雑学博士のおもしろ本
わが国には「雑学博士協会」というものがある。日常生活の中の奇妙な話題や、あまり役に立ちそうもない問題を専門的に研究する団体である。この団体の最大の功績は、人々のために気晴らしや楽しみのためのおもしろ本を次々に出版したことである。
さてどんな本があるかというと……「雑学王 話のネタ400連発」、「お役にたてないヘンな雑学 人生の大問題に取り組む前に245のこの大疑問」、「60億人が頭をひねる超ヘンな疑問大事典」といった具合である。これらの本は、タイトルから内容まで、実におもしろくて涙が出るほどである。さて一体どんな内容なのだろうか?
例えば「インドの赤ちゃんの離乳食はカレーなのだろうか?」「オリンピックの聖火リレーで、もし火が消えてしまったらどうするか?」「スチュワーデスは時差ぼけにならないのか?」雑学博士協会では、これらの問題について真剣に調査し、本の中でまじめに回答する。
以下、おもしろい話題をいくつか紹介しよう。
「ドラマによく出てくるが、エレベーターで逃げた犯人を、刑事が急いで階段を駆け下りて捕まえることは可能だろうか?」
回答「4、5階なら可能。6〜12階だとどんなに急いでも間に合わない。25階以上なら、犯人が一目散に逃げるのを呆然と見守るしかない。」
「富士山頂にある気象台にはどうやって送電するのか?」
回答「1575メートルまでは電信柱で送電する。1575メートル以上は、山頂の観測アンテナに影響しないように地下ケーブルで送電する。」
「本屋で本のページをめくっている人のうち、本を買う人は何パーセント?」
回答「本を買う人は10.5%。通常30秒以内に買うかどうかを決める。しかし、10分以上めくっている人が買う確率は6%に減少する。」 |