2009年10月9日第37号(通巻第189号)・FOR MEN・
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
CLOCK / WALL CLOCK
TAMEKICHI

10/7(Wed) - 10/13(Tue)
モザイク 「10th Anniversary Trick or Treat」 絵画・立体・インスタレーション

10/10(Sat) - 10/12(Mon)
CouCou 絵画・立体・イラスト・写真

10/10(Sat) - 10/12(Mon)
i eco (ラパンアジル) 「i ecoイラストレーション展」 イラスト

10/13(Tue) - 10/19(Mon)
たけのこ「糸展」 写真

→最近、日本の有名な玩具ブランドの紹介が多いので、私も妹もたいへん喜んでいます!【重慶 小黔

←我々は日本最大の玩具販売企業、キディランドと協力関係を結んでおり、最新の販売情報を常に率先してお伝えすることができます。日本に観光にいらっしゃる皆さんも、是非原宿のキディランドにいらしてください。

→私は崑山科技大学の学生です。癒し系の商品を卒業制作にしようと思っていますが、消しゴム粘土で弾性のある商品を作ることができるでしょうか?【台南 diaanwu

←「東京流行通訊」でご紹介したいろいろな面白い消しゴムは、殆どかつて日本で流行した「消しゴム粘土」で作られたものです。ただし、製作の最終段階で数分間加熱しなければならないので、成型後の粘土はもともとあった弾性を失います。どのようにして形状と共に弾性を保持するかは、まだ解決されていない課題のようです。

ALAYA

200人のイケメンが時を刻む

今や若い女性たちが日本における消費の主力軍であり、多くの企業にとって女性を引きつけられるかどうかが成功の鍵となっている。そのため、ファッションやグルメやサービス施設などの分野では、女性消費者の意見を重視して、彼女たちの好みに合わせる傾向がますます強くなっている。そんな動きの中で多くの新しい試みが生まれ、評判を集めている。

先ごろ話題となり2009年度のグッドデザイン賞を獲得した「美人時計」の男性版が、株式会社10+4(ジューシー)によって開始された。それは無料サイトの、携帯版イケメン時計「俺画〜OREGA」である。開設されて一ヶ月で、アクセス回数が何と150万PVを超えたという。「俺画〜OREGA」を立ち上げると、スクリーンには早速一人のイケメンが現れて時間を知らせてくれる。写真は1分ごとに変わり、一日24時間で合計1440枚の写真が重複なしで現れる。また、1時間ごとにセクシーな男性モデルやお笑い芸人が登場するのも楽しい。

このサイトは企画、撮影から製作まで、すべて女性スタッフが担当しており、「オンナが選ぶイケメンとオトコが選ぶイケメンは全く違う」というコンセプトで作られている。スタッフはモデルやレースクイーンなどの経験者で、かつての仕事場で多くのイケメンを見てきたため、男性に対する目が肥えている。そのため、選ばれた1440枚の写真は100%正真正銘のイケメンなのである。スタッフたちは写真に推薦理由の説明を加え、サイトの訪問者も感想を書き込むことができる。

また、各写真には「抱かれたいボタン」がついており、クリックすると点数が加算される。点数ランキングで上位になったイケメンは、10+4社によってレコード会社や芸能事務所に推薦され、スターへの道が開かれている。「俺画〜OREGA」は女性のために作られたサイトだが、興味深いことに男性の閲覧者も多いのだそうだ。「俺画〜OREGA」でファッションを学んで、女性にもてるイケメンになろうということらしい。(劉詩音執筆)

(C)2009 OREGA

「俺画〜OREGA」公式サイト http://orega.tv/
  「俺画〜OREGA」ビデオ http://10-4.co.jp/orega/oregatv2.html

環境に優しいマツダのコンセプトカー

10月24日から11月4日まで千葉県の幕張メッセで開催される第41回東京モーターショーで、1リットルの燃料で32キロの走行が可能な、ハイブリッド車にも匹敵するマツダのコンセプトカー「清(きよら)」がその全貌を見せる。「清」が初めて公開されたのは、昨年10月のパリモーターショーだったが、今回出展されるものは性能がさらにアップしている。また「清」が日本でお目見えするのは初めてのことになる。

