2009年12月25日第47号(通巻第199号)・FOR MEN・




【photo by YaoYuan】
RING
JEWEL'S HOLIDAY

12/23(Wed) - 12/29(Tue)
oi du ne 「本能と理性」
絵画・ファッション・イラスト・写真・パフォーマンス・映像・マルチメディア

12/24(Thu) - 12/29(Tue)
4BEEF
立体・イラスト

12/25(Fri) - 12/27(Sun)
Kay「Scar 傷」
絵画・立体・イラスト

12/26(Sat) - 12/29(Tue)
村山能子 「12月祭」
イラスト

→久しぶりの「イランカラプテ(=アイヌ語のこんにちは)」です。「光は闇に輝いている。闇はこれに勝てない。」元気な明るさを送ります。メリークリスマス!【美幌音楽人 加藤雅夫

←はるか北国からのお便りをありがとうございます!加藤さんが雪ぞりに乗って、あちこちに平和と友愛のクリスマスプレゼントを運んでいる様子を想像して、編集部の全員が楽しい気持ちになっています。

→日本全国38の県の鉄道のすべてに私は乗車し、駅名を覚えました。私は列島の旅人です!(「山手線のスピード」を読んで)【日本 冰冰

←うわあ、すごいですね!冰冰さんのブログ「愛的軌跡」にもアクセスしました。正に、「日本の隅々に冰冰の足跡を残す」という感じですね。異国を体験するこの情熱には、驚嘆しました!

【編集部からのお知らせ】
いつもご愛読いただきましてありがとうございます。2010年1月1日(金)配信予定の「東京流行通訊」につきましては、お休みとさせていただきます。新年第1号は1月8日(金)に配信いたします。どうぞ、お楽しみに。

ALAYA

体感型ケータイ小説

ケータイ小説のブームはすでに終わったと言う人もいるが、次々に登場するケータイ小説の種類を見ていると、まだまだ流行の先端を行っているように感じられる。最近はさらに、進化したケータイ小説が現れた。ケータイでサイトにアクセスすると、ストーリーの展開に合わせて画面に雪が降ったり、主人公の気持ちの起伏に合わせてBGMが流れたり、場面転換を表す小道具が小説の文字の背景に展開したりするのだ。

最先端の体感型ケータイ小説が、人々の既成概念を打ち破り、文字芸術と視覚芸術を融合した新しい娯楽体験であることは間違いない。小説を楽しむために専用ソフトをダウンロードする必要はなく、携帯の専用ページにアクセスするだけで、すぐに音と映像の効果を体感することができるのだ。従来の携帯サイトと異なり、体感型ケータイ小説はすべてフルフラッシュで製作されている。これまで携帯で音楽を聴くにはダウンロード専用のツールが必要だったが、体感型ケータイ小説の開発会社では新型音声配布技術を開発しており、ユーザーが面倒な操作をする必要がなくなった。

この新しいタイプのケータイ小説は、フジイファミリー社、ファンコミュニケーションズ社、ページワン社によって共同運営されており、歌詞検索サイト「歌ネットモバイル」上で、日本の携帯業界初の試みとして、フルフラッシュによるケータイ小説を公開するというものである。最初の作品は、Knife Edge/PONY CANYON所属のアーティスト「COMA−CHI」のシングル「Heaven」をモチーフとした3部作の小説である。ケータイ小説のファンは非常に高い関心を寄せており、COMA−CHIの美しい歌声が大好きなファンも、携帯を通じていつでも彼女たちの歌を聴くことが可能になるという訳である。

見ることも読むことも大好きな筆者は、この大胆な試みに大いに賛同する。しかしながら、テレビドラマや映画と違い、小説は単純な文字の組み合わせで読者に変化に満ちた想像の空間を作り出してくれるというものである。今回の体感型ケータイ小説により、小説が本来持つ味わいが壊されるということはないだろうか?フラッシュサイトでは、文字のサイズを変えることはできず、文字が流れる形態によって読者が情景に深く入り込むことが妨げられる可能性がある。だが、優雅な旋律と美しい背景の色彩が、読者に新しい刺激を与えてくれることは間違いないだろう。次に公開される体感型ケータイ小説が、さらに素晴らしいものであることを期待する。 (樋田桂一提供)

