2010年12月17日第46号(通巻第245号)
【PHOTO BY YAO YUAN】

12/17(金) 伊藤園子 "デザーティアタウンのクリスマス" (〜12/26) バンビナートギャラリー

12/18(土) 小谷元彦 「幽体の知覚」 (〜2011/2/27) 森美術館

12/19(日) 羽子板市 浅草寺

12/20(月) 小曽根真クリスマス・ジャズナイト Bunkamura ORCHARD HALL

12/21(火) AQUA Christmas 2010 (〜12/25)  アクアシティお台場3F アクアアリーナ

12/22(水) 光の祭典2010 (〜12/25)   足立区元渕江公園(メイン会場)、竹ノ塚駅周辺ほか

12/23(木) ニコニコミュージカル「クリスマス・キャロル」 (〜12/26) 博品館劇場

12/10(金)ソフトバンク、Androidタブレット「DELL Streak 001DL」を発売

12/11(土)鉄道博物館、入館者数400万人突破 開館3年2か月で

12/12(日)「マンマ・ミーア!」6年ぶり東京公演開幕

12/13(月)KARAがスペシャルライブを披露――「auサンタの挑戦状」キャンペーン

12/14(火) ビクター、ビデオカメラEverioにコンパクトシリーズ--195gのボディに40倍ズームを搭載

12/15(水)
47都道府県をモチーフにしたiPhoneケースデザインコンテスト、読者投票を開始

12/16(木)iida「AC Adapter KiiRoll」とau「URBANO MOND」プレシャスシルバー、発売開始

ALAYA

iPad用新アプリケーション発売 ショートショート フィルムフェスティバル & アジア

アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を企画・運営する株式会社パシフィックボイスが、12月15日にiPad用アプリケーションの第2弾「R246 STORY」を世界91カ国で同時発売した。

このアプリケーションの特徴は、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアで賞を獲得した優秀作品が気軽にハイクオリティで観られるということと、iPhone/iPad共通のつぶやきボードが設置されており、他のユーザーと作品について語り合い、双方間のコミュニケーションを図ることができることであろう。さらにGPS機能も備え付けられており、それぞれのつぶやきが自分のいる場所からどのくらい離れた場所から投稿されたものなのか確認できるのも面白い点だ。今年5月のアプリ発表以来、現在までに12万ダウンロードを突破したほか、7月1日に発売したiPad用アプリ第1弾「映画祭が選ぶ世界のプレミアムショートフィルム」にも大きな反響が寄せられているという。同社はショートフィルムをより普及させていくため、新アプリケーションの開発に今後も力を入れていく。

今回発売された「R246 STORY」は、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアにて「話題賞」を受賞した6作品のオムニバスショート。受賞後もショートフィルム専門映画館「ブリリア ショートショート シアター」などで繰り返し上映されている人気作品だ。監督及び出演は、「座頭市」「サッド ヴァケイション」、「母べえ」などに出演している日本を代表する俳優、浅野忠信や、映画界でも活躍する歌舞伎俳優の中村獅童、人気ヒップホップグループ「RIPSLYME」のILMARIなど豪華なメンバーたち。内容も日本の若者の文化や生活を独自の視点でユーモラスに描いたものが多く、普段とは違った彼らの表情を見ることもできる。アプリケーションの海外版は字幕付きで、販売価格は割引キャンペーン期間中の2月末まで600円(税込通常価格900円)となっている。(林愛香執筆)

写真提供:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア

R246 STORYアプリケーション http://www.shortshorts.org/app/ipad/r246.html
  R246 STORY  http://www.r246s.jp/
  ショートショート フィルムフェスティバル & アジアホームページ http://www.shortshorts.org/

メイド列車で出発進行!

