2011年11月25日
第44号(通巻第290号)






【photo by Yao Yuan】

11/25(金)「紅葉まつり2011」(〜11/27) 昭和記念公園

11/26(土)第10回『仏像展』〜祈りのすがたと微笑みのかたち〜(〜29日)丸の内本店3階特設会場

11/27(日)新海誠「星を追う子ども」発売記念 握手&サイン会 タワーレコード渋谷店

11/28(月)どぶろく祭 東京都 小網神社

11/29 (火)『トゥールーズ = ロートレック』展(〜12/25)三菱一号館美術館

11/30(水)六義園「紅葉と大名庭園のライトアップ」(〜12/4)六義園

11/31(木) 『深呼吸する惑星』第三舞台(〜12/18) 紀伊国屋ホール

11/18(金)上戸彩、デートでも毛皮が着たい

11/19(土)スター・ツアーズ、楽しみ50通りに ディズニーが一新

11/20(日)東京上空を覆った雲が「世界の終焉のよう」とツイッター上で話題に!

11/21(月)広島県で震度5弱 転倒した65歳女性けが

11/22(火)〜素材のおいしさをいかしたお弁当、できました〜ミニストップはチルド弁当をエリア拡大して販売開始いたしました!

11/23(水)落語家の立川談志さん死去 75歳

11/24(木)宮城県女川のがれき受け入れ発表

日本を観光する読者の皆さんへ】東京で絶対行くべき10大地区(連載・その三)

●渋谷SHIBUYA
渋谷は一大繁華街で、若者文化や各種のトレンドや流行の最大発信地である。忠犬ハチ公の銅像がある駅前の交差点の通行量は一日平均50万人で、熱気と活力に溢れている。東口の宮益坂付近の渋谷ヒカリエ(2012年完成)、駅から直結した東急百貨店、道玄坂に近い西武百貨店、丸井、109、西口の東急プラザ、公園通り方面のNHK放送センター……、さらにはファッションやファストフードの店やゲーム施設が軒を並べ、昼間でも、現代日本の息吹を深く感じることができる。近年はマークシティを中心として、渋谷は日本のIT産業を支えるベンチャー企業が集中する「Bit Valley」になり、流行やショッピングだけでなく、先端産業の分野でも世界の熱い注目を浴びている。また、松涛地区には総合文化施設であるBUNKAMURAや、能楽を上演する観世能楽堂、松涛美術館、美しい磁器を収蔵する戸栗美術館などがあって、静かで文化の香り高い地区となっている。

●新宿SHINJUKU
新宿は東京の副都心と呼ばれ、東京都庁がここに移転してから、東京の重要な商業と実務の中心地としてますます繁栄している。新宿駅の一日の利用者は約364万人で、徒歩圏の周辺駅を含めた新宿地区の駅の乗降客数は約403万人である。繁華街が引き付ける客の流れは164万人に達し、これはギネス世界記録に世界一として認定されている。新宿の百貨店の販売額は、日本で初めて1兆円を突破した。JR山手線を境に新宿は二つに分けられる。山手線以西は、東京都庁を初めとする十数個の高層ビルがそびえ立ち、日本最大のビジネス街と高級ホテルが集中する地区となっている。山手線以東は、新宿駅付近に日本の著名な百貨店や商業施設が集まっており、商業的雰囲気が濃厚である。東口一帯のにぎやかな地区から南に向かうと、1906年にフランスの園芸師の指導の下に作られたヨーロッパ式庭園である新宿御苑があり、緑がいっぱいで非常に静かであり、大都市の繁華街の中で人々が憧れるオアシスとなっている。

