2012年1月13日 第1号(通巻第295号)

日本女子に大人気! MAIL DECOに英語版が登場

当初、日本の女子中高生の間で流行していたメールの装飾(デコレーション)。iPhoneの普及により、視覚に訴えるメールが好まれる傾向にあることから、今では幅広い年齢層に利用されるようになってきた。メール作成時に文字の色や背景色を変えたり、テンプレートや素材などを活用することでメールを自分らしくアレンジできる「MAIL DECO by DecoRanking」(フリュー株式会社、以下MAIL DECO)は、App Storeでアプリ総合1位・ユーティリティカテゴリ1位を記録したなかでも大人気の無料メーラーアプリケーションだ。このたび、従来の日本語版に加え、日本語以外の動作環境の場合は英語表示にも対応したサービスを12月16日からApp Storeにて提供開始する(対応機種:iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S)。

iPhoneを使用する場合、購入時の状態ではメールで装飾文字やテンプレートを使うことができない。このため、MAIL DECOのようなメーラーアプリケーションを利用して、通常のテキストメールでは実現できないような多彩な表現や装飾を施し、コミュニケーションの活性化を図ることが当たり前になっているのである。

MAIL DECOのインストールは無料で、プリインストール素材も豊富なので、ダウンロード後、すぐにメール作成にとりかかることができる。高度なアカウント設定も可能なため、サーバ情報が分かれば携帯電話やPCのメーリングアカウントなども設定可能だ。
 
また、プリインストールの絵文字やパーツでは足りないユーザのために、DECO SHOPで課金コンテンツを発売している。DECO SHOPは、ランキング形式になっており、人気のコンテンツをいち早くチェックできるようになっている。テンプレートや「RAKUDECO SET」(パーツや絵文字やテキストまで入ったテンプレート)も用意されており、編集に不慣れな初心者でもMAIL DECOなら簡単にメールを送ることができる。RAKUDECO SETは、一度購入したら再ダウンロードは無制限で可能だ。また、英語版を使用しても日本語を使った素材も使用できるので、日本に興味のある方、または日本語を勉強中の方にもお勧めしたい。

日常の何気ない短文メールも、MAIL DECOを使えばおもしろくて可愛いメールを送ることができるし、誕生日やクリスマスなどの特別なメールも、オリジナル性の高いステキなデザインで相手に喜ばれること間違いなしだ。今までメールの装飾は試したことがなかった人も、英語表示なら使ってみたいと思っていた人も、この冬はぜひMAIL DECOで心のこもったメールを作成してみてはいかがだろうか。(工藤執筆)

写真提供:フリュー株式会社

App Store/ MAIL DECO http://itunes.apple.com/jp/app/mail-deco-by-decoranking/id390085035?mt=8


和歌山を走るおもしろ電車

日本で電車に乗っているとき、みなさんは車内で何をして過ごすだろうか?スマートフォンの出現で、乗車している間も夢中で指を走らせて情報を検索する人が多くなった。疲れた顔をしたサラリーマンたちが、立ったままでも眠れる境地に達している様子もよく目にする。だが、電車に揺られながら窓外の景色を楽しんでいる人はどのぐらいいるだろう?もし窓の外に青い空と緑の草原が広がり、車内でもちょっと珍しい光景が見られたならば、スマホをいじったり目を閉じて休息したりする人もいなくなるに違いない。

「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」は、和歌山県を走るちょっと珍しい看板電車である。名前を聞いただけで、何だかカワイイ。三つの電車の中で、「いちご電車」が最も早く運行を開始した。デザインを担当したのは、有名なデザイナーの水戸岡鋭治さんである。白い車体に可愛らしいイチゴが散りばめられ、車内の床は木で出来ていて、座席にもイチゴの図案がプリントされ、温かい気持ちにさせられる。三つの電車の発車時刻表、路線図、料金などは、和歌山電鐵株式会社のサイトで調べることができるが、よく見るとこのサイトでも、あちこちにイチゴのマークが見られる。これは、貴志駅周辺の特産がイチゴであるためだ。