メイドと一緒に乗れるという、夢のような列車をご存知だろうか。最近メイドの人気がますます上がり、ついにこのような夢が現実のものとなったのだ。今年3月に、茨城県で2日間に限ってメイド列車が運行した。3月21日と22日に運行されたメイド列車は2種類あり、ひたちなか海浜鉄道の「汽車旅メイドトレイン」は切符が800円〜、マリンライナーの「はまなす号メイドトレイン」は1000〜1900円だった。どちらも、とても低価格でメイドのサービスを受けることができる列車だった。

別途料金は必要だが、メイドと一緒に撮影会も楽しめたうえ、意外にも予約なしても乗車が可能だったという。メイドたちは乗務員として旅客サービスを行い、車内では「萌え系」のキャラクターが印刷された「萌え駅弁」などが用意され、乗務員の服装をしたメイドがカートを押して駅弁を売る姿に、みな先を争って買っていた。鹿島臨海鉄道のオリジナルキャラクターのついた2種類の駅弁は価格が750〜850円で、今回の特別列車の旅に合わせてパッケージを大幅にリニューアルし、人気も高まった。

3月のメイド列車が成功したことをうけて、今月11日には西武鉄道がメイドカフェを特設した特急レッドアロー号の臨時列車を運行した。当日は、秋葉原で働く本物のメイドが登場した。「お帰りなさいませ、ご主人さま〜」など、車内放送も独特のアニメ声で行われた。これは関東地方の大手私鉄としては初めての試みである。この特殊列車のレッドアロー号は、6両の車両のそれぞれに1名ずつのメイドを配置し、池袋と西武秩父の間を1往復した。

乗車すると、まずメイドの優しい声でお客様への挨拶があり、ウェルカムドリンクが出された。車内では、メイドによって鉄道グッズや飲食物が販売された。また、各種賞品が当たるビンゴ大会も行われた。西武鉄道沿線には国内の7割以上のアニメ制作会社が集中しており、沿線の「としまえん」と「西武園ゆうえんち」ではコスプレイベントが頻繁に行われる。こうしたことを背景として、メイド列車が運行されることになったというわけだ。3500円の料金は安くはないが、多くのメイドファンがこの一風変わった旅を楽しんだ。(緋梨執筆)

西武鉄道公式サイト http://www.seibu-group.co.jp/railways/ (日、英、中、韓)

「ノルウェイの森」の舞台を訪ねる

映画「ノルウェイの森」が、12月11日から日本全国で劇場公開されている。原作は、1987年に刊行された村上春樹氏の同名小説で、これまで世界36カ国で翻訳され、中国でも100万部以上発行されるほどの世界的ベストセラーとして知られている。自殺してしまった親友の恋人だった「直子」と、大学の友人「小林緑」との間で揺れ動く主人公ワタナベの切なくも美しい恋愛物語である。刊行から23年を経てようやく、ベトナム出身でフランス在住の監督トラン・アン・ユン氏が、困難と言われたその映像化を実現させた。

ところで、この物語の中には村上氏の実際の経験が元となっていると思われる記述がいくつかあるのをご存知だろうか。今回は村上氏が学生時代を過ごした、物語の舞台のモデルとしても知られている場所をご紹介しよう。

村上氏は19歳の時、大学進学のために上京した。物語の中で主人公ワタナベと緑が通っていた大学のモデルとなったのは、村上氏自身が実際に通っていた早稲田大学である。映画「ノルウェイの森」でも、同大学の西早稲田キャンパスや、そこから歩いて数分の場所にあり、村上氏が在籍していた文学部の戸山キャンパスなどがロケ地として使われており、より原作のイメージに忠実になっている。また、緑とワタナベが、明るい光と緑に包まれながら会話を弾ませる場面は、西早稲田キャンパス向かいの大隈庭園で撮影されている。

西早稲田キャンパスの正門と同大学のシンボルともなっている大隈講堂の間を抜け10分ほど歩き、神田川を渡ると、そこには一本の古びた細い坂道がある。「胸突坂」と呼ばれるその急な坂を上りきった場所にひっそりと居を構えるのが、ワタナベや永沢、突撃隊らが住んでいた寮のモデルで、村上氏も大学入学当初から半年ほど住んでいた学生寮「和敬塾」である。この伝統ある寮には450名ほどの男子大学生、大学院生が居住しており、残念ながら村上氏が住んでいた西寮は老朽化によって取り壊されてしまっているが、今も当時と変わらない寮生活が営まれているという。

ご紹介した中には無許可では入れない場所もあるが、村上春樹の小説を愛する「ハルキスト」であれば、是非半日ほどの散歩コースとして、「ノルウェイの森」縁の地を訪ねてみてはいかがだろうか。(香雪執筆)

