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  2005年12月7日第10号(通巻第13号) 毎週水曜日発行 公式サイト  中文簡体  中文繁体 
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東京の戯夢人生
         
(東京)咫尺

 十五年前、中国なまりを帯びた支離滅裂な日本語を携えて、この慣れないけれどよく知っている東京という都市に足を踏み入れた。静かな夜、テレビに映る外国映画(日本人は「洋画」と呼ぶ)の後で、テレビ画面にはいつも黒ぶち眼鏡をかけた白髪の老人が登場し、にこにことテレビ画面の向こうから別れを告げた。「さよなら、さよなら、さよなら。」この有名な映画評論家、淀川長治がこの世を去る前に残した名言が、「映画こそ人生」であった。

 映画が本当に茫漠たる人生をそのまま反映したものならば、映画館は人生の舞台と呼ぶことができるのだろう。混沌とした暗闇の中で、席に坐って光の束が投げかけられる銀幕を見つめ、喜んだり、怒ったり、笑ったり、悲しんだり。最後には感激して、あるいはやるせない気持ちで、あるいはうっとりして、この心奪われる場所を離れるのだ……。

 運命に導かれたのか、東京で最初のアルバイトは映画と関係があるものだった。そしてこの時期、池袋サンシャインシティのシネマサンシャインが自分にとって最も重要なよりどころとなったのである。

 毎日日本語学校での勉強が終わるとシネマサンシャインに飛んでいき、ゲームセンターにあるような古めかしいエスカレーターで九階の六号館に上がる。これが「日課」である半日の掃除作業の始まりである。そこは多くの映画ファンにとって最も魅力的な映画館だと聞いていた。しかし上映中は観客の興をそいではいけないので、作業員は中に入ってはいけないことになっている。しかたなく入口に貼られた「青春残酷物語」「笛吹川」「裸の島」などのポスターを眺め、また掃除のときにふと怪しい汚物を見つけて、この映画館の意味を何となくうかがい知ることができた。

 何回も改修を重ねて、この映画館もすっかり姿を変えた。しかし今でも山手線で最も歴史が古く、最も特色のある総合映画ビルと呼ばれており、池袋の繁華街の喧騒の中で不動の地位と尊厳を保っている。

 夕日が東京タワーを赤く染めるある夕暮れ、中国北方から来た青年と南方から来た若い女性が、連れ立って銀座の繁華街にある映画館の丸の内ピカデリーに入っていった。青年は二枚のチケットを汗びっしょりの手に握りしめていた。それは彼が映画館の清掃の仕事をやめた後、レストランの仕事で五時間ウエイターをした報酬であった。女性の心は乱れていた。これは彼らが無言の別れをする前の最後の映画になるはずだったからだ。映画はマルグリット・デュラスの「愛人(ラマン)」であった。
             (つづく)

《逸飛視覚:東京》 より(本編集部で一部削除した。)

 

 

 


読者と編集部のMail交流
→カナダに居た時に、日本人同士の会話で一番盛り上がったのは、食べ物ネタでした。出身地が違う友達と、それぞれの地方の旨い物(特にラーメンや酒)について、みんなで何時間も話していたのを覚えています。日本から送られてくるビデオに入っていた料理番組には釘付けになっていました。スポーツや音楽の話題は、ある程度は情報を得ることができても、流行りの食べ物の話は、入手し難い場合が多いように感じました。【日本 樋渡基道

→とても面白い内容だと思います。中国に住んでいるため、中国語版も読みたいと思い、中国語でも登録しました。二ヶ国語の「週刊・東京流行通訊」を楽しみにしています。【中国 佐藤千鶴子

→流行っている、ということは似た情報が大量に流通しているということです(中国語と日本語で流行の意味が異なるかも知れませんが、ここでの流行とはある情報、商品が普及期〜陳腐化の過程にある状態との意味で使用しています)。そうした意味で、日本の流行というものについて、いったいどのレベルでの流行を伝えているのか個人的には捉え辛いと感じました。情報の流れのなかでは、上流のものを提供していくことが肝心であると思います。【日本 河上晃一郎

