2010年6月17日 特別増刊(第40号)

東京を旅したことがある人なら、交通が便利であることについて、誰もが心から驚きの声を上げたことだろう。張り巡らされた交通網が、東京の輝く時空と現代の都市生活の舞台を構築している。特に「都市の地下鉄網」という生活のコンセプトが、東京の持つ特有の温かくて快適な雰囲気を作り出している。もし、東京にはどんな「老舗」があるかと聞かれたら、まず挙げなければならないのが地下鉄だろう。1927年に開業し、アジアで最も早い地下交通となった東京の地下鉄だが、最初に開通したのは現在の銀座線の浅草から上野までの短い区間だった。しかし、現在の「東京メトロ」は、9の路線と179の駅を擁している。全長195.1キロメートルという長さは、世界の大都市でも有数の巨大な交通網なのである。(劉詩音、姚遠執筆)

首都圏の人口は2000万人を超え、東京メトロに乗車する一日の延べ人数は約636万人であり多くの東京のサラリーマンにとって、地下鉄は単なる交通手段ではなく、生活の手段でもあり、ライフスタイルにもなっている。銀座や有楽町などの繁華な地域には地下鉄駅が集中しており、ほとんどの交差点付近に地下鉄の出入り口があるし、各ビルの地下にも地下鉄に通じる通路がある。このように巨大な蜘蛛の巣のように張り巡らされた地下のネットワークは、想像してみるだけでも驚きを感じる。路線が密集しているために、多くの地下鉄駅は非常に深く掘る必要があるが、最も深いのは千代田線国会議事堂前駅の地下約38メートルの箇所であり、これは6階建てビルの高さにも匹敵する。

これだけ路線が多くても、毎日のラッシュ時には混雑を極める。どの路線も非常によくできていて、多くのサラリーマンが利用しようとするからである。ラッシュ時の地下鉄で、乗り換えのために動く人の流れの量には驚かされる。だが、これだけ多くの人がいても、動きは非常に整然としている。混雑した車両の中で押し合う人はなく、おしゃべりの声も少なく、大きな声を上げて携帯電話で話す人も見られない。多くのサラリーマンは、MP3を聞いたり、新しい一日の仕事について真剣に考え込んだりしているようだ。駅に停車すると、車両の中が動けないほど混んでいても、「すみません」と一言言えば、そばの人たちは降りる人のために道をあけてくれる。

これから東京を旅行しようというみなさんには、この壮観で秩序に満ちた情景を見学したいという場合は別として、朝7時45分から9時までの時間は避けることをお薦めする。それから、地下鉄の終電の時間をしっかり覚えておいてほしい。東京メトロの運行時間は、大体朝5時から夜12時までである(夜の12時半、あるいは1時まで運行している路線もある)。ラッシュ時には2〜3分の間隔で、それ以外は5〜10分の間隔で列車がやってくる。

こんなに錯綜して複雑な路線図なので、初めて日本に来た外国人ばかりでなく、日本人でも理解するのが難しいだろう。だが、あまり心配する必要はない。区別するコツをマスターすれば、複雑なものも簡単にすることができるのだ。ここで、東京の達人による、地下鉄を自在に利用する秘密のワザをお教えしよう!

●テクニックその一:「地下鉄はカラフル」色で識別する方法

東京メトロは、乗客が識別したり記憶したりするのに便利なように、それぞれの路線に色を割り当てている。路上にある駅の表示にも、自動券売機の上の路線図にも、車両にも決まった色が使用されているのだ。そこで、出かける前に行く先の駅名を確認して、路線図にあるその路線の色を覚え、色に従って歩いていけば、駅で他の路線に乗り換える場合でも間違えることはない。以下の最もよく使う路線の色を覚えておいてほしい。【銀座線】オレンジ【丸ノ内線】赤、【日比谷線】グレー、【千代田線】緑、

●テクニックその二:「漢字がいっぱい」文字で道を知る方法

色によって複雑な路線を簡単に識別することができるが、路線よりもっと複雑なものがある。それは、駅構内の巨大な商業施設である。広い駅の中に様々なショップが設置されているのが、東京メトロの特色のひとつだ。飲食店、書店、ファッションブティックなど、時間に余裕がある観光客にとって、これらを見てまわらないのはもったいない。しかし錯綜した地下街を楽しく歩き回った後、帰り道がわからなくなる観光客は非常に多い。幸い、地下鉄内の案内板の多くは漢字で書かれている。例えば都庁の方向を示す案内板には、中国人観光客なら一目でわかる「都庁方向」という漢字がある。そこで、歩きまわりながら、途中の漢字の表示を覚えていけば、日本語がわからなくても、来たときの道を簡単に覚えることができるのだ。

●テクニックその三:「文化交流してみよう」質問して解決する方法

本当に道に迷ってしまっても、慌てることはない。東京メトロの駅構内には、制服を着た職員がたくさんいる。行きたい場所を漢字で書いて、堂々と道をたずねてみよう!

