2007年10月26日第36号(通巻第101号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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華やかなフラワーギフトやオブジェを展示。またファッションショーも開催される。

10/26(金) 「TOKYO FLOWER AWARD 2007」

国内外34組の作家による最先端の現代美術を日本最大級の会場で堪能できる。
10/27(土) 「SPACE FOR YOUR FUTURE」
地区内に点在する会場でのスタンプラリーや、仮装コンテスト、パレードなど盛りだくさん。

10/28(日) 「Happy Halloween in しんたかしま」

4人の作家の油彩や写真製版を展示。

10/29(月) 「individual sight -視線の先-」

ヘアからネイルまで全身をケアするサロンが6店舗入っている“美”と“癒し”のリラックス空間
10/30(火) 「+YUビューティ&リラクシング コート」
日本で最も人気のあるポスターアーティストの1人、サヴィニャックの生誕100周年記念展。
10/31(水) 「東京デザイナーズウィーク2007」
トークショーやライブ、楽器等の出展が行われる。
11/1(木) 「2007楽器フェア」 横浜
 

この秋大流行のブーティ

去年から流行の兆しを見せていた短いブーツの「ブーティ」が、秋の深まりと共に販売量を拡大している。「ブーティ(bootee)」とは「ブーツ風の」という意味で、足首を隠すアンクルブーツより短い、くるぶしあたりまでの長さのブーツである。ちょうどいい長さで、新鮮なバランス感があり、同色のレギンスなどを合わせると足が長く見えるというのが、ブーティの人気の理由である。特に今年は、世界中の美を愛する女性たちが先を争って買っているということで、メディアも大いに注目している。この秋のおしゃれは、足元から始まるというわけだ。

長いブーツは合わせる服をよく考えなければならないが、ブーティは短いのでボトムスの組合せが難しくなく、合わせられる服の範囲が広い。マーク・ジェイコブズ、シャネル、ルイ・ヴィトン、ミュウミュウ、クリスチャン・ルブタンなどの有名ブランドが、ブーティの新製品を次々に発表している。東京の西武百貨店池袋本店の婦人靴売り場では、8月中旬のブーティの売上額がブーツ全体の約70%を占め、東京の各ショップでも、売り切れの品が続出しているそうだ。

「ブーティ」と総称されるシューズは、素材の選択もデザインも様々である。ボタンなどをつけてアクセントを加えたものもあるし、深いスリットの入ったものもある。光沢のあるエナメルのものもあるし、スエードのものもある。女性たちは自分の好みや足のスタイルに合わせて、一番似合うものを自由に選ぶことができる。

ファッション雑誌やホームページでは、ブーティが盛んに特集されている。収穫の秋に、ブーティは東京の流行最先端を行く注目のファッションアイテムとなっており、ブーム到来の予感と期待を抱かせる。

「ブーティ」の情報サイト http://xn--dck9c1b6ic.bg.cat-v.ne.jp/

 

ソニーのアートコラボレーション

ソニーは最近、若手アーティストを起用して「Canvas@Sony」というアートプロジェクトを開始した。これは、ソニービルと一部のソニー製品をキャンバスに見立てて、彼らに作品発表の機会を提供するというものである。

第1弾として起用されたのは、吉尾一、ZAnPon(ザンポン)、大谷リュウジの三人の新進アーティストたちである。銀座のソニービルで、10月16日から11月4日まで、彼らのコラボレーション作品を見ることができる。8階では彼らの作品が展示され、三人の傑作がビルの巨大な壁面を三週間ずつ飾る。

カラフルな色彩を使って可愛い女性を描く吉尾一は、子供の頃にゲームやマンガの影響を受けたという。今回の作品は「ソニーと言えば音楽なので、それをイメージしながら描いた」とのことだ。また、力強い抽象的なラインが特徴のZAnPonは、花の絵を描いた。「頭で考えないで、右手に任せて描いた」のが今回の制作の特徴だそうだ。大谷リュウジは二年前にもコラボレーションに参加し、今回は二回目である。中央にライオンのイメージを配置した装飾的な作品で、金色の図案がゴージャスな雰囲気を演出している。