「おもちゃ電車」は和歌山市と貴志駅の間を走っており、真っ赤な車体には「OMODEN」と書いてある。外観が珍しいだけでなく、「おもちゃ電車」は世界記録も持っている。何とこれは、世界初の車内にガチャガチャマシーンを設置した電車なのである。さらに玩具を展示した棚やベビーベッドもあって、車両が移動する室内遊戯場になっている。子どもも楽しく遊べるし、大人も足を止めて見てみたくなる楽しさだ。

「たま電車」は運行が始まったのは最も遅いが、名前は早くから有名だった。和歌山の貴志駅の駅長は三毛猫の「たま」である。この駅長は若く見えるが、実は12歳で、人間なら60歳か70歳ぐらいに当たる。今年は「たま」が駅長になって五年目である。彼女は毎日9時から5時まで出勤し、日曜はお休みだ。今年の1月5日に、「たま」は部下を迎えた。まだ1歳の三毛猫で、駅長によく似ていることから、「ニタマ」と名付けられた。今後は子猫の「ニタマ」が日曜日の出勤を担当する。そろそろ高齢になった「たま」に、後継者ができたというわけだ。「たま電車」の車内には猫の装飾があちこちに見られるが、何と「たま」の絵が101もあるのだそうだ。木でできた座席の背もたれも猫の形になっている。猫好きのみなさんは、是非出かけてみてほしい!(葉子執筆)

(C)WAKAYAMA ELECTRIC RAILWAY Co Ltd.

和歌山電鐵株式会社 http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/index.html (日、中、英、韓)



大正ロマン・竹久夢二

彼は画家であり、詩人でもある。豊子ト(中国の美術家)は言った。「わずかに筆を振るっただけで、造型の美しさが私の目を感動させ、詩の意味が私の心を感動させる。」魯迅、周作人、葉霊鳳(中国の作家)は、みな彼のファンであった。彼の絵は30年代の日本で一世を風靡した。彼の芸術の源は西欧の写実的技巧にあったが、その画趣はむしろ日本的な情緒に溢れ、「大正ロマンの代名詞」と讃えられた。彼の名は、竹久夢二である。

日本の明治、大正期に活躍した画家で装丁デザイナーで詩人でもあった竹久夢二は、1884年生まれである。1905年に早稲田実業学校を中退すると同時に、「夢二」というペンネームで作品を発表し始めた。早熟な天才と言えるだろう。夢二の絵は、多くが旅行、聖書、女性をテーマとしている。彼が描く女性は姿態が優雅で、優しく愛情に溢れ、ぼんやりとした美しさを備えており、「夢二式美人」と呼ばれて30年代に大変流行した。緑の山々と青い水をたたえた川、そしてその前に立つ素朴な服装の女性。子どもの手を引いてはいるが、川の中を漂う船の灯りを一心に見つめている……このぼんやりとした温かさの中には、かすかな寂しさも感じられる。シンプルな画風だが、誰のものとも異なる深い情感が人々を引きつける

夢二の代表作には、「春の巻」「長崎十二景」などがある。彼はまた、「読売新聞」「都新聞」などの新聞や雑誌に挿絵を描き、「青い船」「どんたく絵本」などの挿絵作品もある。また、詩人としての作品も多く、代表作は「宵待草」「夢のふるさと」などで、これらは歌として広く人気を集めた。夢二の作品は純粋な芸術と、デザイン・工芸などの実用美術との間の垣根を取り払い、東洋画壇に新しい時代を開いた。彼のデザインは本の表紙や挿絵、屏風から、名刺、浴衣、茶碗などにまで及び、才能豊かで、芸術とビジネスを完全に結合させたアーティストであった。

さて、みなさんもこの画家の作品を直接見てみたくなったのではないだろうか?もし今、日本から離れたところにいたとしても、竹久夢二の作品を見ることは難しくない。2011年11月に新星出版社が「竹久夢二名作原寸復刻集」を出版したのだ。これは中国国内で初めてまとまった形で出された夢二の作品集で、45の名作が収録されており、油絵、水彩画、版画など種類も多彩だ。さらにすばらしいことに、すべての作品が原寸大なのでオリジナルの味わいを鑑賞することができ、しかも一枚ずつに分かれているので、好きな作品を選んで額装することもできて、収蔵価値が非常に高い。絵画や夢二作品が好きな方は、是非この機会を逃さないように!(小雅執筆)

