2010年3月12日第9号(通巻第208号)・FOR LADY ・




【photo by YaoYuan】

3/12(金) 「地球に生きる女性たち」(〜3/31)行幸地下ギャラリー

3/13(土)比叡の大護摩
滋賀県大津市 延暦寺

3/14(日)鰭崎英朋 展(〜3/28) 弥生美術館

3/15(月)涅槃会及びお松明式 京都府京都市右京区

3/16(火)青秀祐 「PAX-4」(〜3/27) eitoeiko

3/17(水)藤守の田遊び
静岡県焼津市大井八幡宮

3/18(木) 「Rugged TimeScape」(〜4/4)フォイル・ギャラリー

3/5(金)ユニクロ渋谷道玄坂 「メガストア」世界へ生中継

3/6(土)「ドラえもん」クイズラリーを開催 博多で

3/7(日)開港する茨城空港 2路線のみと厳しい船出

3/8(月)「FINAL FANTASY XIII」出荷が500万本を突破

3/9(火)レミオロメン、アルバム初回盤購入者にプレゼント

3/10(水)桜:高知で開花 史上最速タイ

3/11(木)『ぽっちゃり☆プリンセス ポータブル』配信開始

→「東京ガールズコレクション」は、日本の若い女性が毎年参加必須のファッションショーです。美しく変身したいあなた、おしゃれなショップを開きたいあなた、日本のモデルが大好きなあなた、今年は絶対TGCに参加して、流行の先端を行きましょう。【台北 福泰旅行社

←本メルマガのブログのコメント欄に、お知らせを載せてくださってありがとうございます。今年のTGCには、本メルマガの記者は台湾の中天テレビの東京支局の記者と一緒に、現場で日本テレビの「ズームイン!!SUPER」の特別番組のインタビューを受け、それが3月8日(月)朝7時ごろに放映されました。

→このメルマガは視点が独特で、文章の量もちょうどいいのですが、情報が遅すぎます!毎日発行してくださったらいいのにと思います!【咸陽 匿名

←かつては「最も有力な媒体」と言われたこともあるメールマガジンは力を失いつつあります。ブログは一般の人の媒体として、時代の風雲児になりましたが、シンプルで使いやすい「twitter」の前では、徐々に萎縮する方向に向かっています。現在、朝日新聞社、共同通信、毎日新聞社などは「マイクロブログ発信機能」を備えています。本メルマガでも、4月1日からは「twitter」で「東京流行通訊」をつぶやいていく予定ですので、みなさんは、時差なしで最も新鮮な情報を得ることができるようになるはずです。

ALAYA

女の子に恋する女の子

女の子たちが走る。走る、走る、走る、走る。

中央のランウェイ前とステージ前は立ち見自由席となっていて、皆が一番前を狙っているのだ。最前列から3番目の女の子に話を聞くと11時から雨の中を3時間以上待っていたらしい。それでも「もっと早く来たかった」と悔しそうに話すのには驚かされてしまった。

15:00、「スター・ウォーズ」のテーマソングが流れ、黒い人影が現れる。そこにライトが当たると同時に一気に会場は興奮の渦に巻き込まれた。登場したのは、女優としても活躍中のモデル、香里奈。

25,500人の女の子たちが香里奈を一心に見つめる。その恍惚とした表情。それはまさに心奪われているとしか表現できない。彼女たちは、恋をしているのだ。寒空の下、長時間待っていることも、人目をはばからず会場を全力疾走することも、モデルと同じ春夏の服を着ることも(当日の最低気温は6度)、恋をしているからこそ成し得てしまう。

その姿勢はただただ直向で真摯である。

しかしながら、女の子が女の子に対する恋心は男性の出現によってあっさり終わってしまう。溝端淳平、山本裕典、成宮寛貴といったイケメン俳優が登場すると、さきほどよりも大きな歓声に会場が包まれてしまった。

やはり、現実もTGCも同じなのかと感じていたところ、最後の倖田來未のライブによって女の子は女の子に再び恋をする。体は疲労しているはずなのに、その瞬間足や腰の痛みは消え、空腹や眠気も吹っ飛び、女の子たちは「くーちゃん!」と叫び、一緒に歌う。ここは東京ガールズコレクション、女の子は女の子に恋をしたまま幕は下りるのである。

帰りにハイヒールの足を痛そうに引きずる女の子を見かけた。会場に入るまでに何時間も待ち、更に会場内では立ち見で7時間。相当辛かったはずである。そんな彼女を見て微笑ましく思い、つい応援したくなってしまうのは、恋する女の子の一途さの賜物だろう。(Yamauchi Mayuko執筆)

(C)TOKYO GIRLS COLLECTION by girlswalker.com 2010 SPRING/SUMMER

TOKYO GIRLS COLLECTION公式サイト http://tgc.st/(日・英)

焼きドーナツ専門店

ドーナツと言うと、いつも体型を気にして一生懸命ダイエットをしている若い女性たちはたちまち首を振ることだろう。ドーナツは糖分や脂肪分が多く、カロリーが高いという印象があるからだ。小麦粉にたっぷりのバターを入れた生地を油で揚げ、さらに表面に砂糖をまぶしたり、クリームやジャムをつめたり……ごくたまに1つつまむのならいいけれど、主食の一部として食べるにはかなりの勇気が必要だ。