Photo by 香雪

映画「ノルウェイの森」公式サイト http://www.norway-mori.com/index.html 
  早稲田大学公式サイト http://www.waseda.jp/top/index-j.html (日・英・中・韓)
  財団法人和敬塾 http://www.wakei.org/ (日・英)

光り輝く鳥取砂丘

毎年12月に鳥取砂丘で行われる「鳥取砂丘イリュージョン」は、山陰地区最大の光のイベントである。因幡の白兎伝説で有名な鳥取の砂丘をイルミネーションで飾るこのイベントの今年のテーマは「因幡の愛」だ。20万個の電球で構成された大型イルミネーションで、因幡の白兎伝説から始まる心優しい大国主命と心が清らかで美しい八上姫との愛とロマンスを描く。

メインイルミネーションは、風紋、日本海の青い海、白い波、そして夕陽に輝く太陽を表現している。ロマンチックで幻想的な空間を表現するために、時間の変化と共に色が変わり、流れるように光るハート型やリボンの形の電飾があちこちに付けられている。国立公園特別保護地区内の「馬の背」と呼ばれる場所もライトアップされ、写真撮影ポイント、幸せの鐘、展望台イルミネーションなどが設置されている。また、今年も恒例の砂像が設置される。内容は、水面に映る大国主命と八上姫の巨大砂像、動物のミニ砂像などである。(ff執筆)

イベントの期間は2010年12月11日〜26日で、次のようなイベントが行われる。
11日:オープニングイベントとして敬愛高校吹奏楽部のファンファーレと、ジャスミン(女性ユニット)のエレクトリックピアノとシンセサイザーの演奏が行われた。
11〜26日:砂の美術館のクリスマスアートプロジェクト「D−K LIVE2010」で、砂像とデジタル掛軸のコラボレーションによって迫力満点の夢の空間が創り出される。チケットは500円。20名以上の団体は100円割引。
11日、15日、18日、19日、22日、26日:雨サカテプロジェクト−恋愛イルミネーション2010 LOVEマシーン付。うっとうしいはずの雨の中に楽しさを求め、オリジナル電飾相合傘「愛々傘」で新しい出会いの空間を提供する。
11〜26日:鳥取砂丘イリュージョンライブ。室内からイリュージョンを眺めながら、日替わりの地元バンドの演奏を楽しむ。
18日、19日:エコの連鎖「ほっこり館〜手作りキャンドルの店」。エコに関するパネル、エコキャンドル、エコ賞品、エコ雑誌などの展示を行う。
23日:イリュージョン会場で結婚式!?ホテルモナーク鳥取とブライダルショップJunoが共同開催するシビルウエディングショー。
26日:フィナーレイベント。20:30から消灯式。

鳥取県観光情報/鳥取砂丘 http://yokoso.pref.tottori.jp/dd.aspx?menuid=2097

キャラクター列車に乗って、楽しい旅に出よう

日本での電車による移動は、短期の旅行の場合には非常に便利で助かります。日本の電車は設備もよく、時間に正確で、乗り心地も満点だからです。しかし移動のために毎日電車に乗り続けなければならないと、ちょっとつらくなってきます。移動中の時間について、私はいつも無駄で退屈な時間だと感じているので、居眠りをして体調を整えるのに利用しています。というわけで、私は長距離列車に乗るのがあまり好きではありませんでした。ところが、ある時取材のためにキャラクターが描かれた列車に乗った時の興奮は、言葉では表現できない程のものでした!

日本全国各地にはたくさんのキャラクター列車があり、描かれているのは有名なキャラクターばかりです。こうした列車は大抵著名な漫画家たちの出身地を走っています。例えば、私は宮城県石巻市の石巻駅で、石ノ森章太郎さんの漫画の主人公が描かれたJR仙石線に乗り、鳥取県境港市の境港駅で、水木しげるさんの漫画の主人公をテーマとした鬼太郎列車に乗り、富山県氷見市ではJR氷見線/城端線を走る、藤子不二雄Aさんの描いた忍者ハットリくんの列車に乗りました。こうしたキャラクター列車に乗るのはとても面白いことです。車両の内外に見所がたくさんあるだけでなく、可愛らしいアニメの声で駅名や沿線の観光地が放送されたりします。これらを聞いたり見たりしているうちに、自分がキャラクターの世界に入り込んでしまったようで、とても楽しい気分になってきます。こんな列車に乗っている時は、何時間乗っても飽きることがありません。

