カバ車が新しくなって復活
約半世紀前の1952年から1959年までの7年間、15台のカバの形の自動車が日本各地を走り回っていた。それは菓子メーカーのカバヤが自社のキャラメルの宣伝のために特別に作った宣伝カーで、当時は日本中の話題だった。
今回、子供たちに創造の楽しさを体験させようという、子供の頃にカバ車を追いかけた体験を持つ教師の発案に、「尼崎の尼っ子自立・NOニート推進協議会」とカバヤ食品が合意し、同協議会のメンバーである私立高校の生徒たちが当地の専門家の指導の下に「カバ車」を再現することになった。
製作に参加した尼崎工業高校と産業高校の生徒計十人は、七月末から、国産の乗用車をベース車として、その上に樹脂、発泡スチロール、ガラスファイバーなどを重ねてカバの形状を作り上げた。
先週の火曜日(10月24日)、懐かしいカバ車が半世紀ぶりに復活し、市内を約一時間にわたって試運転した。復活したカバ車には、6人乗車が可能で、車体は真っ赤、フロントガラス上部の目と耳が回転したり、ボンネットがカバの大きな口になっているなど、高校生たちの工夫が随所に見られる。
新しいカバ車は、明日(11月4日)カバヤ食品に引き渡され、環境保護の宣伝カーとして活用される。
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