歌ネットモバイル http://www.uta-net.com/user/mobile/mobile_top.html

所さんとチョロQ

元来、構造が非常にシンプルなチョロQだが、この度、レーシングカーの名前に恥じないハイブリッドカーが登場した。ハイブリッドチョロQには「ゼンマイタイプ」と「リモコンタイプ」の2種類がある。開発においては従来の商品のもつ互換性を重視し、これまでの規格をそのまま採用しており、車体を交換するだけでゼンマイタイプとリモコンタイプを転換することができる。

リモコン機能を備えたハイブリッドチョロQには、次の3つの特徴がある。まず、加速ボタンを押すと超高速走行を実現できる。そして、本体とリモコンは高速充電が可能で、5分間の充電で5分間走ることができる。さらに、車体後部に10円硬貨を挿入すると、ウイリー走行や、その場での高速回転もでき、チョロQが立ち上がったりすることも可能である。

先ごろ、カーマニアとして有名なテレビタレントの所ジョージさんがタカラトミーとコラボレーションして、新しいハイブリッドチョロQを開発した。開発の過程においては、所さんが所有する「SETAGAYA BASE」にならってタカラトミー本社がある「立石」から名づけられた「TATEISHI BASE」から、多くの斬新で面白い発想が生まれた。そして今年の東京モーターショーで、所さんの考案した製品が初めて姿を見せた。会場限定発売のハイブリッドチョロQもあり、カーマニアたちの人気を集めていた。

ハイブリッドチョロQのゼンマイタイプには、パープルの日産セレナ、オレンジ色のランボルギーニムルシエラゴ、シルバーの日産GT−Rの3種類があり、各525円である。 所さんはカーマニアのためにリモコンタイプのQRS−01をデザインした。この車は付属のリバースタイヤを取り付けるとスタント走行が可能。定価は2415円である。

所さんは、「チョロQ誕生30周年とハイブリッドチョロQ発売を記念して、私のプロデュースした『ポンコチック』シリーズを発売します。チョロQは玩具と皆さん思っていると思いますが、このチョロQはエコカーやハイブリッドカーを超える超エコカーの可能性を秘めています。私は玩具をプロデュースしたのではなく、国を考え、この身を投じて、頭を絞ってこのシリーズを発売するのです。」と述べている。

小さなチョロQの背後には、こんなにも深く興味深い話題があったのである。車の排気による汚染、温室効果ガスなど、世界中が頭を痛める問題があるが、所さんが言うように我々一人一人が意識を高めていくことで解決の道が見つけられるもしれない。(桑田一笑執筆)

(C)TV CLUB 写真提供:キデイランド広報部

東京モーターショー/巨大チョロQ http://kameari.keizai.biz/headline/258/

今年の漢字が決定

たった1つの漢字で1年間の社会動向や流行やムードを表現するのは、簡単なことではない。そのため毎年年末になると、日本人はこの特殊な意味を持つ漢字の発表に注目する。

12月11日、財団法人日本漢字能力検定協会が、応募された漢字の中から今年の漢字を選出した。小雨が降りしきる中、清水寺(京都市東山区)の奥の院で、長さ1.5メートル、幅1.3メートルの和紙に、森清範貫主が今年の漢字「新」を揮毫した。

12月の「今年の漢字」の発表を待ち望むことは、いまや日本人の恒例のイベントとなっている。漢字能力検定協会の理事長の不正取引事件もあり、このイベントの継続が危ぶまれたが、寺側の協力により今年も漢字の発表が実施された。

「新」が選ばれた理由は、5つある。民主党による「新政権」、大リーグのイチローや陸上のウサイン・ボルトなどの打ちたてた「新記録」、世界中で流行した「新型インフルエンザ」、裁判員制度などの「新制度の導入」、新しい環境技術の開発や向上による「新しい時代の幕開け」がその理由である。漢字検定協会のサイトには、「『新』の字が今年の新聞にいつも踊っていた」「新しい事物への期待と不安がないまぜになっている」など、応募者の様々な意見も掲載された。