写真提供:新星出版社

竹久夢二美術館 http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/  竹久夢二伊香保記念館 http://www.yumeji.or.jp/



奇跡の一本松の再生

岩手県陸前高田の高田松原は、日本百景の一つとして讃えられてきた。この松林は約350年前に農作物を海風から保護するために植えられた防風林で、毎年多くの観光客が訪れていた。数万本の松の木が、職務に忠実な警備員のように2キロにわたって整然と弓形に並び、海岸線にしっかりと立って壮観な独特の風景を形成していたのだ。だが昨年の3月11日の東日本大震災の後、ここは「奇跡の一本松」と呼ばれる松によって多くの人の注目を集めることになった。

今回の巨大津波によって、ほとんどすべての松の木が難を逃れることができず、あちこちに木の残骸が散乱する悲しい風景が広がることになった。ところが、一本の松の木が、この災難にも負けることなく自分の生えていた土地の上に立ち続けていたのである。そのため、この木は人々に「奇跡」と讃えられ、災害からの復興を象徴する希望の木として期待されたのだった。しかし残念なことに、すでに270年の高齢であったこの松の木は、生き残ったものの、根が塩分の高い地下水に浸されて腐り始め、12月中旬には日本緑化センターが、松の木を救うために全力を尽くしたが救うことができなかったことと、現在木の幹を保存して記念碑にするなどの具体的な計画を進めていることを発表したのだった。

だが実は、地震発生直後から、住友林業株式会社がこの松の苗の育成を行っていたのだ。そして12月14日に東京で記者会見を行い、18本の「奇跡の一本松」の苗の育成に成功したことを発表した。種による普通の栽培だけでなく、彼らは挿し木、接ぎ木、組織培養などの様々な方法を試み、接ぎ木による3本のクローン苗を育成した。また、種から生育した苗は、作業員たちの努力のおかげで、すでに4センチにまで伸びている。順調に行けば、これらの苗は今年の春には温室に移され、次の春には畑に移される予定である。約7〜8年をかけて苗が30〜50cmになったら、陸前高田市内に移植することができ、高田松原の以前の面影を回復させる期待が生まれてくる。

この九ヶ月の間、「奇跡の一本松」は被災者たちの精神的支えとなってきたが、最後に子孫を残す使命を終えた後、ついに倒れることになった。だが、一本松の精神は復興に向かう人々を永遠に励まし続けることだろう。今年の「創作四字熟語」で、「一松懸命」が優秀作10編に選ばれたことは、この奇跡の一本松の強い生命力に対する深い賛辞と敬服の気持ちの表れであるに違いない。(Michelle執筆)

住友林業/ニュースリリース http://sfc.jp/information/news/2011/2011-12-14.html



モダンな銀座

東京に行くとしたら、みなさんはどこに観光に行きたいですか?新宿、渋谷、池袋、東京駅の周辺のほかに、銀座も私が大好きな場所です。私が銀座へ行く理由のほとんどは、不二家のペコちゃんの商品を買うためなのですが(笑)、魅力たっぷりの銀座の街の景色も、私を深く惹き付ける理由なのです。

「銀座」という名前を文字から考えてみると、ずいぶん高級な感じがします(笑)。実はこの地名は、江戸時代に貨幣を鋳造する機関がここにあったためについたのです。明治時代以降、ここは舶来品を売る店が林立する高級商店街になりました。土地の価格が大変高い銀座地区には、世界各国から来たたくさんのブランド店、高級品店、高級レストラン、クラブ、劇場、百貨店、さらには歴史の古い老舗が集まっています。特に、銀座通りと晴海通りの交差する銀座四丁目交差点周辺は、日本で最も地価が高いことで全国的に有名です。物価の高い銀座は、訪れるお客さんの年齢も相対的に高くなります。そのため銀座の街は、若者が集まってくる新宿や池袋のようにひどく混雑することもなく、ゆったりと街を歩いて風景を楽しむことができます。

銀座は、関東大震災が起こった後、復興が最も早かった地区で、昭和初期の東京で最も繁華な街でした。路地の片隅に隠れている、西洋のモダンな雰囲気に満ちたカフェやバーは、当時流行ファッションに身を包んだ若い男女が出入りする、人気の社交場所でした。また、三越、松坂屋、松屋などの百貨店は、昔から現在まで同じ場所で営業を続けています。