→現在の自分の状況としては、情報を入手するおもな手段はいまだ新聞各紙であり、専門的なものはそれぞれ分野によって必要に応じネットで検索するというスタイルです。今後もっとメルマガなどの有効活用を検討しなければならないと思いました。【日本 美谷直子

ALAYA

日本のマイクロソフト記念パッケージ

 マイクロソフト社は11月16日、Windows 販売 20周年を記念して12月9日に《Microsoft Windows XP Professional 20 周年記念パッケージ》を発売することを発表した。

 この記念パッケージは日本のマイクロソフト独自の企画で、9999本限定製造である。Windows XP Professional のアップグレードCD−ROMの他、20周年記念CDセット(記念ビデオクリップとデスクトップテーマのCD-ROMおよびデモンストレーション用 Windows95/98/Me/2000の復刻盤)、マイクロソフトの Windows ファミリーのすべてのパッケージクラフトボックス(ボール紙に印刷され、自分で組み立てられるセット)、20周年記念切手(ビル・ゲイツの挨拶入りの特製フォルダーつき)、20周年記念ステッカー、 20周年記念プレゼントクーポン(次期 Windows OS-日本語版の開発コードネームLonghornを一足先に体験できる)などがついており、とても魅力的だ。

 オンラインで予約した人にはさらに、ビル・ゲイツのサイン入り Windows Vista (抽選で20名)、 Windows Vista の beta 版プログラム参加権(抽選で50名)、歴代のWindows CD 収納展示用記念フレーム(150名)が抽選で当たる。

 日本マイクロソフト は、マイクロソフトの最初の子会社であり、マイクロソフトの世界市場開拓において大きな功績を果たしてきた。今回の記念パッケージ発売を日本のマイクロソフトファンは大喜びで歓迎しており、9999本の限定版はあっという間に予約締め切りになるとなった。

(C)2005 Microsoft Corporation.

マイクロソフト 20 周年記念サイト http://www.microsoft.com/japan/windows/20th/


斬新なクリスマス・イルミネーション

 あと半月あまりでクリスマスがやってくる。いつも日本の若者たちが行き来する街角も、「光」と「色」に包まれ始め、華やかな色彩の魅力を放っている。今年のクリスマス・イルミネーションには、たくさんの新しいスポットや話題が加わった。

 ●横浜みなとみらいのさくら通りでは、灯りがつけられた木の下の散歩道が450メートルも続く。途中、イルミネーションで飾られた日本丸やコスモワールドの大観覧車を楽しむこともできる。

 ●多摩センターのイルミネーションは、入口に高さ4.5メートルの巨大なハロー・キティファミリー(4人)が現れ、躍動するイルカ・イルミネーションと共に、多摩に楽しさと温かさを添えている。

 ●六本木ヒルズの66プラザは青と白の色彩に覆われ、幻想的な空間を作り出している。これはキヤノンの企画製作によるもので、66プラザを囲む噴水とマッチしている。

 ●東京タワーの足元では、今年は18メートルの高さの特大ツリーが注目を集めている。風が吹くと美しい風鈴の音色が聞こえ、イルミネーションは以前のブルーから白に変わった。

 ●赤坂プリンスホテルでは、客室の窓の灯りを利用して、ホテルの壁面に巨大なクリスマスツリーを演出している。高さは100メートル。東京で最大のクリスマスツリーと言えるだろう。(四本百合香提供)

KISSING KELLY 
 
http://www007.upp.so-net.ne.jp/kissingkelly/index4.htm

感動的な「HAPPY NEWS

 世界では毎日毎日、ニュースが洪水のように溢れている。政治、経済、文化、芸能……、我々は映画やテレビ、雑誌、本などから大量の情報を得ている。そしておそらく無意識に、誰もが自分の必要に応じて情報を選び取っている。しかし、戦争、テロ活動、殺人事件など、最近のニュースには恐ろしい内容が増えている。我々の住む世界は、そんなに暗くて希望のないものになってしまったのだろうか?