今年の応募総数は16万1365通で、過去最高を記録した。その中で「新」は第1位で、1万4093票を獲得し、投票総数の8.73%を占めた。第2位は「薬」で、投票数は1万184票。芸能界で注目された麻薬問題と新型インフルエンザのワクチンの問題が選ばれた背景にある。第3位は「政」で、投票数は5356票。これは間違いなく日本の政権交替と大きな関係があるに違いない。

今年起こった重大事件に関連した文字以外では、人々の未来に対する期待を込めた文字への投票が多かった。今年の漢字は、今年の世相を清め、新しい年が明るいものになるよう祈願するために、清水寺に奉納される。来年はどんな漢字が選ばれるのか想像もつかないが、ネガティブな意味を持つ漢字の票が今年より少なくなることが、多くの人の願いであるだろう。 (近人縁執筆)

2009年今年の漢字 http://www.kanken.or.jp/years_kanji/index.html

踊絵師神田サオリの年末イベント

街にはクリスマスツリーが美しく飾られ、新年を告げる除夜の鐘が鳴るのもまもなくである。以前「東京流行通訊」特別増刊において紹介した踊絵師の神田サオリさんが、溢れるアートへの情熱と独自の発想により、国際的大都市、東京の年越しにあたって、美しい一楽章を描き上げた。

1.テーマ:真っ白な空間での製作
日程:11月26日〜12月10日(完成作品の展示は1月11日まで)
場所:オルタナティブスペース(渋谷西武百貨店8階)
時間:毎日17時〜19時
サオリさんのコメント:白い空間に絵が増殖していくのは やはり ゾクゾクします。

真っ白な壁、真っ白なキャンバス、真っ白な額縁、真っ白な石膏モデル・・・。真っ白な世界で、サオリさんは大胆に、そして繊細に絵筆を走らせる。インパクトの強い赤と黒がメインの色調を作り、ギャラリー全体が次第に一つの立体作品に変貌していく。歓声が上がり、その瞬間の情景や絶えず変化する温度や気分、感覚は、まるで車窓から見るうつろう景色のようにその痕跡をとどめない。だが、サオリさんが体をくねらせて舞い踊りながら描き続けるその空気は、永遠の記憶として心に刻まれる。

2.テーマ:密蜜に描いた耽美世界(新作個展)
日程:12月16日〜12月23日
場所:新生堂画廊/千住博ルーム
時間:11時〜18時(最終日は17時まで)
サオリさんのコメント:夢の中で夢をみた/遠くのダキニ/白い砂/天降るうたごえ/薫る闇/La La Shangri-La/また帰れない

夜と昼を隔てる境界のドアを開け、桃源郷に入る。ダキニはチベットの伝説中の舞踊家で、虚空の旅人である。天女が空に浮かんで舞う姿、うっとりするような美しい肢体、サオリさんの汗と血が凝縮された美しい軸装とパネルの作品は、生き生きと輝き、その場から立ち去りがたい気持ちにさせる。 (南天・咫尺執筆)

写真提供:神田サオリ

神田サオリ公式サイト http://www.saorian.com/

クリスマスイブの意外な選択

気の利いたクリスマスプレゼントを探して、東京の大小のショップを見て回った。安いものから高級なものまでたくさんの商品を見て回り、疲れてしまった時に、文具売り場で様々なポーズをとった黒い小人や白い小人の造型に引き寄せられ、つい「これだ!」と即決してしまった。寒い歳末の日の、自分でも意外な結末だった。

渾身の力を込めて一生懸命ティッシュの箱を持ち上げている人に、思わず微笑してしまった。鉛筆の形の花瓶を支えるサラリーマンのちょっと跳ね上がったネクタイに、融通の利かなさが垣間見える。巨大なゴルフバッグ型のペン立てを背負う青年は、堅実で落ち着いた歩みを進めている。頬杖をついて居酒屋のテーブルに坐っているサラリーマンは、昔の恋人への想いに浸っているようだ。