全長3.77メートル、エンジン1.3リットル、翼のようなガルウィングドア、水滴型のフォルム、湖のようなブルー、一目見ただけでその爽やかさに惹きつけられる。「清」の外観デザインを見ると、森の精のような美しさや渓流のような透明感を感じるが、これこそが「きよら」という名前の持つ意味なのである。

「清」の自然と融合するデザインコンセプトは外面的なものだけではない。マツダでは、世界初の次世代直噴ガソリンエンジン「SKY−G1.3」や「i−stopシステム」を配備し、停車する時に一時的にエンジンを止め、随時起動させることによって、燃料の経済性を高め、二酸化炭素排出量を大幅に低減している。またエネルギー回生技術を用いて、減速時に発生したエネルギーを電気エネルギーに換えてバッテリーに充電する。マツダの同レベルの車より100キログラム軽くする炭素繊維軽量化技術や、独自の空気動力学設計も応用され、これらによっても燃料の経済性が高められている。

コンセプトカー「清」はマツダの「サステイナブル“Zoom−Zoom”宣言」に基づいて、二酸化炭素排出の削減に力を入れると同時に、ドライブの楽しさと安全性も追求している。内装の美しさと実用的な便利さという特徴は、若い世代のライフスタイルと消費者の需要にぴったり合っている。「清」の技術を搭載した車が量産されて市場に出るのは、現在のところ2015年ごろが予定されている。(zhuoling執筆)

(C)2009 Mazda Motor Corporation

マツダ「清」ニュースリリース http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2009/200909/090929a.html?link_id=hi

米より小さい最小フィギュア

世界最小のオオクワガタのフィギュアが売り出された。全長2.62mm、幅1.6mmで、米粒やゴマよりも小さい。ルーペを使わなければ、肉眼では細部がよくわからないぐらいだ。きちんとしまっておくか、ストラップにつけておくかしなければ、落として見つからなくなってしまうかもしれない。「マイクロオオクワガタ」という名前がぴったりである。

「マイクロオオクワガタ」を発売した株式会社かいわは超精密微細成型加工を手がけ、限界を超えた超微細プラスチック製品の金型製作と成型加工で業界でも有名な企業である。先ごろは、経済産業省が主催する「第3回ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞している。

このような先進技術に支えられた「マイクロオオクワガタ」であるから、その内容には大いに期待できる。「マイクロオオクワガタ」の製造過程では、携帯電話やデジタルカメラの部品などの細かい金型成型の技術が使われているそうだ。まずコンピュータで切削加工機を制御し、長さ13cm、幅13cmの金型を作り、ポリプロピレン樹脂を流し込んで成型する。全工程に、非常に高度な技術が使われている。

「マイクロオオクワガタ」は雄、雌があり、オオクワガタの細部の特徴を忠実に再現している。ルーペで観察すると、はさみや足、体節までがリアルに再現されているのがわかる。フィギュアは雄雌セットでルーペを付けて販売されており、コレクションケースに入ったものと携帯ストラップ型のものから選ぶことができる。それぞれ限定5000セット売り出され、価格は1万円である。

かいわの工業技術が一般消費者向けのフィギュア製品に応用されたのは今回が初めてである。このアイデアは、入社してわずか二年半の二人の若い社員によるものだそうだ。「マイクロオオクワガタ」の販売は、フィギュアコレクターたちを喜ばせるだけでなく、株式会社かいわの技術PRと新規プロジェクト開拓にとっても大きな効果があり、まさに一挙両得と言えるだろう。(半島仙人提供)

写真提供:株式会社ルックアップ

世界最小のオオクワガタ http://m-kuwagata.jp/

ベリーダンスの国際大会

アラブの雰囲気をたたえたベリーダンスは中東が発祥地で、ダンサーが様々に変化するリズムやテンポに合わせて腰や腹部を動かすことに特徴があり、セクシーで美しく、神秘的なダンスである。見ているとソフトなイメージだが、筋肉の力や柔軟性が要求され、踊っている間におなかや腰、さらには全身の筋肉が鍛えられ、60分踊ることによって330キロカロリーの熱量を消費するという。

