カラオケ変身中
高級ホテルのような雰囲気のセルフサービスランチ、超大型スクリーンでの映画鑑賞、専門店にも負けないコスプレ衣装……今、日本のカラオケ店は、びっくりするような変貌を遂げている。
「おいしいものが食べたい」「新しい情報が知りたい」「リラックスしたい」……こんな様々な要求に対して、カラオケ店は工夫を凝らして我々に満足感を与えてくれる。貸し切りパーティの会場を提供したり、歌に点数をつける装置を備えたり、これまで単なる「歌うための場所」であったカラオケに対する観念が、どうやら変わってきたようなのだ。
埼玉県のカラオケ店「 Casavino 」は「シネマルーム」を導入した。ここでは自分の好きな DVD を持ち込んで見ることもできるし、無料で DVD を借りることもできる。 80 インチ以上の大スクリーンとマッサージ椅子で、カラオケ店本来の目的を忘れてしまいそうだ。
神奈川県のカラオケ店「コートダジュール・ダイニング」は、毎日お昼に食べ放題のランチサービスがあり、 980 円で 20 種類のおかずから好きなものを選んで食べられる。すべてのカラオケルームにはテレビとインターネット接続設備が整っている。
秋葉原のカラオケ店「サウンドクルージング・カリブ」には、海賊風など 3000 種類の「変身」用の衣装や飾りがあって、お客さんは役になりきって歌を歌い、思い切り陶酔の世界にひたることができる。
このほか、カラオケルームで楽器演奏ができたり、酸素バーや美容設備があったり、様々である。カラオケは今日本で、総合的レジャー施設の代名詞になっている。 |