小川村の新アイデア
長野県の小川村は、今年の1月12日から「わがおがわ親戚隊」という企画を開始した。「わがおがわ」は上から読んでも下から読んでも同音になっている。さて、それは一体どんな企画であろうか。
それは、全国の「小川」姓の人に呼びかけ、小川村に来ていろいろ手伝ってもらおうというものである。 小川村 の親戚として登録された人 が小川村 に収穫の手伝いなどに来ると、「親戚証」を提示するだけで安く泊まることができ、商店街の買い物にも割引がある。
小川村 は人口わずか3400人の小村で、高齢者率が40%に達しており、それが村の発展を妨げる原因になっていた。そこで、村ではこのような試みを考えついたのである。
日本の電話帳に登録された「小川」姓の人は、全部で96000人あまりで、全国第30位の姓である。親戚募集を開始すると、日本国内だけでなくパリ、バンコク、ハワイなどに住む「小川さん」も次々に応募し、登録者数は1000人を超え、現在も増え続けている。 小川村では、これを大いに自慢にしている。
(あまり大きな声では言えないが)実は、小川村で本当に「小川」姓なのはたった4軒しかない。そのため、小川村を第二の故郷にしたいと思う人なら、小川さんでなくても親戚に応募することができるのだそうだ。
あなたも参加してみませんか? (本文は雑誌「R25」の関連する文章をリライトしたものである) |