 日本新聞協会が主催する「 HAPPY NEWS 2004 」のイベントでは、人々を感動の涙に誘ったり、大いに笑わせたりしたニュースを 40 件あまり選んでいる。「Honobono」「Ahaha」「Pachipachi」「Poroporo」「Yatta!」の五章にまとめてマガジン・ハウスから出版され、大きな話題を呼んだ。

 雪で真っ白に覆われた広場で、誰かが足跡を使って巨大な小熊の顔を描いた。女の子の笑顔そっくりのじゃがいもが取れた。誰も泥棒をするはずのない島で財布が盗まれたが、実はカラスが犯人だった。受験生が大学の試験時間に間に合うように、急行列車が本来は停まらない駅に停車した。……どれもこれも本当に小さな小さなニュースばかりだが、心を温かくする力を持っている。このような小さな物語こそ一生忘れがたいものになるのかもしれない。

 「ほんの小さなニュースなのに、 信じられないできごとに涙が出た 。」「日常生活の中で本当に起こったことは、へたな小説よりよっぽど感動的だ。」……読者の感想を読んでいると、いやなことばかりに見える世界は錯覚であって、実は我々は「ハッピー」に満ち溢れた柔らかなカーペットの上を歩いているのかもしれないという気持ちになる。我々は人生に自暴自棄になってはいけない。この小さな本が出版されたこと自体が、すでに十分ハッピーなことなのだから。

 「HAPPY NEWS」日本新聞協会 +HAPPY NEWS 実行委員会編、マガジンハウス刊、定価 1000 円。 

(C)2005 Nihon Shinbun Kyokai.
HAPPY NEWS 公式サイト
 
http://www.readme-press.com/happynews/index.html
 

松井秀喜の新楽章

 11月15日ニューヨーク・ヤンキースは、日本の松井秀喜選手と 4年間 5200万米ドル(約 61億 8800万円)で契約したと発表した。これによって松井はヤンキースで引き続きプレイすることになった。

 二年前、マリナースのイチロー選手は 4年間 4400万米ドル(約 52億 3600万円)の契約で世間を驚かせたが、今回松井選手はこの記録を一挙に破り、海外で活躍する日本のプロ野球選手で最も「豊かな」人物となった。

 ヤンキースは今年 3月、 3年間 3150万米ドル(約 37億 5000万円)の条件を提示したが、松井選手側がこの年数と金額を受け入れずに交渉は決裂し、双方は 11月 15日を期限として再度交渉することを取り決めた。

 11月16日、ヤンキースタジアムで行なわれた記者会見の席上で、松井選手は喜びを隠せない様子で、 「僕にとって最高の幸せです。ピンストライプのユニホームを着て、またこの球場でプレーできる幸せを今すごく感じている」 と語った。

 だが、ニューヨークのメディアはこれについて、 松井選手は他球団にトレードしないことを交渉の条件としており、 カネ重視であると非難している。確かに、成績が松井より上なのに収入が松井ほどでない選手も少なくない。今後はこの非難の雑音をいかにして打ち消すかが、松井選手にとって厳しい試練になるだろう。

 「毎日最高の状態で球場に立つ。」――これが松井の抱負である。「目標は一つ。」――松井秀喜は悲願を立て、ゴジラのヤンキースでの第二楽章が始まった。

( C ) 2005 office RURI
松井秀喜「野球の館」   http://www.hideki.co.jp/
 
 