銀座に行ったら、有名な老舗に行って、例えば、木村屋でアンパンを買い、鳩居堂で和紙の工芸品をお土産に買い、博品館で玩具を買い、煉瓦亭で洋食を食べて、高級なサービスや買物の楽しみを味わうことをお薦めします。銀座はあまりにも有名であり、ぜいたくの代名詞でもあるので、外から訪れる多くの人の憧れのまとです。日本全国各地には、「銀座」の名前をつけた「××銀座商店街」が無数にあるのだそうです。銀座の物価は高いですが、銀座だけが持つゆったりとしたぜいたくな雰囲気は独特で、他のところでは味わうことができません。ですから、買物はしなくても、時間があると私は銀座をぶらつくのが好きなのです。

ついでに言うと、浅草から上野までの銀座線は、日本初の地下鉄路線で、1927年(昭和2年)12月30日に営業を開始しました。最も古い路線なので、電車の車両も地下鉄駅もレトロな味が満ち溢れているのです。(哈日杏子執筆・撮影)

銀座Official  http://www.ginza.jp/  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)



第1回 東京スカイツリー

【はじめに】旅の写真は風景の芸術写真とは違って、旅程を記録し、記憶を刻み、周りの人と共に楽しむことが主な目的である。だがいつも使い捨てカメラで記念撮影をしているだけでは、あまり面白味も感じられない。iPhoneはこうした微妙な悩みを鋭く感じとって、見事に解決してくれた。プロ級のカメラがなくても、Photoshopがなくても、iPhoneの無料撮影支援ソフト「Instagram」が代わりにすべてをやってくれ、今いる場所のレンズが切り取った美しい瞬間を、Twitter、Flickr、facebookに送って友達とリアルタイムで共有できるのだ。

今週から50回にわたって、編集長がiPhoneを使って撮影した東京の50の観光地をご紹介する。ガイドブックでは取り上げられることもない「豆知識」をお届けし、さらに撮影場所について、そして使用した「Instagram」のフィルタなどについても簡単に説明したいと思う。みなさんの東京の旅に、思いがけない発想やヒントを差し上げられれば嬉しい。さあ、編集長と一緒に、iPhoneを持って東京を歩こう!

【命名に関する「豆知識」】正式名称が決まる前は、仮に「新東京タワー」と呼ばれていた。まず、有識者10名で構成された「新タワー名称検討委員会」が、公募で集まった1万8606件の案の中から6つを選んだ。そして2008年春にインターネット投票を行って、最終的に「東京スカイツリー」に決定した。得票が最も多かった「大江戸タワー」の商標は近くの菓子店が取得しており、3位の「さくらタワー」は高輪プリンスホテルが早くから商標登録していた。「東京スカイツリー」は東武鉄道と東武タワースカイツリーの二社の登録商標である。 (姚遠撮影・執筆)
タイトル:「上を向いて」 
場所:錦糸町駅付近 
撮影のポイント:交通標識が対角に伸び、タワーとほとんど並行になっていて、リズム感が生まれている。
使用フィルタ:lomo-fi(青い空に突出する効果を強調)
タイトル:「憧れ」 
場所:東武ホテルレバント東京の屋上 
撮影のポイント:着ぐるみのキャラクターがふと息を抜いた瞬間をとらえ、無表情な顔に表情が生まれている。
使用フィルタ:lomo-fi(フレームの装飾性)

タイトル:「遠くと近く」 
場所:浅草寺 
撮影のポイント:巨大な草履の質感を際立たせ、遠くのタワーにも気を配って、強い対比を創り出す。
使用フィルタ:X-proU(暗部のわずかな光が捉えられ、細部まではっきりわかる)
タイトル:「風に乗って波を切る」 
場所:中央大橋 
撮影のポイント:遠くのヒミコが次第に近づくのを連続で何枚も撮影し、最も気に入ったものを選んだ。
使用フィルタ:Toaster(黄昏の空の色が船体のガラスに映える質感を強調)

東京スカイツリー http://www.tokyo-skytree.jp/ (日、英、中、韓)


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