「ハンカチ王子」斎藤君
日本の高校野球史に残した輝かしい成績、超「クール」な表情……、甲子園球場に18歳の新しいスターが誕生した。早稲田実業の斎藤佑樹投手である。
女性野球ファンたちは、心を込めて叫ぶ。「さいとうく〜ん、かわい〜い!」彼女たちの心を掴んだのは、彼が青いハンドタオルで顔の汗をぬぐう優雅な姿だ。ハンドタオルは母親からのプレゼントで、センバツの時から使い続けている。このハンドタオルは汗を拭くだけでなく、ゲン担ぎの意味もあって、いつも三つ折りにしてズボンのポケットに入れて、いつも同じ面で汗を拭いていたのだそうだ。優勝決定後に涙をぬぐっていたのも、同じハンドタオルだった。斎藤投手が試合に出るたびに、デパートやスーパーには「私も同じタオルがほしい」という女性が殺到した。日本で「ハンドタオルブーム」が起きているのは斎藤投手のせいだと分析する人もいる。
斎藤投手は群馬県太田市の出身で、小学一年生の時に野球を始めた。小学校時代の文集で、将来はニューヨーク・ヤンキースの選手になりたいと書いている。中学時代は、関東大会でベスト8入りして注目を集めた。
斎藤投手は、以前は内面をすぐ表情に出す投手だった。その後仲間たちに、気持ちを顔に出して得なことがあるかと言われ、クールな投手に生まれ変わったという。野球だけでなく、斎藤投手は学業にも全力投球し、難関を突破して早稲田実業の推薦入試に合格した。まもなく早稲田大学に入学する斎藤 投手 。今期の大会の活躍によって、彼の今後には大きな期待が寄せられている。 |