2006年4月19日第15号(通巻第31号) 毎週水曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体
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ファッション・イベント

春のコスメ ニューライン

フランスのデザイナーブランド化粧品のネット販売会社CCBから、新しいクリエータのオリジナルメイクシリーズが4月17日に日本発売された。

フェミニンなレディス・ウェアが人気のファッションデザイナー コリーヌ コブソンがプロデュースする若い女性向けのニューラインは「フルーティーメーキャップライン Fruity Care」と名づけられ、リップグロス「フルーティリップス」など多数。

デザイナー コリーヌ コブソンCorine Cobsonは、女優のヴァネッサ パラディやジュリエット ビノシュらに指名されるなど、常に話題を集め、パリのプレステージを伝えるファッションデザイナー。

彼女のスタイルは、セクシー、フェミニン、シンプル、モダン。イメージはクリエイティヴ、都会的、挑発的で個性的。彼女のコンテンポラリーなエネルギーは、コスメにも投影されている。4タイプの女性のイメージごとにリップカラー、リップグロス、チークカラー、オーデコロンがラインナップされ、フェミニンでコケティッシュなパッケージで10代の若い女性の人気を博しそうだ。使い心地はべとつかず爽やか。CCBのサイトで通信販売され、価格はすべて千円。 (西岡珠実執筆)

(C)Photo by Toyama Yo.

「フルーティーメーキャップライン」公式サイト http://www.fruitymake-up.com/
 
観光スポット・グルメ

茶碗がお汁粉に変身

一つのお菓子で異なる楽しみ方をした経験をお持ちでしょうか?

カステラの名店、横浜文明堂では、伝統を打ち破るような遊び心に溢れた新しいお菓子、「茶碗 かすてら」を発売した。

四角形の箱の外観は普通の和菓子と変わりがないが、開けてみるとカステラが茶碗の中に入っている。カステラを食べた後は、この茶碗を割ってしまう。それも、なるべく細かく割ったほうがよい。そして、この茶碗のかけらを800ccの熱湯に入れて溶かす。好みで餅などを入れてもよい。すると、何と熱々のお汁粉が出来てしまうのだ。

この茶碗をお汁粉に変身させるという発想は、もともとこのカステラを買ったお客さんが「茶碗を捨てるのはもったいない」と言ったことによるもので、この意見を元に文明堂が研究を重ね、3年前、ついに小豆で作った「食べられる茶碗」を開発したのである。

「茶碗 かすてら」はオンラインショッピングの「楽天市場」で注文すれば、7〜10日で届く。価格は3150円である。
一瞬でこころに入る手土産・おみやげ・お菓子レポート
  http://hacchi6611.seesaa.net/article/10813494.html
 
先端技術・出版・雑学

美女ロボットの誕生

世界一美しいロボットが、今月初め日本で誕生した。

京都大学の「ROBO GARAGE」では、細身の美しい外観でファッションモデルのように歩く女性ロボット「FT」を発表した。

ロボットが実用化への道を歩む時代にあってロボットに対する要求が急速に拡大しているが、多くのロボットは外観も動作も機械的で、男性的であったり子供っぽかったりする。そのため、今回の女性ロボットの登場がロボットの新しい領域を開拓したことは間違いない。

FTとは、Female Typeの略称である。身長35cm 、体重 800g 、自由度は23(脚部12、身体1 、腕部8、頭部2)、CPUはH820MHzで、13ヶ月をかけて開発された。

小型のCPUボードとモーターを使用しているため、体がほっそりしており、しなやかな美しさが女性を連想させる。とくに独自の技術である「SHIN-WALK」の採用で、二脚歩行でお尻を振るモデルウォークができる上に、全体がしっかり安定している。
(C)2006 ROBO GARAGE

ROBO GARAGE公式サイト http://robo-garage.com

 
イベント掲示板
日本のナンバーワ

ビーチの禁煙条例

京都府網野町の浜辺は、「鳴き砂」で名高い。ここの砂浜は海水で磨かれた石英質の砂でできており、歩くと「クックッ」と音がして、まるで砂が鳴いているように聞こえるのだ。そのため、全国でも有名な観光地になり、「琴引浜(琴を弾く浜)」という美しい名前がついた。

三年前、網野町である決議が採択された。浜辺での喫煙を厳しく禁じ、違反者には厳罰が与えられることになったのだ。このような海岸の禁煙条例は日本では初めてで、おそらく世界でも珍しいだろう。さらに驚かされるのは、琴引浜を中心として若狭湾国立公園に指定されている全長1.8キロメートルが禁止区域になっていることである。ここでは喫煙、花火、キャンプなどがすべて禁じられている。もし命令に従わない場合は、「環境保全講習の受講」と「現場付近の清掃」を命じられる。それにも従わない場合には、広報紙で名前が公表される。

なぜ砂浜にこのような大掛かりな条例が適用されるのだろうか。それは、ここの石英砂に廃油、せっけん、タバコの灰などが混入すると、摩擦の具合が変わって鳴き砂が鳴かなくなってしまうからなのである。特にタバコの灰は深刻な害を与える。

編集部からのお知らせ

「東京流行通訊」のブログが4月1日に公開されました。このメールマガジンに掲載されている話題のほかに、ブログ独自のコンテンツも続々登場いたします。どうぞ、お早めにアクセス

→ Tokyo-Fashon、毎週ありがとうございます。いろいろな出来事があるんだなぁ、としみじみ読んでおります。友人にも紹介しようと思っていますが、登録手続きはどのようにすればよいのでしょうか?【上海  後藤はすみ