 空気がとてもとても冷たい。肌や骨を突き刺すような冷たさだ。

 人々の歩調も緩やかになり、無力で行く先もはっきりしない。

 金色の秋を迎えた日本。本来は穏やかな天候で、紅葉が美しさを競う季節だが、

 今はなぜかすべてが意気消沈しているように思われる。

 空はやっぱり真っ青で、太陽はやっぱり明るく輝いているのに……

 最近数年の新聞や雑誌をめくっていると、息苦しくなるようないやなニュースばかりである。史上最高の失業率、バブル経済後最低の株価、狂牛病騒動、凶悪犯罪の頻発……「不景気」は、いつの間にか人々の食事やお茶のテーブルの話題となり、島国の空を覆うかげりとなり、美しい日本の大きな悩みになった。

 ウイリアム・フォークナーの「日本素描」を読んだことがある。彼の描く美しい自然の楽園と純朴で誠実な人々の様子に深くひきつけられた。それこそ日本の本質であり、 物質文明という外套をはずしたときに現れる日本の真実だと言えるだろう。

 この日本の真実によって、我々が深く愛する日本は、この重苦しい陰影を必ずや抜け出して、かつてのすばらしい姿と輝きを取り戻すに違いない。

青春の原宿

日本人の見た華人

披露宴と携帯
         (日本) galicia

 中国では携帯電話が大流行です。なんせウイグルの砂漠地方でも煉瓦の壁に「チャイナ・モバイル」のペンキ塗り広告がたくさんありましたから。固定電話の前に携帯電話の方が流行したというハナシは聞いたことがありますが、どうやら都市伝説ってわけでもなさそうですね。

 成都には、「結婚式場」みたいなものは見当たらないのですが、たいがい披露宴はレストランを貸切って行っています。休日になると、造花がいっぱいついた(生花かも)黒塗りの車が何台も連なって行くさまを見ることができます。また、その車列を撮影する写真屋さんの車を先頭で見ることができます。映画の撮影かと思うこともありますが、しょっちゅう見るので、成都の結婚式はそういうものみたいです。

 披露宴会場の入り口には新郎新婦がお客様を待ちかまえています。日本では披露宴の帰りに送るのですが、逆みたいです。中国は往復とも待ち構えるのかもしれないけど。でも新郎も新婦も携帯電話バリバリです(新郎新婦に茶髪君&茶髪ちゃんがいないので、地味に見えちゃったりしますが)。しばらく遠くから凝視しておりましたがその間 10 分くらい、新郎も新婦も電話に熱中です。これがもとになって最短離婚の中国記録を作るんじゃないか?とハラハラしたり、それじゃぁ、成田離婚より早いじゃんとか思いつつ、彼らの行く末を案じたりしたのですが、どうやら中国はみんな、あーらしいです。

「成都60円ごはん」 サイトより(本編集部一部削除した)

日本のナンバーワン

デジカメの生産量

 SONYのデジカメ、Cyber-shotシリーズは、 愛知県幸田町 の幸田工場で生産されている。この工場は1972年に建てられ、DV撮影機Handycamの生産場所でもある。2002年、この工場のデジカメ生産金額は2340億8600万円に達した。これは日本ナンバーワンの記録である。

自家用車の所有数

 トヨタ自動車の本社は愛知県にある。そこには三菱自動車の工場もたくさんある。そのため自家用車で通勤する人が多い。2004年の統計によれば、 愛知県の自家用車所有数は368万7645台で日本ナンバーワンである。東京は約320万台で第二位、神奈川県 は第三位で約300万台である。

便器の生産量

 日本の水洗便器の発祥地は愛知県瀬戸市で、日本最大の水洗便器メーカーの一つ、INAX の本社は愛知県常滑市 にある。2002年、愛知県の水洗便器の生産金額は486億8000万円に達し、日本ナンバーワンである。

キャベツの総生産量

 愛知県は日本最大のキャベツ産地であり、作付面積は日本一である。愛知県 のキャベツはサイズが大きく、葉がしっかり巻いている。2002年の愛知県のキャベツ生産金額は132億円に達した。第二位の群馬県(107億円)と第三位の千葉県(101億円)を遥かに引き離している。

 

 

 

 

 

 

 


日本のナンバーワン
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