彼らのデザインによる、ソニーの携帯電話「SO704i」の交換できるパネル「Style−Upパネル」、ノートパソコンのVAIO TypeC「VGN−CR90」、ウォークマンA800シリーズの「NW−A808WY/WO/WZ」、そしてカナル式イヤホンの「MDR−KX70LW/WY/WO/WZ」はネットで購入可能で、数量限定である。

ソニーの60周年とソニービルの建設40周年を迎えた今、ソニービルやソニー製品は媒体として新進アーティストたちに開放されている。これまでソニーはハードウェアで企業文化を創り出してきたが、今回は「Canvas@Sony」によって若い世代に文化を伝えようとしている。

(C)2007 SONY CORPORATION
「Canvas@Sony」公式サイト http://www.sony.co.jp/united/canvas/?j-short=canvas
 

有楽町の新しい顔

10月12日、東京にまた新しい複合商業施設が生まれた。その名は「有楽町イトシア」。ここを訪れるすべての人に「愛しい(いとしい)場所」を提供したいということから、「愛しい」に場所を表す名詞語尾の「ia」をつけて「イトシア」と命名された。「有楽町マルイ」を中心店舗とし、27の店が集まる地下の「イトシアフードアベニュー」、映画館やレストランや娯楽施設を備えた「イトシアプラザ」、および商業ゾーンから構成される。

「有楽町マルイ」は、細部のデザインにおいて他の店舗より優れた点を持っている。トータルプロデューサーとして空間デザイナーの間宮吉彦氏を起用。ファッションの力によって幸せな体験ができるようにというコンセプトで作られ、店のデザインから空間に広がる音楽まで、随所にファッションの力を引き出す独自の工夫がなされている。店内を流れる音楽は時間帯、フロアの雰囲気、お客様の気持ちなどを考えて厳選されており、環境BGMは東京芸術大学環境創造科とコラボレートしたオリジナル楽曲を使用し、すべての来場者が楽しく快適な気持ちになれるようになっている。

さて、みなさんには是非「有楽町マルイ」の特別サイトにアクセスしていただきたい。ホームページを開くと、真っ赤な球形のロボットが予測できないような動きで楽しく迎えてくれる。ハート型になったり、ネクタイや帽子で変装したり、とても可愛らしい。またデスクトップセラピーのコーナーでは、その時の気持ちを言葉にして入力し、問題に答えていくと、コンピュータがデスクトップパターンを作ってくれる。

空間デザインで人の心を癒し、ネットワークサービスで付加価値を体現し、「デパートはものを買うだけの場所ではない」という考えを、さらに深い形で表現し尽しているのだと言えよう。(謝晨執筆)

(C)2007 Yurakucho Ekimae Kaihatsu Co., Ltd.
(C)2007 MARUI Co., Ltd.
イトシア公式サイト http://www.itocia.jp/index.html
 有楽町マルイ特別サイト http://www.yurakucho-marui.com/

食育の時代到来

食べることを学ぶ時代がやってきた。

明治時代、著述家の村井弦斎(むらいげんさい)は「食道楽」という本の中で、「小児には徳育よりも、智育よりも、体育よりも、食育がさき。体育、徳育の根源も食育にある」と書いた。この本はベストセラーになったが、「食育」の概念は「智育」、「体育」、「徳育」ほど重視されず、辞書にもこれら三つの言葉は載っているのに「食育」は載ったことがない。ところが、大人特有の病気が子供にも起こり、精神的未熟さや不安定さが目につき、犯罪も増加するに至って、「食育」という言葉はようやく日の目を見るようになってきた。