これらの斬新な発想と独特のデザインを持つ、ポリレジンで作られたこの小さな人々は、音楽CDのフォルダーやブックエンドとして使われたり、小さな文房具や雑貨を支える重責を担ったりしている。ティッシュの箱を持ち上げている角度は、ちょうどティッシュを取り出しやすくなっており、小さなティーカップや葉巻は、細部まで丹念に作られている。客間や寝室、あるいはオフィスのデスクの隅に彼らを置くと、その存在によって空気が変わるような気がする。耳を澄ましたら、彼らの息遣いや声が聞こえてきそうである。こちらが一生懸命働いている時に、彼らがもっと頑張っているのを見ることで、少しリラックス出来るかもしれない。

この商品を選んだ瞬間、先入観から、これはきっと有名なデザイナーの福田繁雄さんの作品だろうなどと思ってしまった。ところがパッケージを受け取って、自信があった推測は誤りであったことに気がついた。この商品は、タイのデザイン会社、プレシャス・メモリーの傑作だったのである。ネット検索をしてみて、さらに驚いた。この会社の才気溢れる青年デザイナーたちは、普段から人々が何を考えているか、何を期待しているかを観察しているのだそうで、彼らのデザインする新鮮さとユーモアに溢れる作品は、1997年のD.E.P.(タイ国輸出奨励局)の優秀商標賞と2002年の首相賞を獲得しているという。現在、世界33ヶ国でこれらの黒と白の小人の姿が見られるのだそうだ。

結局、今年のクリスマスプレゼントはお互いに耳を傾けている純白の恋人たちのCDスタンドに決めた。このプレゼントを丁寧にラッピングして、遠くに住む友人に送った。彼がお気に入りの音楽を聴くだけでなく、空の彼方に鳴り響く愛に満ちたメロディにも耳を傾けてくれることを願いながら・・・。 (姚遠執筆)

おもしろ雑貨屋 http://digimoba.com/products/PreciusMemory/index.html

忘年会は、日本独特の伝統的イベントの一つです。年末になると、この一年頑張って仕事をした人たちを慰労するために、日本特有の集いが開かれます。忘年会は一般的に、居酒屋にて宴会形式で行われ、みんなでおいしいお酒を飲みながら、その一年を回顧してお互いの苦労をねぎらいます。読者のみなさんが日本の忘年会をより理解できるように、中日交流問答網から関連する質問を選んでみました。

Q.忘年会の由来について教えてください
A.忘年会は江戸時代に始まりましたが、当時は一般的なものではありませんでした。明治時代後期に夏目漱石が「我輩は猫である」という小説を書きましたが、その中に忘年会についての記載があり、それ以後、日本では忘年会の習慣が広まりました。

Q.忘年会には、どんな余興を準備するのですか
A.皆が笑えるようなものを準備すれば、会場の雰囲気が盛り上がります。例えば、お笑い芸人の真似などは、きっと大うけするでしょう。

Q.忘年会の時、どんなものを食べるか知りたいです
A1:日本の忘年会は、正月におせち料理を食べるというような決まりはなく、普通の飲み会と同じです。みんなが集まって食べたり飲んだりして、楽しくおしゃべりをします。
A2:特別な食べ物はなく、普通の酒のつまみを食べます。忘年会は一年間の苦労をねぎらうための宴会なので、料理には特別な決まりはありません。

Q.忘年会にはどんな服装で行きますか
A.場所によります。高級なレストランやホテルなら、正装が適しています。でも普通の居酒屋だったら、普段着でも問題ありません。

まもなく終わるこの一年、みなさんには楽しいことも辛いこともあったでしょう。しかし、この一年で一番思い出されるのは、一生懸命働いて得られた収穫や、みんなと一緒に楽しんだことではないでしょうか。古い年に別れを告げ、新しい年を迎えるにあたって、この一年の悩みは忘れて、爽やかで新鮮な気持ちを持って新しい年を迎えましょう!(「OKWave中国」スタッフ 小金執筆)

(C) Photo by Tomo.Yun
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