2009年7月31日第28号(通巻第180号)・FOR LADY ・
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
CHAIR
Lounge Chair
Black

8/1(Sat) - 8/3(Mon)
group f/52 「東京都市景観」
写真・映像・マルチメディア

8/1(Sat) - 8/7(Fri)
星之杏奈・日見津世「狂人の庭」 イラスト

8/3(Mon) - 8/5(Wed)
早稲田大学絵画会2年生展
絵画・その他のジャンル

8/3(Mon) - 8/9(Sun)
スタジオぽけっと 「ぽけっと切手展」 絵画・イラスト・雑貨

→一般の人が参加できる芸術展(毎週紹介されている「デザインフェスタギャラリー」など)以外に、もっとレベルの高い芸術展やイベントを紹介していただけますか?【東京 natoku

←以前にも何回かそのような記事を載せましたが、今後はその比重を高めていこうと思います。ちょうど黒川雅之建設設計事務所の「K−GALLERY」で、8月1日から21日まで鈴木涼子さんの作品展「RYOKO SUZUKI Works」が開催されるので、みなさんぜひご覧になってください。

→「東京流行通訊」9周年記念特集を読んで、とても感動しました。みなさんはすばらしい仕事をなさって、誰もができるわけではない目標を達成しましたね。【洛陽 海化

←東京には他にもたくさんの優秀な中国語メディアがあり、すべてが我々のお手本です。一つだけ嬉しく思うのは、ここ数年我々が政治の風向きに左右されることなく、黙々と、誠実に日本の流行文化の中国語圏における普及と啓蒙のために、できる限りのことをしてこられたということです。

ALAYA

百着のキャミソール

今でも「キャミソール」を下着だと思っている人がいたら、かなり「遅れている」か、おじさん、おばさんだと思われてもしかたないだろう。今、キャミソールは流行の先端を行くファッションだ。暑い夏の日に身体をシンプルに包み、しかもおしゃれな雰囲気も出せる服は、他にはちょっと見当たらない。基本のキャミソール、レースのついたキャミソール、ちょっと長めでセクシーなキャミソールなど、女性ならどれも着てみたいものばかりで、しかもどれも新鮮だ。

そこで、「押切キャミソール図鑑」をお薦めしたい。6月26日から8月2日まで、人気モデルの押切もえがUNIQLOの100着のキャミソールを試着する姿がウェブサイト「OSHIKIRI23:33」で公開されている。公開終了まで2日しか残っていないので、とにかく早く見に行ってほしい。この珍しい現場撮影の映像は、この夏にどんな服を買おうか迷っている女性たちの悩みを、きっと解決してくれるに違いない。

カメラは、正面から接近して撮影する2台のほか、上からのものと撮影所入口付近の2台があり、計4台の定点カメラによって10:00から23:33までの映像がノンストップで記録されている。まるでアメリカのテレビドラマの「24−twenty four」のような雰囲気だ。押切もえが試着するときの自然な表情(休憩時間やスタッフとの談笑もある)を楽しめ、分割された画面で4つの映像を同時に見ることができる。

この「SHARE OSHIKIRI」という映像は、ブックマーク用のURLが1分ごとに発行されているので、さまざまな時間帯の映像を楽しむことができる。この「押切キャミソール図鑑」以外にも、このサイトに対する知識をテストする「OSHIKIRI TEST」を現在準備中で、成績優秀者にはプレゼントが贈られる。トップモデルの姿を見るだけでなく、思いがけない収穫があるかもしれない。

サイトと連動して、UNIQLOでは6月29日からキャミソールの販売を開始しており、家でも外でも着られる50タイプの新製品が790〜990円の低価格で販売され、日本のファッション界を賑わせている。

OSHIKIRI23:33 http://www.uniqlo.com/oshikiri/

日本旅行を楽しむヒント

日本政府の政策で観光条件が緩和され、中国人の日本観光は、以前のようにグループで決められたルートを回るだけではなくなった。もしあなたが望めば、自分の行きたい場所に行って、自由に自分だけの日本を体験することができるのだ。