だが、明治時代に提唱された「食育」とは、意味合いが少し違う。食料が足りなかった時代には、「食育」は親向けの言葉であり、親が子供にしっかり食べさせなければならないということだった。食料が十分に供給されている今、「食育」は子供たちに対する言葉になった。自治体や関係機関はこぞって「食育」の推進に取り組み始め、一昨年には「食育基本法」が施行された。その内容には、食べることに対する基本知識やマナー、食品の安全性に関する知識を教えるほか、食べることに関するあらゆる情報や技術に対する理解と学習が盛り込まれている。

10月25日から26日にかけて開催された「東京発明展」では、様々な発明に混じって「学習教材用芽ねぎ栽培キット」なるものが出品された。ついに「食育」用の学習教材が現れたというわけだ。この教材は「食育」と「知育」を同時に学べるというものである。栽培している間には、子供たちに対する癒しの効果も期待できるそうだ。未来を担う子供たちが、芽ねぎと共に元気に成長することを期待しよう。(平田久美執筆)

「東京発明展」・バーチャル展示 http://www.jiii.or.jp/tokyo/ht_index.html

お寺で心身をリラックス

東京流行通訊」では以前、若い女性やサラリーマンが自分を見つめる空間として、また心身共に疲れ果てた団塊の世代の新たな趣味として、数年前からお寺で座禅や写経などのプチ修行をするのがブームになっているとお伝えした。その後、このブームは静かな変化を遂げ、今やお寺は現代人の新しい「心と体の癒し」の聖地になっている。

東京の築地本願寺では12月15日に、日蓮宗を初めとする各宗派が共同で企画した「TOKYO BOUZ COLLECTION」(東京ボーズコレクションが開催される。お寺でファッションショーが行われるのだ!もちろん、対象となるのは「僧衣」である。僧たちがそれぞれの宗派の袈裟や法衣を着て集合する。様々なバラエティがあって、さぞかしにぎやかになるだろう。

川崎の常楽寺は、漫画を楽しめるユニークなお寺である。いろいろな種類の漫画の絵が寺のあちこちにあり、本殿にまで飾られている。それらはお寺の雰囲気とはちょっと異質な小島功や富永一朗の温かみのある絵が中心である。ここに参拝する人は、意外な取り合わせにびっくりさせられる。

龍雲寺は鬱蒼と茂る緑に野鳥も集まるところで、都会の喧騒も忘れることができる。ここでは一般の人々が座禅や写経を行う他、森林浴、断食ダイエット、精進料理、ヨガなど、現代人がリラックスするための様々なサービスを行っており、誰でも気楽にこの魅力的なお寺を訪れることができる。

「寺カフェ」として流行の先端を行く光明寺は、二年前の夏からお寺を開放して一般の人をもてなしている。ふだんは参拝者の休息所になっているが、特定の日には住持がお茶、コーヒー、お菓子などで迎えてくれる。料金については、もてなされたお客さんが「気持ち」を賽銭箱に自由に入れている。

「プチ修行」の秘密 http://news.livedoor.com/article/detail/2852520/

完全を求めるということは、人間の成長過程において自然な考え方である。現状に満足してしまったら生活に色彩が欠けてしまうし、社会も進歩しない。そのため、昔から現在に至るまで、ものごとを完全無欠に行うために全力で努力するというすばらしい生き方は、権力者からも高く評価されてきた。

だが心理学者たちは、極端な完璧を求める人々は一種の心理的脅迫症にかかっていると鋭く指摘する。彼らは往々にして、ものごとの細かい部分を重視しすぎて全体を見ることを忘れ、古いやり方に固執して優柔不断になり、突然のできごとに対応することができなくなる。彼らには、どんな状況にも適応するという知恵が足りず、長い間、緊張と焦りの状態に置かれる。特に他者への寛容な気持ちに欠け、他人の欠点を指摘し、人間関係も損ねてしまう。彼らの生活は次第に息も絶え絶えのものになり、多くの人がこだわりを捨てられずに極端な方向に走ってしまう。