ファッションと娯楽の新情報

●ソーシャルファッション「FUKULOG
地球をますます狭くしているものは何だろう?それは、ネットである。ネットはバーチャルな世界に過ぎないという言葉が聞かれた時代に、他方では、家の中に坐っていてもマウスをクリックするだけで世の中のできごとを知ることが可能なのだから、ネットはすばらしい世界だと言う人々が現れた。現在人気が高い「FUKULOG」もこのネットの産物である。2009年に誕生した、株式会社ハニー・エンターテインメントが運営するサイトで、ここでは最新のファッション情報を閲覧したり、それについて意見交換したりできる。「FUKULOG」はファッションコーディネートとベビー用品に大きく分かれており、登録ユーザは自由に投稿したり、他のユーザと交流したり評価をしたりできる。サイトのファッション情報も常に更新されているので、アクセスするたびに違った内容が見られ、まるで街を歩きながら、道行く人々のファッションを眺めているような感じだ。ここでは、豹柄の服を着てベビーカーを押している若いお母さんを見るのも珍しくない。自分と同じ趣味の人に出会える可能性もある。その時は声をかけて、是非仲良くなってほしい!

●スマホのための指先バンド「SureTouch
日本では、電車に乗っている時も、電車を待っている時も、うつむいて携帯を操作している人が多い。だんだん寒くなってきて、ユーザたちにとっては、寒風の中で冷たい手をこすり合わせながらスマートフォンを操作するのはあまり快適とは言えない。そこで株式会社メイクセンスでは、スマートフォン用の指先バンドを発売した。手袋の指の外側に包帯のように巻きつければ、静電容量式タッチパネルのスマートフォンを使用することができる。見た目もおしゃれだが、名前も「SureTouch(シュアタッチ)」ととても可愛い。ブラック、ホワイト、レッドなど8種の色があり、値段は1280円である。限定版の「SureTouch!Girl’sEdition」は、ピンクとシルバーの2種で、1980円だ。

●東京にコスプレイヤーが集合「TOKYO NICONICO COSPLLECTION
「ニコニコ動画」は、株式会社ニワンゴが提供する動画共有サイトである。「TOKYO NICONICO COSPLLECTION」はニコニコ動画が日本のコスプレ文化を世界に広めるために開催する一大イベントである。コスプレはすでに日本の風物の一つとなっており、ファンたちは自分の好きなアニメやゲームのキャラクターの姿になって楽しんでいる。「魔法少女まどか」や「初音ミク」がすぐそばに現れたら、みなさんも嬉しさに叫んでしまうのではないだろうか。百聞は一見にしかず。12月4日(土)に六本木で開催される「TOKYO NICONICO COSPLLECTION」を、くれぐれもお見逃しのないように。(葉子執筆)

(C)FUKULOG、 MakeSens, Inc.niwango, inc.

ファッションニュース オンライン http://www.fashionnews.jp/


スカイツリーがギネス記録に

世界一高いタワーと言えば、もちろん高さ600メートルの「広州塔」である。ところが、11月17日にイギリスのギネス・ワールド・レコーズ社が最新の認定を発表した。来年5月22日にオープンする日本の「東京スカイツリー」が634メートルという高さで「広州塔」を超えたため、世界一のタワーに認定されたのである!

墨田区のホテルで行われた発表会には世界各地のメディアが集まり、ギネス社のアリステア・リチャード社長も参加して「スカイツリーは世界をリードする日本の科学技術のシンボルだ。」と祝福した。スカイツリー運営会社の鈴木道明社長は認定書を受け取って、「スカイツリー建造の目的の一つは、世界に日本の文化、科学技術、伝統などの魅力を伝えることだ。今回ギネス記録を打ち立てたことは我々にとって非常に名誉なことだ。」と述べた。

「東京スカイツリー」は浅草、錦糸町などの繁華街が接する場所にあり、江戸時代の代表的な景色である隅田川を背景として、日本の最新技術と伝統美を融合して建てられた、時代を画する建造物である。2008年7月に着工し、今年の3月6日に634メートルの高さに達した。来年2月末には完成する予定である。スカイツリーは、350メートルと634メートルのところに展望台がある。350メートルの展望台にはレストランと店舗が作られる計画で、おいしいものを食べながら、関東地区の壮観な眺めを一望することができる。また、450メートルの展望台は外面をガラス窓で覆った空中回廊になる予定で、観光客たちは世界一の高度を散歩しながら、江戸の気分と現代のイメージが織り交ざった不思議な感覚を味わうことができる。