ドーナツは好きだけれど食べるのはためらってしまう女性たちも、miel(ミエル)のことを知ったら、ドーナツに対するイメージが180度転換するだろう。mielは銀座に本店を置く、日本に新しく生まれたドーナツチェーンである。mielとはフランス語で蜂蜜という意味だ。スプーン一杯の蜂蜜を集めるために、ミツバチたちは半径3〜6キロメートルを飛び回り、たくさんの花と巣の間を往復する。甘い蜂蜜がひとさじあれば、泣いていた子どももたちまち笑顔になる。mielは昔からの健康食品だった蜂蜜に着目した。大型の機械や流れ作業を採用せず、一つ一つのドーナツを店内で丁寧に手作りしている。生地は油で揚げずに、特殊な型に入れてオーブンで焼き上げるので、油の使用を大幅に減少させ、近頃の健康ブームにもぴったりのドーナツなのだ。

【mielベイクドドーナツのお薦め商品】

プレーン:140円。mielのドーナツはこのプレーンから始まっている。余計な材料を加えていないので、mielが精選したバターの味わいが生きている。また、ベイクドドーナツ特有のふわふわの食感が味わえる。mielのドーナツでカロリーが最も低い一番人気の商品。

きなこ:180円。きなこをまぶしたドーナツで、大豆の香りとバターの相性が意外といいことに驚く。きなこには糖分を加えておらず、素材の風味を生かした和風テイストのドーナツである。

焼き芋:210円。噛むと、サイコロ状のさつまいもの食感と甘い香りが口いっぱいに広がり、黒ゴマの香ばしさとも相性は抜群。子どもの頃に食べた焼き芋の味を思い出すかもしれない。

mielでは一人一人のお客様に、できたてのドーナツの味を楽しんで欲しいと考えているが、家庭でもmielの味を楽しめるよう、最近はオンライン販売も行っている。家に届けられたドーナツを食べる前に、電子レンジで少し温めると、作りたての風味を味わうことができる。(伊藤美緒提供)

ミエルドーナツ http://www.miel-donut.com/top.html

松雪泰子のブランド

最近、梨花や平子理沙など、35歳を過ぎたモデル出身の女性たちの活躍が注目されている。松雪泰子は以前から女性たちの憧れの的であったが、彼女の魅力を端的に説明するのは難しい。美しさ、かっこよさ、柔らかさ、女性らしさなど、彼女に対するイメージは人によって異なっているからだ。あえて一言で松雪泰子を表現するなら、一人の女優としてだけでなく、一人の女性としても高い評価を受けているということであろうか。この魅力たっぷりの彼女が、最近「Malulu.」というファッションブランドを手がけることになった。

「Malulu.」は「Sweet Cool Elegance」をテーマとし、甘さとクールさと上品さを融合した、新しいタイプのブランドである。「Malulu.」のオンラインショップを見ると、様々な場面に適したワンピースやジャケットなどが揃い、定番コーディネートの服装のほかにも、かわいい小物などいろいろなアイテムが並んでいる。松雪泰子自身が選んだ、やわらかい空気とエッジーな組み合わせのコーディネイトにファンも夢中になるだろう。「Malulu.」のサイトは2月22日から会員向けにプレオープンしたが、商品はその日のうちに完売となった。このたび3月1日のグランドオープンを記念して、たくさんの特典が準備されている。

ファッションブランドのプロデュースを行う一方でも、松雪泰子は本業を放棄しているわけではない。4月から放映されるテレビドラマ「Mother」では、小学校の担任教師を演じる。脚本は、1991年「東京ラブストーリー」で一世を風靡した坂元裕二が担当する。「Mother」は現代女性の母性をテーマとし、虐待される児童を救おうと呼びかけるために企画された。松雪泰子は以前から独特な存在感とすばらしい演技力で高い評価を受けてきた。多彩な役柄に挑戦する中で、彼女は様々な魅力を表現してきたが、今回のドラマではどんな松雪泰子に会えるのだろうか?ファッション業界に身を置いて体験したことで、彼女は仕事をする女性についても新しい解釈を得ているかもしれない。(緋梨執筆)

【スターのプロフィール】松雪泰子:1972年11月28日、佐賀県に生まれる。スターダストプロモーション所属。日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と優秀助演女優賞を受賞している。

(C)2010 STARDUST PROMOTION.INC.