先日、偶然ネット上で日本版ウィキペディアの編集方針を読んだところ、非常に大胆なことが書いてあった。「決して、これらの様々な基準を全て満たすように頑張らなければならないと考えているわけではありません。完璧な記事は、観念的な理想であり、人間には書けません。完璧にはほど遠い記事であっても、ウィキペディアに投稿することは非常に重要です。しかし、様々な方法で完璧でない記事を改善することができるということも忘れてはいけません。」

ご存知のように、ウィキペディアは世界中の人々が協力して編集する開放式のネットコミュニティであり、斬新なネットワークメディア発信モデルである。この草の根メディアには35万人が積極的に関わっており、誰でも自由に参加して、どのテーマについても定義や背景の説明や、文字の間違いの修正などを行うことができる。こうした参加者たちの自発的な行動によって、ウィキペディアの大きな影響力が作り出されている。だが、もう一つ、さらに重要な要素があるようだ。それは、彼らが完璧を追い求めていないということである。

知識の海は茫漠として果てしない。人の人生は短くて限りがある。絶対的な完璧は、求めても得られない「円周率」のようなものだ。この世界には完璧な人間も完璧なものごともない。誰もがもっと寛容になり、他人に完璧を求めすぎることなく、自分の完璧も求めすぎないことが大切だと思う。平常心を永遠に持ち続けることこそ、真に完璧な心境ではないだろうか。

→日本語版100号、おめでとうございます!AIBOの写真がとても可愛かったです。【滋賀県 大島瞳

←「東京流行通訊」日本語版をご愛読いただき、ありがとうございます。現在、海外に住む日本人読者と日本語を学ぶ華人読者が、読者の大多数を占めています。日本に住む、周囲のお友達にもこのメルマガを是非紹介してください!

→日本の携帯電話のデザインは日々進歩しています。それらについて是非もっと紹介してください。【基隆 黄如心

←今までに、我々は「電」のコーナーで、様々な携帯電話のデザインとサービスについて不定期に紹介してきました。今後は、斬新なデザインの携帯電話を紹介すると共に、日本の若者の携帯ライフ(携帯電話映画祭、携帯による友達との交流、携帯による眼鏡試着など)についてお伝えしたいと考えています。

→前号の「2057年のマツダ」を読みましたが、すごくかっこいいです!このカーデザイナーは宇宙人の頭脳を持っているのではないでしょうか?わが国のデザイナーは、どうしてそういうデザインができないのでしょう?【上海 PRESS

←最初にこの情報を知った時、我々もPRESSさんのようにびっくりしました。今後はお互いに交流を深めて、クールな情報を伝え合うと共に、こうした感想も語り合いましょう。

【編集部からのお知らせ】
●本メルマガでは10月31日(水)に、特別増刊第14号を発行し、「赤の画家」と呼ばれる笹尾光彦氏(SASAO)の、サラリーマンから有名画家への十年間の奮闘の記録をご紹介します。みなさんにとって、啓発される内容になることを願っています。

 
CM契約料ランキング
先ごろ、週刊誌『週刊現代』が「2007年度下期の一本あたりのCM契約料ランキング」を発表した。それによると男性芸能人で1位に輝いたのは松坂大輔で、1億5000万の契約料である。上位5位のうち野球選手が3人ランクインしている。女性芸能人ではベテラン女優の吉永小百合のみが1億円で、CM女王の仲間由紀恵や篠原涼子を大きく離す結果となった。

スーツが似合う有名人ランキング
インターワイヤード株式会社は今年8月下旬に「スーツ」に関するアンケート調査を行った。「スーツが似合うと思う有名人は」との問いに対して、男性では渡哲也が1位を獲得し、舘ひろし、木村拓哉がそれに続いた。女性では黒木瞳やトップで、篠原涼子、江角マキコが追いかける格好となった。

 
 
ALAYA