最近、いつから中に入って楽しむことができるのかと、問い合わせが殺到している。来年の5月22日に対外開放される前に、展望台の入場券はすでに予約できるそうだ。団体入場券は11月22日から、個人入場券は来年3月22日からである。現在、世界最高の建築物は、アラブ首長国連邦のドバイにある「ブルジュ・ハリファ」(828メートル)で、展望台で最も高いのは中国の「上海環球金融中心」(474メートル)である。「東京スカイツリー」は、世界一高いタワーであり、かつ世界で二番目に高い建築物になったというわけである。(Michelle執筆)

写真提供:東武タワースカイツリー株式会社広報宣伝部

東京スカイツリー http://www.tokyo-skytree.jp/ (日、英、中、韓)


芸能界ニュース速報

●「ドラえもん」実写版
今月の18日から放映されているトヨタ自動車のCM「実写版ドラえもん」の第2弾「のび太のバーベキュー」で、フランスの俳優ジャン・レノがドラえもんを、元NEWSの山下智久がスネ夫を、女優の水川あさみがしずかちゃんを演じている。舞台は20年後に設定されている。デートの時に、のび太の行動に失望したしずかちゃんは、スネ夫の車で帰ってしまう。悩んでいるのび太の前にドラえもんが現れる……。山下は撮影を振り返って、「のび太に対して嫌なヤツを演じることが最も重要だと考えた」と述べた。10月に放映された第1弾と同様、30歳ののび太は妻夫木聡が演じる。第1弾でジャイアンの役は、雰囲気がぴったりのK-1の小川直也が演じた。車というテーマをめぐって変化する人間関係も、CMのポイントの一つである。

●有名人の「いい夫婦」
毎年11月22日の「いい夫婦の日」に有名人の「いい夫婦」が選ばれるが、連続六年間1位を獲得しているのが三浦友和、山口百恵夫妻である。彼らはお互いに深い信頼関係で結ばれ、特に40代〜50代の男性に支持されている。若い女性に支持されているのは、佐々木健介、北斗晶夫妻で、去年の第10位から第2位に急上昇した。二人が協力して育児をする姿が深い印象を与えており、積極的に育児に参加する男性が最近高い評価を受けているのである。第6位の放送作家鈴木おさむと大島美幸夫妻も女性からの評価が高い。明るく笑う楽観的な姿が、彼らの人気の秘密である。「いい夫婦」選出アンケートを行っているのは明治安田生命保険で、対象は20代から50代の既婚者である。

●大橋のぞみが活動休止
2008年に上映された人気映画「崖の上のポニョ」で主題歌を歌い、紅白歌合戦にも出演したタレントの大橋のぞみ(12歳)が、来年四月に中学に入ると同時に、すべての芸能活動を休止する。これは彼女が芸能活動を小学生の間だけと決めていたためで、今後は学業に専念する。今月17日、大橋は東京日本橋の高島屋でクリスタルツリー点灯式に参加したが、この時には芸能活動休止に関する記者の質問にはっきり答えなかった。今後、適切な時期に正式な発表があると思われる。「崖の上のポニョ」の主題歌は70万枚販売され、当時9歳だった彼女は、紅白歌合戦出場歌手の最年少記録を更新した。(ff執筆)

芸能ニュース・ZAKZAK http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/lists/ent-news.htm


アニメの聖地に行こう

神奈川県には有名な温泉地、箱根がある。湯けむりが漂う天然の温泉地が果てしなく広がり、富士山が湯けむりの間に見え隠れする。山々に抱かれ、透き通って穏やかな芦ノ湖や、湖畔にある箱根町は、たいへん静かで美しい。多くの人々がこの落ち着いた雰囲気の中で癒されてきた。だが、アニメの世界では、この地が別の顔を見せている。湖面は巨大な鉄板で覆われ、数十の鉄筋のビルが湖底から突き出て、さらに地底深くにはピラミッド状の秘密の要塞が隠されている。要塞の入口には、「NERV」と書かれている。この世界では「箱根」はかつて使われた名前に過ぎず、現在の名前は「第3東京市」である。そう、そのアニメとは「新世紀エヴァンゲリオン」である。アニメファンにとって「第3東京市」への聖地巡礼は、温泉に入ったり富士山を見たりすることより意義があるのである。