日本人に人気のウェブサイト「タクシーで観光地をめぐる」では、タクシーによるとても便利な観光方法が紹介されている。移動にも便利で、お客さんのために熱心にガイドをしてくれるということ以外にも、時間の節約ができ、現地の人しか知らない情報も教えてもらえ、金額も適正で、思ったほど高くないなどの利点がある。

もちろん長距離の旅では電車や船に乗るのが基本的な交通手段だが、ある目的地に着いた後は、タクシーを上手に使えるかが旅行を楽しくできるかどうかのポイントになる。このサイトの「観光タクシー体験レポート」には、たくさんのルートが挙げられているので、ここでいくつかご紹介しよう。

●北海道の大地を走る。おいしい牛乳で作ったアイスクリームを食べ、「亜斗夢の丘」で映画のような一面のラベンダー畑を体験、旭川でラーメンを食べ、三浦綾子や井上靖記念館など7ヶ所の名所を見学し、最後に手作りのお土産をもらって、全行程3時間、15,600円。
●熊本空港での出迎えからスタートし、阿蘇を観光する。高級な肥後赤牛を食べ、阿蘇山の噴火口まで行き、黒川温泉につかり、大観峰のパノラマを楽しむなど、全行程5時間、9人で26,000円。(一人3,000円以下である)
●沖縄を南北に縦断する。最北端の辺土岬に行き、世界遺産の今帰仁城を見学、美ら海水族館にある世界最大の水槽を体験し、万座毛の「象鼻石」を見て、米軍基地を遠くに眺め、沖縄のおいしい料理を楽しみ、琉球王国の首里城を見て、海底観光と鍾乳洞探検をし、最南端の喜屋武岬に着いてから、有名な「国際通り」を歩き、2日間、9時間の行程で21,000円。

それぞれの楽しい旅行説明の後には、担当のタクシー会社の名前、所在地、電話、ドライバーの名前と特色などが記されている。

タクシーで観光地をめぐる http://www.taxisite.com/sig/

智勇兼備の名将・直江兼続は金髪だった!?

Gacktや城田優、小栗旬ら、イケメンぞろいのキャスティングによる「風林火山」や「天地人」の影響か、歴史モノにハマる若い女性が増殖しているらしい。そんな彼女たちのことを「歴女」と呼ぶそうだが、この歴女向けに「天地人」が3人の人気漫画家によって携帯コミック化された。

そしてこの「天地人」の主人公、直江兼続のヘアはなんと金髪!実際の兼続がどうだったのかは知る由もないが、コミックでの彼は、金髪色白、細眉に大きな目。(架空の人物である真田幸村の姉、初音にいたってはピンク色の髪だ。)TVドラマで兼続役を演じた妻夫木聡のりりしい日本男児風の雰囲気とはまた異なり、その違いもおもしろい。

コミック版「天地人」は、上杉景勝と兼続の強い絆を描く「主従愛編」、石田三成と兼続の友情を描く「盟友愛編」、真田幸村と兼続の親交を綴る「師弟愛編」の三部構成。「盟友愛編」にいたっては、「ボーイズラブ」 (男性同士の恋愛)も描かれており、歴女たちの妄想を激しく(?)かきたてる。このような思い切った脚色も見所ではあるが、基本的なストーリー、特に「苦難に耐え忍ぶ雪国の心」 を如実に表現することも忘れてはいない。兼続のテーマである「義」と「愛」を貫くことの難しさ、大切さもちゃんと描かれている。一方で「日本史に金髪の人物とは」・・・ という声もあるだろうが、そういったギャップをあえて楽しんでみるのもいい。

また、携帯で読めるというのも手軽で便利。ドラマを見ながら、携帯の画面を見比べてみてはどうだろうか?

大河ドラマのコミック化は、2005年に滝沢秀明が演じた「義経」以来だが、歴史上の人物=イケメンという公式は、もはやはずせないものとなってきているようだ。そして、どんな表現方法をとるにせよ、「歴史」をコミック化することで、「難しい」から「親しみやすい」に変わる点は、十分評価できるのではないだろうか。(亜遊民執筆)

山形と直江兼続 http://yamagata6.blog118.fc2.com/blog-entry-63.html

ガンダム大地に立つ!!