→偶然、このメルマガを見つけました。たいへんよくできていて格調も高いと思います。私も友達と一緒にネット上で日本文化を発信しており、日本の音楽に関するオンラインマガジン「午前音楽公園」を発行しています。皆さんにはいろいろ教えていただきたく、また交流製作の機会を持てればと願っております。【中国  bigjoe

→「東京流行通訊」はとてもよくできており、たくさんの流行や最新事情をタイムリーに伝えてくれます。私はコンピュータに興味があり、関連情報をたくさん載せていただきたいと希望しています。【中国  b_fly

→オンラインで日本語学習ができる機能を加えてほしいです。【中国  lxd7903228
配信サイト
ALAYA
芸能・ドラマ・音楽

陽春の昼下がりに音楽を

三越デパート各店で恒例の「イタリアフェア」が開催(日本橋店では4月18日から28日まで)され、その一環として日本橋三越本店6階の三越劇場でコンサートが開かれる。『ブルーノ・カニーノ&中村ゆかり デュオ・コンサート』である。

フランスを中心にヨーロッパで多彩な活躍をつづけるヴァイオリニストの中村ゆかりと、円熟したピアノの名匠ブルーノ・カニーノのデュオ・コンサートである。

この二人のデュオは、去年1月に浜離宮朝日ホールと横浜みなとみらいホールで行われたのをご記憶のファンも多いと思う。モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルト、サンサーンスの曲目が情感あふれる息の合った演奏で披露され、ヨーロッパの詩情が日本の聴衆を魅了し、その美しい響きの重なりと共鳴は多くのメディアで賞賛された。

今回のプログラムは、今の季節にふさわしいベートーヴェンの有名なソナタ「春」や、今年生誕250周年記念を迎えるモーツアルトの美しいソナタ、日本人の好きなヴァイオリン曲の第一位といわれる感動的な超絶技巧のフランクのソナタ、フォーレのソナタなどが予定されている。カニーノ氏の茫洋とした人格が感じられる余裕のテクニックと、豊かな情緒の中村氏の艶やかな音色のハーモニーは、今から大変楽しみである。

開演: 4月25日(火)午後1時・午後5時(2回公演)
会場:日本橋三越6階 三越劇場
入場料:5,000円(全席指定・税込み) (Nyanya 執筆 )

三越劇場公式サイト http://www.mitsukoshi.co.jp/theater/
 
世相・若者の生き方

小川村の新アイデア

長野県の小川村は、今年の1月12日から「わがおがわ親戚隊」という企画を開始した。「わがおがわ」は上から読んでも下から読んでも同音になっている。さて、それは一体どんな企画であろうか。

それは、全国の「小川」姓の人に呼びかけ、小川村に来ていろいろ手伝ってもらおうというものである。 小川村 の親戚として登録された人 が小川村 に収穫の手伝いなどに来ると、「親戚証」を提示するだけで安く泊まることができ、商店街の買い物にも割引がある。

小川村 は人口わずか3400人の小村で、高齢者率が40%に達しており、それが村の発展を妨げる原因になっていた。そこで、村ではこのような試みを考えついたのである。

日本の電話帳に登録された「小川」姓の人は、全部で96000人あまりで、全国第30位の姓である。親戚募集を開始すると、日本国内だけでなくパリ、バンコク、ハワイなどに住む「小川さん」も次々に応募し、登録者数は1000人を超え、現在も増え続けている。 小川村では、これを大いに自慢にしている。

(あまり大きな声では言えないが)実は、小川村で本当に「小川」姓なのはたった4軒しかない。そのため、小川村を第二の故郷にしたいと思う人なら、小川さんでなくても親戚に応募することができるのだそうだ。

あなたも参加してみませんか? (本文は雑誌「R25」の関連する文章をリライトしたものである)
小川村 公式サイト http://www.vill.ogawa.nagano.jp/
 
編集後記

日本は法治国家であり、国を挙げて法を守ろうとする雰囲気の中で、平和で安心できる時間がゆったりと流れている。

たまたま日本の法律文書を読む機会があったのだが、華人の目から見ると不思議に思える条項をたくさん見つけた。驚くと同時に、そこに含まれた意味を思い知らされる。

おつりをもらいすぎたときに店に返さなかった場合は、詐欺罪。刑法246条に基づき、10年以下の有期刑に処せられる。

飲食店の駐車場に車を停めて、その飲食店を利用しなかった場合は、住居侵入罪。刑法130条に基づき、3年以下の有期刑または10万円以下の罰金に処せられる。

友達にもらったAVビデオを会社の同僚にあげると、わいせつ物頒布罪。刑法175条に基づき、2年以下の有期刑または250万円以下の罰金に処せられる。

仕事中にうっかりミスをして上司に「ばか」「まぬけ」とののしられた場合、この上司は侮辱罪。刑法231条に基づき、1日以上30日以下の拘留または千円以上一万円以下の罰金に処せられる。

このような条項は、枚挙に暇がない。

おそらく一般の日本人は、法律にこんな条項があるということに気がついていないだろう。だが彼らは子供の頃から、人に誠実にするように、他人に迷惑をかけないようにと教育されている。社会に対して公徳心を持つことは、日本人にとって衣食住と同じように当然のことなのだ。これらの条項の融通性の無さをけなすのも、彼らがまじめに規律を守る様子を笑うのも勝手だが、こうしたまじめな国民性は決して一朝一夕で形成されるものではない。それは、この島国の美しい自然によって育まれ、法律条項の一字一句に浸透しているのではないだろうか。