近頃アニメと関わりのある旅行プランがますます人気を集めている。それは三鷹市のジブリ博物館を見学したり、秋葉原で買物をしたりというような簡単なことばかりではない。有名でもなく、観光地でもないような多くの場所が、アニメ作品の舞台として採用されたために、アニメファンが訪れる「聖地」になってしまったのである。例えば、練馬区の片隅の、都心の喧騒から遠い場所なのに、外国人観光客が次第に増えているところがある。彼らがわざわざ練馬区にやって来るのは、なぜなのだろうか?三本の土管が置かれた空き地で記念撮影をし、食料品店でたくさんのドラ焼きを買い……そろそろおわかりだろうか?練馬区とは、ドラえもんの家がある場所なのだ。この他、「スラムダンク」や「GTO」の人気も衰えず、これらの物語の舞台である西東京の武蔵野市に行く人もますます増えている。

現在アニメをテーマにすることが旅行業界の焦点になっており、日本の旅行業界や漫画・アニメ業界では、全国のアニメの「聖地」を探し始めている。その結果、こうした場所はすでに全国の都道府県すべてに散らばっており、ツアーにすることが可能な場所もあることがわかった。例えば東京から「頭文字D」の車のルートに沿って群馬県まで行き、「日常」の物語の舞台を観光する。あるいは、鳥取県まで飛行機で飛んで、名探偵コナン記念館を見学すると同時に、「ゲゲゲの鬼太郎」の創作された場所を見るなど。……きっと面白い旅になるに違いない。(凱特執筆)

都道府県別アニメの聖地一覧 http://blog.livedoor.jp/manavisual/archives/51884581.html
  関東地方アニメ聖地一覧 http://blog.livedoor.jp/manavisual/archives/51818409.html


いま何時?

みなさんは時間に正確なタイプですか?約束に遅れたら、罪悪感を感じますか?時間を守るのは美徳でもあり、礼儀とも言えます。私は、ものごとをまじめにやる人は絶対に約束時間も守ると思います。日本人は時間に正確であることで有名な民族です。面接でも、商談でも、遊びに行く時でも、必ず時間通りに現れます。あまり時間に正確ではない台湾人の私は、最初ちょっと慣れることができませんでした。

私は日本で何回か、印象深い遅刻事件を経験しています。一つは、ある出版社の編集者と有名な写真家のスタジオへ行って、写真を撮ってもらった時です。編集者は、時間の計算を間違えてしまい、電車に乗った時からとても緊張していました。彼女は電話で謝り続け、電車を降りた後、私は彼女について走り続けることになりました。どうしてタクシーに乗らなかったのかって?駅のホームから出口までも相当距離があるし、タクシーに乗ったとしても、繁華街では渋滞になる可能性がある上に、車が通れない道もあるので、やはり足で移動する方が早いんです。どのぐらい走り続けたのか、私も覚えていません。まるで短距離レースに出たような感じで、現場に到着した時は二人ともほとんど虚脱状態でした。もう一つは、ある政府機関を訪問した時です。電車が遅れたので、この時も駅を出た後、同伴者と一緒に狂ったように走りました。まるで命の危険から逃れるかのように、身体の力がなくなるまで走り続けました。

日本では、遅刻することはとても失礼なことなのです。個人の遅刻が、他の人の仕事や行程に影響を与えるからです。電車に乗っていて、突然事故で停車したことがありました。駅と駅の間に停車したので、降りようと思っても降りられません。車掌が「事故処理のために電車はしばらく停車します。みなさんには大変ご迷惑をおかけします。」と放送したとたん、驚くような光景が目の前に出現しました。車内のすべての人が同時に携帯電話を取り出して、相手に遅刻することと遅刻の原因を説明し始めたのです。車内はたちまち、様々なおわびの言葉でいっぱいになりました。この一斉に行われた動作と、全員の全く同じ反応に、私はびっくりしてしまいました。日本に行くことが多いので、私も知らないうちに日本人の時間を守る観念に影響を受けて、約束した時間について気にかけるようになりました。移動する時は、いつもひっきりなしに時計を見て時間を確認します。気にかけすぎてほとんどヒステリー状態になり、私は日本にいる時は毎日非常に緊張しています。