またベリーダンスは女性的な魅力をアップし、心身をリラックスさせるなどの効果があるので、流行に敏感で美に対する意識が高い日本の若い女性たちの間でも人気が高まり、数年前にベリーダンスを習うのがブームになったこともある。女性が美と健康を追求する中で、ベリーダンスは日本女性にとってフィットネスの一つとして人気を集めているのだ。

9月20日と21日の二日間、東京千代田区の東京FMホールで、日本初のベリーダンスの国際大会、「Tokyo International Bellydance Competition」が開催された。審査を担当したのは、世界のベリーダンス界で活躍するタマリン・ダラル、世界最大レベルのエジプト大会でチャンピオンに輝いたボージェンカ、およびミラ・ベッツの3名である。日本全国だけでなく、中国、韓国、タイ、ロシア、フィリピンなどの国からも参加者があった。

参加者にはまず厳格な予選があり、ソロ30名とグループ16チームが選ばれた。その後、激しい戦いが繰り広げられ、優勝者は日本で活躍する七名の有名なダンサーたちと共に舞台に上がって、観衆のために華麗な競演を行なった。9月23日には、大会の審査員であるタマリン・ダラル、ボージェンカおよびミラ・ベッツが、日本の観衆のために世界最高レベルのベリーダンスを披露してくれた。

このような大会が日本で行われるのは初めてだったが、たいへんな盛り上がりを見せ、すばらしいイベントになった。ビデオをごらんになれば、そのすばらしさにあなたもベリーダンスファンになるにちがいない。(tata執筆)

Tokyo International Bellydance Competition http://www.tokyobellydancecompetition.com/ (日、英)
  ビデオ http://www.youtube.com/watch?v=7gODxZyARWo (日)

発想をもたらす導火線

コードレスの電気機器が販売されるのは、人々がコードを煩わしいと感じているからに他ならない。コードレスのマウス、コードレスのキーボード、テレビのリモコン……様々な新製品が登場して我々の生活を便利にしてくれるが、そのために創意を発揮する機会が失われていると言えなくもない。スタンドから伸びるコードを見ても、普通我々は「面倒だなあ。これがなければいいのに。」と愚痴るばかりで、工夫をしようと考える人は少ないものだ。

この「ARIKUI(アリクイ)」を初めて見た時、デザイナーの知恵と世界観に驚嘆した。普通は面倒だとばかり思われているコードが、アリクイの細長い舌となって部屋の隅の差込口まで伸びている。まるでアリクイが嬉しそうに電気を吸い込んで体を発光させ、室内を温かい光で包んでいるようだ。コードという「束縛」の象徴が、アリクイの必要欠くべからざる一部になっているのである。

デスクに置いても壁のそばに置いても、「ARIKUI」は人々の視線を引きつける。自然界のアリクイは取り立てて人間に好まれる動物というわけではないが、ライトになったおかげでその可愛らしさがアリクイの魅力を最大限に発揮させる結果になってことに驚かされる。裏返してみると、アリクイの「おなか」にランプが取り付けられており、尖った口のあたりに商標とデザイナー名が入っている。

「ARIKUI」は日本の高い職人技を駆使して、一つ一つ手作業で丁寧に作られている。砂を固めた鋳型に、融かしたアルミを流し込んで作り、ぴかぴかになるまで磨き上げられる。全工程が経験と勘と情熱で作られているのだ。たぶんそれが、金属製品でありながら温かさを感じさせる理由なのだろう。

「ARIKUI」はブラック、ホワイト、アルミの3種類があり、それぞれ美しくデザインされたボックスに入っている。このとても可愛らしいアリクイを友達にプレゼントしたら、きっと喜ばれるだろう。だがもっと重要なことは、物事を観察する鋭敏な目を持つことや、単純なものをすばらしいものに変える発想を、この「ARIKUI」が教えてくれるということなのである。(姚遠執筆)

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