2009年9月4日第33号(通巻第185号)・FOR MEN ・
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
CANDLE HOLDER
DESKWARE / PEN TRAY

9/1(Tue) - 9/6(Sun)
峯崎 愛子 「Scrap !!!」イラスト

9/4(Fri) - 9/6(Sun)
spooon&tototonton雑貨・写真

9/7(Mon) - 9/13(Sun)
ミツの個展 「polka dots」(水玉模様) 絵画

9/9(Wed) - 9/11(Fri)
TOXICS STAR&SKULL DADDY ファッション・雑貨

→中国最大の外国語書籍出版社である「外文出版社」の大連支社です。「東京流行通訊」を拝見して、すばらしいと思いました。来年2月に、これに関連する出版物の創刊を予定しています。貴編集部のお返事をお待ちしています。【大連 佳禾

←ありがとうございます!これまで様々な中国語のメディアや出版社に原稿や最新の日本の流行情報に関する情報を提供してきました。新しい雑誌が創刊されることについて、たいへん嬉しく思います。それぞれのメディアとしての特色に基づいて、それぞれ最も適した情報コンテンツを発信していきましょう。共に手を携えて、がんばりましょう!

→インターネットカフェもこんなに高級なものがあるんですね。行ってみたいけれど、ちょっと遠すぎます。(「漫画喫茶・インターネットカフェの進化」を読んで)【台湾 変形!!合体!!

←ある日本企業の名言「できないことは恐くないが、思いつかないことが恐い」を思い出しました。ネットカフェ自体は決まった形式がなく、顧客に人気があり、違法なものでない限り、想像の空間を広げてそれを実現していくことができます!これからも新しい情報を、実際に体験しに行けない読者のみなさんのためにお伝えしたいと思います。

ALAYA

お寺に巨大ピンが登場

普段からGoogleマップを使っている人なら、丸い水滴のような形のピンクのピン表示はおなじみだろう。なんとあのピンがパソコンの画面から飛び出して、東京・築地本願寺に出現した。この実物のピンは高さが4メートルもあり、ディスプレイで見慣れたものに比べて圧倒的に大きいため、視覚的なインパクトも絶大だ。

築地本願寺は東京都中央区にある、京都の本願寺の別院にあたる。仏教の浄土真宗の寺でありながら、その建築はまったく仏教寺院らしくなく、むしろイスラム寺院のように見える。しかもそこから流れてくるパイプオルガンの音色には、キリスト教の雰囲気も感じられる。築地本願寺は有名な建築史家である伊東忠太の傑作で、設計に当たってインドのイメージを用いたと言われている。ここでは最近、さまざまな楽しいイベントが開催され、人気を集めている。

さて今回、突然現れた巨大なGoogleのピンは、著名人によるGoogleマップ「わたしの好きな場所」という企画にまつわるイベントだ。東京、香港、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリなど13の都市で、200人もの現地の著名人がお気に入りの場所を推薦する。このイベントの目的は、著名人のGoogleマップを閲覧することによって、ユーザーにGoogleマップの使い方を理解してもらうということにある。日本では、森美術館館長の南條史生さんや、本メルマガでもご紹介したことがあるロボットデザイナーの松井龍哉さんら22人が参加している。築地本願寺にピンを立てたのは、建築家の平田晃久さんである。

関連イベントとして、JRの渋谷駅、恵比寿駅など、東京の主要駅にもGoogleピンが設置された。ピンの中心の穴をのぞくと、著名人が自分のお気に入りの場所を解説するビデオを見ることができる。このビデオは、YouTubeの公式チャネル「Favorite Places」でも視聴が可能だ。日常生活でGoogleに出会い、現実生活の中で見慣れたピンを見ると、楽しい気分になると同時に、ちょっとその場所に行ってみたいという気持ちも起こるかもしれない。なかなかユニークな企画と言えるのではないだろうか。このイベントは、9月末まで行なわている。(劉詩音執筆)

Googleマップ わたしの好きな場所 http://www.google.co.jp/favoriteplaces

電動ハイブリッド自転車

三洋電機が2006年に開発したeneloop電池をはじめとするエコ商品、eneloop universe productは、すでに日本人の一般の生活に溶け込んでいる。一方、2008年12月1日から新しい道路交通法が施行され、これまでは最大1倍だった自転車の駆動補助率が2倍に引き上げられた。それに合わせて、三洋電機では「eneloop bike」と名づけた新しいタイプの電動ハイブリッド自転車を発売した。

「eneloop bike」のデザインコンセプトは、「エネルギーの有効活用」。走行中に発生する動力エネルギーを集めて「走りながら充電する」というものだ。タイムリーな発売によって、この自転車は「業界初」の商品として注目を集めている。「eneloop bike」が使用する「回生充電機能」とは、簡単に言うと、下り坂などの減速時に、ブレーキレバー操作によってモーターを発電機に切り換えて充電を行うもので、エネルギーの循環を作り出すことによって、本体の軽量化と走行距離の延長を図っている。

