き立てあっている。旅行先では、華やかなホテル用品の中にあって「Barouche」はまったく目立つことがなく、その存在は忘れられてしまうぐらいだ。これこそが、生活に融け込んだ「消去の美学」なのである。

●coffee maker BR−01
このコーヒーマシンの容量は、ちょうどコーヒー1杯分だ。旅の途中でも、オフィスにいても、自分だけの特別な一杯を作ることができる。デザインは自然でファッション性も備え、小型なので狭い場所にも置ける。ステンレス製のマグカップは、中が二重構造になっており、コーヒーを作って10分間は十分な温度を保持できる。水とコーヒー豆を入れて、スイッチを押すだけでOK。ユーザーができあがったコーヒーを手に取ったことを感知して、電源が自動的に切れる仕組みだ。

●kettle BR−02
この湯沸かし器は、デザインはシンプルだが存在感があり、室内の装飾のために買ってみたいという気持ちにさせられる。緊密な縦型構造なので小さなスペースに置くことができ、電源コードは必要に応じて長さを調節できる。また1.2Lの大容量は、突然の来客にも対応できるし、インスタント食品に注ぐのにも便利。沸騰させるのにわずか6分しかかからない。操作が簡単なだけでなく、マイコン制御による自動オフ機能がついているので、安全性も確実だ。

alarm clock BR−03
  エレガントなイメージのデザインと、楽しい気分になるオリジナルサウンドで、優雅でソフトな目覚めを届けてくれる。サウンドは3曲から選べ、必要な場合は5分ごとに再び鳴らすように設定することもできる。プラス機能としては、世界の主要都市の時間を表示できるほか、曜日表示は英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語の5カ国語から選べる。また温度計機能も備えており、AC電源も電池も使用可能。頻繁に出張をする人にとって、このように世界で活躍できる目覚まし時計はとても便利だ。(劉詩音執筆)

(C)2009 REALFEET co., ltd

barouche http://barouche.net/ (日、英)

ホンダの新型ハイブリッド車「インサイト」 売れ行き好調

世界的に深刻な経済不況の中、自動車などの製造業は苦境に立たされているが、一方で、好調に売り上げを伸ばしている車がある。ホンダが2月6日に発売した新型ハイブリット車「インサイト」だ。低燃費であることはもちろん、エンジン車の力強い走りを追求したといい、2月の車名別新車販売実績によると、初登場ながら10位に食い込み、早速、トヨタのプリウスを上回った。3月9日までの受注ベースで1万8000台と、月間販売計画の3倍以上で、納車まで数ヶ月はかかる見通しだ。その理由は一体なんだろうか。

まず、消費者の“環境”に関する意識が高まっており、ハイブリット車への乗り換えを考える人が多くなったことがある。それに加え、大衆をひきつけたのがその価格設定だ。これまで日本のハイブリット車市場を牽引してきたプリウスは230万円前後からだが、一方のインサイトは189万円からと、いきなり200万円を切る価格を打ち出した。今まで多くの人にとって高嶺の花だったハイブリット車の価格を、手を伸ばせば届くところにまで引き下げることで、欲しくても買えなかった隠れた購買層を一気に引き込むことに成功したようだ。販売店での試乗申し込みもあとを絶たず、日欧米で合計20万台を販売するという計画も決して夢の数字ではなくなってきている。価格と低燃費性は、今後、世界で勝負していくのに強い武器になることは間違いない。

東京・南青山にあるホンダウェルカムプラザ青山で、実際にインサイトの運転席に座ってみた。現在発売されているホンダのシビック・ハイブリッドと比べると、かなりコンパクトに仕上がっており、取り扱いのしやすさがうかがわれた。ただ、メーター周りなどのインテリアはシビック・ハイブリッドとあまり変化なく、斬新さが見られなかったのが唯一残念だった。

今後、新型プリウスも発売され、自動車業界は一気にエコカー主流の時代へと移行しそうだ。選択肢が増えることで全体的な価格が低下し、環境にも家計にもやさしい時代がやってくることを願う。(「洛人」提供)

(C)2009 Honda Motor Co., Ltd

ホンダ インサイト http://www.honda.co.jp/INSIGHT/

環境に優しい「お米の箸」

先日、フジテレビがオンラインショップで発売した、米によるバイオマスプラスチックの箸が話題になっている。米を原料として作られたこの箸は、一般の石油から作られたプラスチックと比べて、品質も価格もあまり差がない。ただし米の箸は、使用されなかった場合に再生利用して他のプラスチック製品にすることができる。燃やしても大気中のCO2の総量は増加しないので、環境にも優しい。

このすばらしい「米の箸」は一体どのような原理で作られているのだろう?それを説明する前にまず現在、環境保護資源と呼ばれる「バイオマス」について知らなければならない。バイオマスとは、再生可能な生物原料から作られた有機性資源で、一方石油や石炭などの化石資源は再生不可能な有限資源だ。バイオマス資源が化石資源より優れているのは、CO2の排出量を大幅に削減でき、しかも反復して再利用できることであり、天然資源の消費を抑えて資源リサイクルの新型のエコ社会を構築することができるのだ。

バイオマス資源は、栽培作物系バイオマスと廃棄物系バイオマスに分けられる。昨年はとうもろこしなどの作物から燃料を製造することが話題になったが、こうした食用の新鮮な穀物を自動車の燃料にするというやり方は、多くの人の賛同を得ることができなかった。同様に、米でプラスチックを作ることについても、疑問を持つ人は多いことだろう。だが実際には、とうもろこし燃料とは本質的に異なり、米のプラスチックに使用される原料は食用に適さなくなった古古米であり、これは廃棄物バイオマスなのだ。日本政府は年平均20万トンの古古米を貯蔵しているので、この膨大な古古米を有効に利用することができれば、ごみが宝に変わると言える。