世界に誇る日本アニメの金字塔、機動戦士ガンダム。アニメに興味のない人でもその名を知る名作がこの世に出てちょうど30年目の今年、RX-78-2ガンダムが、東京・お台場に3次元の姿で甦った。
 
アニメの設定から忠実に再現されたガンダム立像は実物大であり、全高18m。数字だけを見ても実感がなかなか湧かないが、実際に目にするとその想像をはるかに超えて大きい。ガンダムの生みの親である富野由悠季監督をして「でかすぎた」と言わしめるほどの圧倒的なスケールだ。さらに、近くに寄っての鑑賞に耐えられるほど細部にわたって作り込んであり、ガンダム世代と呼ばれる30〜40代の古参のファンを「全然安っぽくない」「日本のモノ作りの真髄を見た」と唸らせるほどの出来映えになっている。

しかもこのガンダム、単に出来のいい実物大ガンプラ(ガンダムのプラモデルの略)というわけではない。頭部が上下左右に稼働するほか、俗に「ランドセル」と呼ばれる背中のバーニアのミスト噴射、両眼両肩の警告ライトと、ギミックも満載だ。夜間にはライトアップされ、対岸の夜景を背景に立つ姿は、ここは地球なのか、それとも宇宙なのかと、不思議な気持ちにさせてくれるほど幻想的でシュール。「ガンダム見酒」と洒落込もうと、会場が面する東京港には屋形船が停泊するほどである。

20時のライトアップ終了時には、ファンの胸を熱くする懐かしいBGMが流れる中で、消灯セレモニーが行われる。システムダウン時を彷彿とさせる各部の点滅とミスト放出の後に、ガンダムは空を見上げてしばし佇む。その姿は、はるか彼方の宇宙でガンダムの帰還を待つ、コロニーの光を見つめるかのようだ。

RX-78-2ガンダムの公開は8月31日まで。今年の夏休みは、今後もう二度とはない奇跡のようなイベントに足を運び、歴史の証人になってみてはいかがだろう。(布施由香里執筆・撮影)

GUNDAM 30th ANNIVERSARY http://www.gundam30th.net/event/real-g.html
  ガンダムプロジェクト http://www.greentokyo-gundam.jp/index.html

デスクの上の動物園

おっとりとした「ダイエットピッグ」、震えている「ブルブルラビット」、首をもたげた「ヤンチャマウス」……個性たっぷりで笑いを誘う動物たちを一目見ただけで、ただの置物ではないことがわかるだろう。よく観察すると、これらは指輪やゴムバンドなどのアクセサリーをかけたり、コードやひもなどを巻きつけたりするのに使える多機能グッズなのである。

株式会社イデアポートが開発したこの「Guru2 Zoo2」(グルグル・ズーズー)には、「ぐるぐる巻きつける動物たち」という可愛い意味が込められている。物語性とかわいらしさのある動物というテーマを、コードを巻いたりアクセサリーを収納したりするグッズに使ったのは、なかなか巧みな創意である。「ダイエットピッグ」(53×95×50mm)、「ブルブルラビット」(35×45×106mm)、「ヤンチャマウス」(70×85×67mm)の3つはどれも小さくて精巧であり、色もきれいで、手のひらに乗るほどの大きさだ。汚れが染み込みにくい素材が使用され、軽くこすればきれいにすることができる。

資料や書類が乱雑に積まれたデスクの上では、マウス、キーボード、USB、iPodのイヤホーン、携帯の充電器など、さまざまなコードが四方八方に延びて、すぐに絡まってしまう。こんなデスクでは、落ち着いて仕事に専念することもできない。コードを巻尺のように「ダイエットピッグ」の腰に巻きつけようか。あるいは「ヤンチャマウス」を縛って、その針で人を傷つけないようにしてやろうか。「ブルブルラビット」とiPodをつなげたら、音楽を聴いて踊り出すかもしれない。

目の部分が「×」の形になっているのが、いちばん笑えるポイントである。滑らかな流線型の姿を見ていると、からまったコードを解きほぐすために天から降りてきてくれたのだろうかと思う。コードを隠すのではなく、あえて見せてしまうという開放的な考え方とアイデアに拍手を送りたい。三匹全部そろえれば、デスクの上が心休まるオアシスになるだろう。(姚遠執筆)

イデアポート http://www.ideaport.co.jp/ (日、英)

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