「eneloop bike」は、3つのモードをサポートする。
【オートモード】 「eneloop bike」は自動制御アシストと発電の間で切換が可能。このモードでは最も長い距離、1回の充電で100キロ走行できる。
【パワーアップモード】 「eneloop bike」の駆動補助率は1:2。電力の補助駆動は70%、人力駆動は30%なので、補助力が人力の2倍になる。このモードでは最も力を使う必要がなく、1回の充電で57キロの走行が可能。
【標準モード】最大補助力が人力の1倍で、ブレーキ時に自動的に充電を行う。このモードでは、1回の充電で75キロの走行ができる。

また、「自転車をマンションの玄関まで持っていきたい」という顧客の要望に応えて、三洋電機では折りたたみ式の「eneloop bike」も発売した。これは同類の商品に比べて、重量が軽い。ただ唯一問題なのは値段が少し高いことで、ほぼ同じ金額でバイクを買うこともできる。だが、バイクに比べて「eneloop bike」は安全で、環境にも優しい。環境保護がトレンドとなっている現在、「eneloop bike」は発売とともに、スマートな生活を追求する都会の男女の注目の的となっている。(tata執筆)

(C)2009 SANYO Electric Co., Ltd.

「eneloop bike」 http://products.jp.sanyo.com/bicycle/

山手線のスピード

山手線のルーツは、1885年に開通した品川線で、東京の都心を南北に貫通する初めての鉄道だった。1906年に鉄道が国有化された後、2つの路線が合併して「山手線」となった。1925年から環状運行が始まり、今日まで80年あまり走り続けている。最初は1周運行するのに約72分かかったが、改良によって速度が年々速くなり、ついに60分の壁を破ることになった。

このように山手線が重視されるのは、東京の交通機関の中で特殊な位置を占めているからだ。地下鉄は多くが山手線の内側に配置され、私鉄は多くが山手線の外側で郊外に向かって放射状に延びている。そのため山手線の29の駅のうち、24駅がJR以外の路線への乗換駅になっている。通勤ラッシュの時間帯には、電車と電車の間隔が2分30秒で、一日に約355万人の乗客を輸送することができる。山手線は東京の大動脈だと言っても過言ではないだろう。

もしかすると「80年もかかってたった12分の短縮?」と感じる方も多いかもしれない。だが鉄道は他の分野と異なり、突然大きな飛躍的発展をすることが難しい。鉄道は毎日運行しなければならないからで、わずかずつの改良であっても、短縮した12分の中の1秒ごとに鉄道人たちの努力と粘り強さが凝縮されている。また、数分間の短縮によって電車を1時間にもう一本追加することが可能になり、さらに2000人多く人を運ぶことができるという。

2005年、山手線は運行開始以来80年を迎え、まさにその記念すべき年に1周60分の速度が達成された。スピードアップの最大の理由は、ATC(自動列車制御装置)のデジタル化だ。ATCとは、電車が前の電車に近づきすぎると自動的にブレーキがかかるという装置。以前のATCは減速時に段階的にブレーキがかかっていたが、デジタル化されてからはスムーズな減速ができるようになり、それによって電車と電車の間隔を縮めることが可能になった。また、新型車両の「E231系」を使用したことも、速度の向上に貢献しているようだ。(zhuoling執筆)

山手線路線図一覧with Flickr http://withja.com/jr/

草食男子はもう古い!?コゲメン流行予想

今年に入り、「草食男子」がもてはやされたが、本当に人気があるのは「コゲメン」(こげている男=熱い男)だという。現在、映画化などで大人気の「Rookies」や「ごくせん」、「クローズZERO」で数多くの「コゲメン」達が活躍している影響だろう。彼らのテーマは「夢」や「絆」 。「Rookies」では、甲子園に出場するという熱い夢や、チームメイトとの友情が力強く描かれており、大河ドラマの「天地人」では、上杉景勝と直江兼続の主従関係、つまり絆の強さが美しく表現されている。それを演じる彼らこそ「コゲメン」であるのだ。

代表的コゲメンは、「Rookies」出演の市原隼人や桐谷健太、「クローズZERO」の大東俊介が挙げられる。彼らはスクリーン上だけではなく、プライベートでも熱いようだ。インタビューやテレビ取材でも一切手を抜かず、その熱さが伝わってくる。芯からの熱さが、演技にもつながってくるのだろう。