松雪泰子公式サイト http://official.stardust.co.jp/matsuyuki/

人間関係計算機

「人間計算WEB」というサイトが、日本の若者の間で流行している。サイトのデザインは非常にシンプルで、ページの上に赤い計算機が一つあるだけである。そこに自分の誕生日を4桁の数字で入力し、「=」を押すと、計算機のスクリーンに本人の性格が表示されるという仕組みだ。

早速試してみよう。アジア各国で人気のアイドル、木村拓哉の誕生日を入れてみたところ、「不満に感じても口に出すことはない。我慢強く、何でも成功へ!」と出た。結構当たっているようだ。我慢強く努力することがなかったら、才能があってもこんなに長い間人気を保つのは難しかっただろう。

「人間計算WEB」では、個人の性格だけでなく、2人の人間の関係も計算することができる。その方法は、2人の誕生日の間に「÷」を入れるだけである。どちらの誕生日を先にするかは、特に要求されていない。ちょっと楽しむだけのゲームに過ぎないが、たくさんの人について「計算」してみて、結果の正確さに驚かされた。

「人間計算WEB」は、心理と占星術の専門家、天城映(あまき・えい)さんが監修しており、テストの結果はすべて彼女の作った「誕生日占い」のデータベースを理論的基礎として作られている。このサイトが開設されると、10日間で70万ものアクセスを記録したという。

すると、頭のよいメーカーがこれを商品化することを思いつき、本物の「人間関係計算機」を作ってしまった。外観はサイトのものとよく似ていて、親しみやすい。色はレッド、ブラウン、ホワイト、ブルーの4色から選べる。この計算機は、人間関係の計算のほかに、もちろんちゃんと普通の計算機能も備えている。さらにネットのものとは異なり、「×」「−」「+」キーを使って、恋愛関係、仕事関係、友達関係の計算もできるようになっている。

価格は2980円。仕事と娯楽を一緒にした「人間関係計算機」を持って会社に行けば、きっとみんなの注目を集めるだろう。そうそう、この計算機にはゲームもついているので、仕事のストレスを解消したり、頭をリラックスさせたりするのにも最適である。(樋田桂一提供)

(C)BANDAI CO.,LTD. 2010

人間関係計算機 http://www.asovision.com/jintaku/

至近距離のモデルたち

細長いT字型のランウェイを照らしていたライトが一気に消え、熱狂する人々の歓声も次第に静まってきた。私の心は、さっきまでの興奮が冷めないまま、表現できないような濃厚な気分の中にいつまでも浸っていた。

これは、第10回TGC(東京ガールズコレクション)のセカンドステージ後の休憩時間のことである。開場からグランドフィナーレまで8時間にもわたるファッションショーは、3つのステージに分かれている。24のブランドが参加し、86名のモデルと特別ゲストが交代で舞台に上がって、美しい姿を見せる。おおよそ25,500人の少女たちが発する熱気が会場に満ち溢れ、30分の休憩だけが、ようやく一息つける時間だった。

「TGCカフェ」は、この特別なショーのために作られた空間である。さきほどまで大勢の前でパフォーマンスを繰り広げていた2人のモデルが、コーヒーを飲みながら談笑していた。そこに同じようにしっかりと化粧をして美しい服を着た2人の女の子が近づいてたずねた。「お2人のブログをいつも読んでいます。一緒に写真を撮っていいですか?」聞かれたモデルたちは笑顔でOKした。4つの花が美しさを競い合うような場面が生まれた。この華やかな瞬間を捉えたのは、彼女たちがそれぞれ腕を伸ばして自分たちに向けた、たくさんの飾りやシールがついた携帯電話であった。

その時、私の目は錯覚を起こしてある情景が浮かんだ。大きいような小さいような横浜スタジアムで、目がくらむような大きな円形のライトが当てられ、その光の中にいる人々の間の距離がたちまちなくなり、すべての人が光のリングの中の輝く点になり、有名人と一般人の区別もなく、疑いや探りあいもなくなる……、そんな情景である。

パリやニューヨークでは、やはり同じようにT字型のランウェイの上を、無表情で、ファッション画から抜け出たような、作り物のようにすらりとした脚のモデルたちが、訓練された歩調で歩く。彼女たちが輝きのない宙を見るような目で厳かに歩いていく時、モデルという、本来は生きている人間が、移動する洋服掛けに変身する。その目的は、それを着て街に出ることが難しいような衣装を展示することだけなのだ。

だが、TGCは始まったときから、その束縛とタブーを意識的に打ち破っていた。舞台に上がるすべてのモデルは、有名であっても、今のところは無名であっても、日常生活で着るような服を着ている(その取り合わせがすばらしいというところは違うが)。彼女たちは舞台の上で胸を張り、春風のように微笑んでいる。そして手に持った花束を、舞台の下で水草のように左右に揺れる手の中に投げる。舞台の下にいる、ある一人の観客に向かってうなずき、ウインクをしたり投げキッスをしたりする。……そんな瞬間があるたびに、同じように華やかに着飾った観客の女性たちの中に、まるで池に石を投げ込んだようなさざなみが立つのだ。

ネットのためにどこにいても「便利」な生活が送れる時代になり、ファッションショーの「正統」な観念にも束縛され、我々は長い間、たとえ親しい友人であっても、至近距離で手を振って挨拶をすることがなくなっていたのではないか?この狂喜の時間の間の短い休憩に、私はTGCの力を見たような気がした。(姚遠執筆)

Photo by Yao Yuan

TOKYO GIRLS COLLECTION公式サイト http://tgc.st/(日・英)

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