初のケータイ学生証
神奈川工科大学は、今年四月の新学期から新しく入学する1200名の新入生に対して、学生証として使える携帯電話を発送する。機種は、auの「W32H」と「W325」で、これは日本では初めての試みである。
「Let ' s KAIT Walker」と名づけられたキャンパス情報のホームページも、なかなか斬新なコンテンツを含んでいる。
ケータイ学生証あるいは IC カード学生証は、携帯電話で「Kapli」というプログラムをダウンロードして登録を済ませれば、学生証として使うことができ、この学生証で出席の登録やドアの鍵の解除が行える。そのほか、現在日本で通用している電子マネー「Edy」も、校内用携帯電話で自由にチャージや支払いが行える。また外では、この携帯電話を提示すると学生割引が適用される。
そのほか、キャンパス情報満載のサイト「KAIT Walker」も大幅に更新された。学生はログインすれば、自分が受講する講義の情報や掲示板にアクセスできたり、バスの運行情報を検索したり、 IP カメラで学校のカフェの座席の空き状況などを確認したりできる。また、外部からのサイトへの侵入を防ぐため、パスワード機能「SECUREMATRIX」を導入している。携帯電話のない在校生に対しては、ICカードを発行して対応する。またその他の区域の対応は今年中に完成する。
日本の各大企業はこのシステムを積極的に賛助している。KDDI は携帯電話技術を提供し、王子製紙はICカード学生証の印刷と製作を担当し、内田洋行は自動証明発行システム「PAPYRUSMATE」のEdyの対応などを行なっている。
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