「コゲメン」 が注目されているのか。それは、ドライな人間関係や熱くなれない人たちが増えている現代において、日々味気なさ、物足りなさを感じている人が、潜在的にたくさんいるということではないだろうか?さらに、そんな男性たちがイケメンだったなら、人気が出るのは当たり前のことかもしれない。「Rookies-卒業-」の初日舞台挨拶で、出演キャストたちが撮影時を振り返り、男泣きした。長い撮影で、キャスト同士に絆が生まれ、かけがえのないものとなったのだろう。そんな「コゲメン」 キャストたちの映画は、公開9日間で早くも動員約270万人、興行収入約33億円を突破して、2009年最大のヒット作のひとつとなった。

以上を考えると、草食男子が主体の世の中になってきているとはいえ、本当はみな、本来の男性らしさを持った「コゲメン」も求めているのかもしれない。女性側からすれば、「もっと多くのコゲメンたちが現れてほしい!」 、男性たちは、「自分たちもコゲメンになりたい!」とひそかに憧れているのでは?(亜遊民執筆)

コゲメンって http://blog.television.co.jp/entertainment/entnews/2009/06/20090618_06.html

音楽と魂のハーモニーを聞く

元気いっぱいだった大学時代、テレサ・テンが歌う「星 Star」の寂しさと芯の強さが、懸命に学んでいた私の心の琴線に触れた。20年前、夕陽が西に傾いた黄昏時に初めて異郷の土を踏んだあの頃、山口百恵の「いい日旅立ち」の歌声が流れていた。24時間チャリティ番組「愛は地球を救う」の製作現場では、黄色の服を着た人々が舞台の上でも下でもいっせいに腕を振りながら「サライ」を歌っていた。・・・懐かしい思い出の数々が、はるか昔のこととなった今、私の目の前には、白いものの混じった髪と、薄い眼鏡の奥に輝く瞳、上品な口ひげ、そして優しく微笑むその顔に浮かんだえくぼ・・・そこにすわっているのは、その感動的な歌によって私の人生を変えてくれた恩師、「谷村新司」という美しい名前の持ち主である。

谷村さんの歌は、さまざまに名前を変えて世界の人々に歌われ(華人のスターがカバーしたものだけで50曲以上ある)、そのうっとりするようなメロディと深い意味を持つ歌詞が織り成す「谷村新司の世界」は、世代を超えて老若男女の心を包み込んでいる。約400曲の歌を作り、個人コンサートを4000回近く行い、その今までにない歌の世界によって彼は知らない人のないスーパーミュージシャンとなった。最近は、音楽グループ「アリス」でツアーを行う合間を縫って、処女小説を書き上げる一方、日本列島各地で「ココロの学校」を開くことによって、悩みを持つ人々にまるでおいしい「ココロのスープ」を届けている。サイトの「フォトダイアリー」にある、携帯で撮影された笑顔を見ていると、今年還暦になる彼の旺盛な生命力に感嘆させられる。

谷村さんは温厚で優しい人生の先輩であり、日中友好を熱心に説く使者でもある。28年前に北京の工人体育館で行われた初めての「Hand in Hand 北京」コンサートで、中国と離れることのできない縁を結んだ。その後、日中間を頻繁に往復し、「中日携手・世紀同行」(日中が手を携えて新しい世紀を共に歩む)、「中日青少年国際交流音楽会」、「抵制非典・支援中国」(SARSを阻止し中国を支援する)などのイベントによって、たくさんの孤独な心を温めてきた。また、未来のミュージシャンを育成するために、五年前から毎月1週間上海に飛び、音楽学院教授としての重責も果たしている。

偶然にも、中国国内最大のネットワークメディアの委託を受け、谷村さんと直接お会いするという幸福な時間を持ち、20年来最大の願いが実現できた。感激で興奮した気持ちを抑えて、できる限り冷静に質問をしながら、谷村さんの優しく丁寧な教えを聞いているうちに、私の心の深いところで小さな願望が湧き上がってきた。

すると、まるでそれを察したかのように、インタビューが終わったとき、谷村さんはその歌声と同じように心引かれる語り口で私の心にしみいるような言葉を語ってくれた。「地球は今、人と人との交流を大切にすべき時代に入っています。人と人との心が通じれば、国境はなくなります。軽々しく、どの国がどうだというような断定はすべきでなく、誰々が住んでいるからその場所が好きだというふうに言うべきなのです」・・・――何と広くこだわりのない「国際人」の心だろうか!谷村さんは、その豊富な経歴と人生経験によって、65万の在日華人、すなわち日中両国の複雑な関係の激流の中で浮き沈み、漂う者たちに、くじけずに努力し、がんばり続けるという心を与えてくれるのだ。(姚遠執筆・堀部浩義撮影)

谷村新司オフィシャルHP「タニコム」 http://www.tanimura.com (日・中)
 谷村新司オフィシャル携帯サイト「タニコム・モバイル」 http://www.tanimura.mobi

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