それからはキャラクター列車が大好きになり、その真髄を見たいがために、わざわざ列車に乗って遠くまで出かけるようになりました。特に今年の3月、北九州市の小倉駅で銀河鉄道999列車の出発式に参加した時の感動は、今でも忘れることができません。北九州モノレールの開業25周年を記念して、北九州市は福岡県久留米市出身の漫画家松本零士さんに、電車のデザインを依頼したのです。この出発式の日に、松本零士さんは一日駅長を務め、スピーチ、列車への記念のサイン、テープカットを行ないました。その後松本さんの吹く笛を合図に当地の児童合唱団がアニメの主題歌を軽快に歌い、華やかな銀河鉄道列車はみなの拍手を浴びながら、出発していきました。松本さんが去っていく列車の後ろ姿を見送る光景は、私の心に深く刻まれました。みなさんも気分を少し変えて、童心を取り戻したいと思った時は、時間を作ってキャラクター列車に乗ってみてはいかがでしょうか?(哈日杏子執筆)

PHOTO BY 哈日杏子

哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

絶好のポイントを求めて

3年前に開通した晴海大橋によって、銀座から来た車が晴海通りを通ってお台場まで直通で行けるようになった。家の窓からは、川のように絶え間なく流れる車列を俯瞰することができる。橋はかなり傾斜していて、歩いたり自転車に乗ったりして渡るのは大変なので、歩行者はめったに見かけない。だが最近、私はしばしば1人で橋の高い箇所まで行くようになった。晴海大橋がレインボーブリッジと平行になっていて、「橋から橋を眺める」ことができるというだけでなく、橋の上にはかなり貴重な観察ポイントがあるのだ。それは、遥か遠くの東京タワーと東京スカイツリーが、橋の左右両側に同時に納まるポイントである。

晴天の日には、ほとんど透明な青空の下で、右側の東京スカイツリーの先端部が非常に眩しい。この完成後は634メートルになる予定の、世界最高の自立式電波塔は、今月初めに500メートルを超えてから、竣工前のラストスパートにかかった。電通総研が先月発表した「2010年未来ブレイク予想ランキング」では、130種の候補となる商品やサービスの中で、「認知度」「関心度」「話題度」「くちコミ活性度」によってトップに輝いた。毎日、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ネットなどによるフラッシュと賛辞を浴び、意気軒昂な様子で傲然と屹立しており、妬ましくなるほどかっこいい。

ところがそれに対して、左側の東京タワーはいくらか寂しい感じなのは否めない。昼間は高いビルの洪水の中に沈み、必死で水面に顔をだしているかのようである。夜になるとようやく、あの透き通った塔身に、意地と不屈のエネルギーが感じられるようになる。右側のスカイツリーが日一日と高くなるのに対して、左側のタワーは日一日と沈んでいく。かつては私たちの心を洗い流してくれた愛の歌や、青春の奮闘の日々に足跡を印した鉄筋が、こんなふうに古い写真が黄ばんでぼんやりとしてくるように、歳月の中で風化していってしまうのだろうか……。

いや、そんなことはない。最近8199人に対して行われたネットワーク調査によれば、「東京タワーを好きな理由は?」という質問に対して、「東京を象徴しているから」という答が全体の58%を占めたという。地域で分けると、東京の住民のうち59.8%が「昭和時代の脈動が感じられる」としている。そうなのだ。パリの凱旋門や、ニューヨークの自由の女神のように、日本人の心の中では東京タワーは間違いなく永遠のものなのである。

橋はかなり傾斜しているので、上っていくのはかなり疲れる。だが、今も私はしばしば1人で晴海大橋の高い箇所に上っていく。すぐそばの車道を絶え間なく流れていく車に乗る人々は、私が何をしているのか知らない。時々低空飛行して肩を掠めていくカモメも、私が何を考えているのか知らない。――実は、私はある絶妙なチャンスを探しているのである。東京タワーと東京スカイツリーを同時に見られ、しかもそれらが最も輝く瞬間を同時に発見できる瞬間を。(姚遠執筆)

PHOTO BY YAO YUAN

東京タワー http://www.tokyotower.co.jp/333/index.html (日、英、中、韓)
  東京スカイツリー http://www.tokyo-skytree.jp/ (日、英、中、韓)

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