秋葉原の電気街、渋谷の109、東京都庁ビルの展望室、銀座、浅草寺など、有名な観光ポイントはどれも地下鉄で行くことができる。だが、東京の見どころはまだまだたくさんある。ここで、地下鉄で行ける観光地をいくつかご紹介しよう。これらは、日本人も大好きなレジャーと娯楽の詰まった場所ばかりである。

●丸ビル
東京駅前にある総合施設で、オフィスの他、約140の店舗が入っている。地下1階から地上4階までがショップで、35階と36階はレストランになっている。建築物内部のデザインには、国内外のアーティストたちの作品が集まっており、低層部分は旧丸ビルの外観を摸倣している。

●東京ミッドタウン
東京ミッドタウンは、132の特色あるショップや飲食店が集まっている。ランドマークである248メートルのミッドタウンタワー最上層は、リッツカールトンホテルである。ミッドタウンガーデンにはサントリー美術館がある。東京ミッドタウンは、六本木の新しい情報センターとしてたいへん注目されている。

●表参道
「参道」とは、神社に参拝する時の道である。表参道は、1920年に建造された明治神宮から西に伸びている。現在は、ルイ?ヴィトンやクリスチャン?ディオールなどのブランドがここに集まり、都会のファッションを追求する人たちの聖地になっている。並木道の両側にはカフェがたくさんあり、にぎやかな街で静かな空間を提供してくれる。

●Echika表参道
表参道ならではのファッションやグルメを提供してくれる地下商業施設である。フランスのマルシェをまねたレストラン街や、ネイルショップ、アクセサリーショップ、雑貨店など、様々な店が美の王国を作り上げている。ここでは、忙しい女性に便利な、最新流行の商品を提供する店もあり、パンとコーヒーの店、ドリンクバー、特色のある食料品店などの飲食設備もそろっている。おしゃれな日本風の店舗もあり、ここでは東京のエッセンスをすべて体験することができる。

●明治神宮
JR山手線の原宿駅西側に開けた広場に、1920年(大正9年)に、明治天皇と昭憲皇太后を祭るために建造された神社である。連続29年間、新年の参拝客数第一位を記録した。民間から寄贈された10万本の木を使って作られた代々木の森(明治神宮はその中にある)は70万平方メートルあり、緑がうっそうと茂り、心が安らぐ思いがする。
●キャットストリート
表参道から両側に伸びた道で、かつての渋谷川に沿って湾曲している。表参道の北側は裏原宿の中心部で、多くの若者やデザイナーたちがここで店を開いて個性を発揮している。南側は散歩道になっており、15分ほど歩くと渋谷に到着する。
●築地場外市場
200メートル四方の場所に、鮮魚店、野菜と果物の店、飲食店などが330軒ほど軒を並べ、客引きの声があちこちから聞こえてくる。隣接する中央卸売市場(場内)は卸売り専門の場所であるが一般にも開放されている。場外市場では、様々な魚や、野菜、出汁の材料、海苔、お茶、珍味などの食材が数え切れないほど売られており、それらを目指してやってくるお客がいつも絶えない。9時から13時はいちばんにぎわう時間帯だ。土曜日は翌日が休みなので、一家総出でやってくる人も多く、たいへんにぎやかである。
●小石川後楽園
水戸徳川家とゆかりのある庭園である。1629年に作られ、二代目の光圀(水戸黄門)が改造して完成した。面積7万平方メートルを超える園内は、細かく設計されて、四季の景観に独特の魅力がある。

夏は、日本各地のイベントが目白押しの季節である。この夏、日本旅行の計画がある方は、是非見に行ってほしい。
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●足立の花火大会
2010年7月29日 19:30開始 東京メトロ日比谷線・千代田線 北千住駅

●隅田川花火大会
2010年7月31日 19:05開始 東京メトロ銀座線 浅草駅

●神宮外苑花火大会
2010年8月上旬(未定) 東京メトロ銀座線 外苑前駅

【成田空港で発売している1日券】

最後に、便利な地下鉄の切符をご紹介しよう。地下鉄の切符売り場には、非常にわかりやすい路線図があり、いくらかかるかなどがわかりやすく書いてある。自動券売機では、その時乗る切符も買えるし、中には定期券を買うことができるものもある。また、小銭がなくても心配はいらない。券売機では、最高額紙幣の一万円札も使えるものもあるからだ。

【成田空港で発売している2日券】

旅行者にとって最も便利なのは、東京メトロ一日乗車券である。この乗車

券を使えば、東京メトロのすべての路線に1日中無制限で乗り降りすることができる。当日の切符は、どこの券売機でも買うことができ、また事前に買いたい場合は、定期券うりばで買うことができる。(発売日から6カ月間のうち1日限り有効)価格は大人が710円、子供が360円である。

 実はその一日乗車券が成田空港で安く購入できるのはご存じだろうか?海外からの旅行者がより東京観光を楽しめるよう、成田空港内指定個所なら、1日券通常710円を600円で買うことができる。 また、通常は販売していない2日券も980円で発売しており、更にお得な東京観光ができる。また、下記ページのクーポンを持参すれば期間限定でノベルティもついてくる。

●詳しいチケット情報はこちら   ●グッズ引換用クーポンはこちら

東京メトロは縦横に交錯しているが、地名と矢印による表示がはっきりしているので、落ち着いてしっかり覚えて、よく確認すれば、とても便利で快適に利用することができる。自分や家族のために新式の家電を選びたければ、日比谷線に乗って電気街のある秋葉原駅に行けばよい。どこまでも続く本の海を楽しみたければ、半蔵門線に乗って書店が集まる神保町駅に行けばよい。流行のファッションや化粧品を知りたければ、銀座線に乗って109ビルのそばに出口のある渋谷駅に行けばよい。日本の大学の学問の香りを味わいたければ、丸の内線に乗って本郷三丁目駅の東京大学に行くか、あるいは東西線に乗って早稲田駅にある早稲田大学に行けばよい。さあ、東京メトロに乗ってみよう。東京メトロは、どこでも行きたいところにあなたを運んでくれるだろう。

●東京メトロ公式サイト  http://www.tokyometro.jp/global/(日、英、中、韓)

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