mixi の魔力
「Web of the year 2005」で、mixi が年間総合大賞を受賞した。
mixi は、日本国内最大の「完全招待制」のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイトであり、去年3月に開設したときの会員はわずか600人あまりだったが、半年で10万人に増加し、今年の8月1日には100万人に達し、現在はすでに200万人の大台を突破している。
mixi とは「mix (交流する)」と「i (人)」を合わせた名前で、20万種以上の トピックで分類されたコミュニティ を擁している。会員は自分のページを持ち、日記を書いたり、本やCDを推薦したりもできるし、他の会員の日記にコメントすることもできる。
ところで、日本でmixiがこんなにもてはやされている理由は何なのだろうか?
第一に「競争心」である。 mixi に登録した人が日記を更新すると他の人に通知が届く。「あいつが書いたのなら、僕も書かなくちゃ。」といった競争心によって、たくさんの人がついついページにアクセスしてしまうのだ。
第二に「VIP感覚」である。すでに会員になっている人から「招待状」をもらわないと、 mixi に参加することはできない。ちょうどセキュリティが高い会員制クラブのような感じだ。
第三に「村意識」である。 mixi のような有名なサイトに参加していなければ、遅れているような、世間に適応していないような気分がしてくる。このような、ちょっとした不安感からたくさんの人が次々に参加してくるのだ。
mixi を運営する笠原健治社長によると、 mixi が成功できたのは、今までのネットワークサービスにはなかった「自然にユーザーが増える仕組み 」を発見したおかげだという。サービスの質さえ確保できれば、参加者している人達が広告宣伝の役割を果たしてユーザーを増やしてくれるのである。
Mixiは年間総合大賞の他、特別賞(話題賞)の1位にも輝いた。
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