遅刻したり、会社や学校に行く日に寝過ごしたりしないように、日本では様々の変わったタイプの目覚まし時計を売っていますが、その目的は我々を眠らせないことにあります。また日本の携帯電話の時間を表示する数字は特に大きくなっています。私の日本の友人には、壁掛け時計や腕時計の時間をわざと15分以上早めている人が多いです。これは、遅刻しないように早めに家を出ようという工夫なのです。時間を守るのは簡単ではありませんね。(哈日杏子執筆)

Photo by 哈日杏子

田中角栄名言 http://www.fesh.jp/detail_6509.html 哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)


眠らない目:新宿(その一)

ずっしりと重いニコンF3HPを首にかけて、東口のALTAの巨大なスクリーンの下から歩き始める。画面からの色とりどりの投影を眺めながら。秋も深まった夜というのに、この有名なランドマークはたくさんの人でごった返している。一歩踏み出して、人の波に身を任せる。時おりファインダーをのぞき、周囲のネオンが空を様々な色に染める様子を眺めてみる。それはいつもと全く異なる姿である。夜は次第に深まっていくが、この不夜城はますます喧騒を増していくようだ。

新宿。この異郷の悪夢のような世界に何度潜入したことか。そこには、恐ろしくなるような真実があった。だが今、くっきりと描かれた横断歩道に足を踏み出した時、平衡を失うようなめまいに襲われた。遠くのNTTdocomoのビルの時計が突然時報を鳴らし、向かってくる人の波によってあっという間に視界がさえぎられた。その瞬間、時空が交錯し、見知らぬような、あるいは見慣れたような感覚が次々に私に押し寄せた。都市の眠らない目のように……。

●22:00 新宿西口「思い出横丁」

高いビルが林立し、ネオンが輝く西口付近で、これは極めて稀有な存在である!奥深い横丁に昔の面影を残した飲食店が80以上も並んで、狭い空間の中でひしめき合っている。順番待ちの人々のために椅子を並べている店もある。横丁に入ると、濃厚な香りが鼻をつく。煙にいぶされた看板には「やきとり一富士」「情熱ホルモン」「らーめん若月」「居酒屋串衛門」などと書かれ、寿司、焼肉、ラーメンなど、本場の日本の味に私たちの食欲がそそられる。

半世紀前、戦火のために廃墟となった新宿駅前に、よしず張りや戸板で作った店が建ち始め、次第に闇市が形成されていった。統制品ではなかった進駐軍の牛や豚のモツを調理していた店が、現在の串焼き店や居酒屋の起源である。当時お互いに誘い合って、安くておいしいつまみを楽しみに出かけたというお年寄りたちが、現在ここで昔を懐かしんでいる。バブル経済崩壊後、東京都は何度もこの横丁を取り払おうとしたが、今でも往時の面影がそのまま残り、昔を懐かしむ場所となっている。

けむりがあたりに漂い、ぼんやりとした灯りがいっぱいに広がっている。杯を手に店主と世間話を楽しむのも、恋人たちが食べながら語らっているのを酔った目で眺めるのも、なかなか楽しいものだ。昼間はショッピングを楽しみ、遊び疲れた深夜にはこの思い出横丁に分け入って、本物の昭和時代を味わうのも面白いだろう。近くの高架橋からは、山手線の列車が通る音が響いてくる。時々どこかで歓声や笑い声がはじける。この思い出横丁の秋の夜こそ、日本のテレビドラマそのものだと思う。(つづく)(姚遠執筆)

Photo by hiro_sj30

井上魅夜×新宿 http://nylongirls.jp/archives/2913819.html


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