現在日本では、米プラスチックの箸のほか、CD・DVDケースも登場している。これらの「米プラスチックケース」は10%の米を含み、半透明で、できたての時にはせんべいのような香りがするそうだ。現在のところ、映像コンテンツ事業者などへの供給に限られているが、将来は我々の生活の中のあちこちで廃棄物利用のバイオマス資源製品が登場するかもしれない。(樋田桂一提供)

アグリフューチャー・じょうえつ株式会社 http://www.afj.jp/
  YouTube お米のプラスチック(ビデオ) http://www.youtube.com/watch?v=2uqHe8rK2q4

東急ハンズ心斎橋店10周年 こだわり商品

大阪市の東急ハンズ心斎橋店では、オープンしてから10周年を記念して、現在、さまざまな企画が全フロアで行われている。その中から今回、特におすすめの限定商品をご紹介する。

エコロジー文具
ステーショナリー、雑貨などの企画・販売を行うハイタイドが進める環境保護プロジェクトにちなんだシリーズが「RE_STANDARD」。段ボールや古紙、再生ポリエステルといったエコ素材を使用した地球にやさしい文具だ。古紙100%で段ボールより耐久性が高いモールデッドパルプボックス(1,995円)をはじめ、ダブルリングノートA4(1,260円)、リサイクルバッグ(2,100円)など。3月31日まで。

香寺ハーブガーデン
兵庫県姫路市にあるハーブガーデンから、体にやさしいさまざまな商品が、3月22日までの期間限定で登場。防腐剤・合成香料無添加の肌に優しく、化粧水などに使えるローズウォーター(2,100円)などのスキンケア用品、ハーブティーにはラベンダーといった定番のほかに「さわやか」「かぐや姫」などのブレンドティーがある。また、ハーブ本来の力を活かしたエッセンシャルオイルでは、ラベンダーとスイートオレンジの「羽休めブレンド」(15ml 1,260円)などが人気だ。

革工房 フライト桑原
タンニンなめしの牛オイルレザーを使用し、この革の特徴を生かした鞄作りを続けるのが「フライト桑原」。1枚の平らな革をカットし、無理なく折ったり、曲げたりすることによって1個の鞄が完成し、裁断面もすべて手磨き。使い込むほど光沢や風合いが増し、革ならではの使い心地が味わえる。このフライト桑原が心斎橋店10周年限定で企画した商品が現在、店頭でオーダー可能。かがりトートバッグ(A4黒 34,650円)をはじめ、ループ付き小銭入れ(3,150円)、ショルダーバッグ縦型(19,950円)など。3月31日まで。(飾磨亜紀執筆)

東急ハンズ心斎橋店 http://www.tokyu-hands.co.jp/shinsaibashi.htm

心ときめく温かいデザイン

もしあなたの愛する彼女がスリムになりたいと心から願っているなら、「ホワイトデー」の贈り物に頭を悩ませる必要はまったくない。この見たこともないような「起き上がりこぼし体重計」を贈ったら、きっと大喜びすることだろう。

「起き上がりこぼし体重計」の発想はとても斬新で面白い。体重を測ろうとするときは横に倒れ、体重計を降りると自然に起き上がるのだ。微笑を誘うような動きが楽しいだけでなく、置き場所の空間も節約できて、機能性において「絶品」であるといえよう。

この「Tumbler」という名前の体重計は、日本で活躍する女性デザイナー、柴田文江さんの手による。体重計だけでなく、柴田さんのすべてのデザイン作品は、生活の質における細やかさと愛情を大切にするコンセプトにあふれており、彼女の感性あふれる創造に我々は心ときめく思いがする。

プリンかゼリーのように可愛らしい携帯電話「Sweets」にも、ふっくらして温かいイメージの体温計「OMRONけんおんくん」にも、操作の簡単な「ZOJIRUSHI ZOTTO」シリーズにも、「無印良品」のソファーにも、彼女自身が言うように、母性が表現されている。「たぶん多くの女性と同じように、母性的な気持ちがあります。女性はいつもそうした温かいエネルギーを発散することができるのです。……自分の人間らしさを最終的に作品にすることが女性である自分にとって一つの前提であるならば、そうした要素が絶対に現れてこなければなりません」

柔軟な感性を駆使して、自由な造型や深い思いやりを作り出し、ていねいに完成させる。過剰な自己主張を抑えた一方で、存在感と独創性に満ちている。造型の力と正統的な着眼点が、柴田さんの創作デザインの最大の特徴だ。それは台所用具や携帯電話や体温計などの家電製品、さらには文具、家具、カッターなどの生活分野にも関わり、範囲が広い。

「Tumbler」やその他の柴田さんの作品に触れたことがある人は、あらゆる点が人のために考えられた思いやりのあるデザインに感動するだろう。こうしたユーザーからの反応に、柴田さんは喜びを感じるとともに、深く触発される。「『温かさ』と『思いやり』は2つの別の意味の言葉ですが、デザインにおいてはその二つがこんなに緊密なのです」。簡潔にして的確な言葉で、彼女自身のデザインの考え方の本質を述べている。さすがに、「Tumbler」が結婚式の引き出物で人気の商品であるだけのことはある。(姚遠執筆)

(C)2009 Design Studio S

Design Studio S http://www.design-ss.com/


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