日本の洋菓子店「不二家」のマスコットキャラクター「ペコちゃん」が生誕60周年を迎えた。それを記念して不二家では、8月24日に「ペコちゃんとポコちゃんのリアル版」を選ぶイベントを開催した。全国から集まった2197人の応募者の中から、3歳のハーフの少女、高橋ジュリアちゃんと4歳の菅俊輔くんが選ばれて、リアル版の「ペコちゃん」「ポコちゃん」となった。
今回のコンテストは、3歳から小学4年生までの子供たちの中から「ペコちゃんやポコちゃんのように明るく元気で笑顔が素敵なお菓子好きの女の子と男の子」を選ぶというものである。5月1日から6月7日まで募集を行い、男女それぞれ9名の候補者が選ばれた。そして8月24日に、彼らは楽器、歌、手話などで自己アピールをした。高橋ジュリアちゃんは、日本で大人気の幸田来未のアップテンポのダンスを披露し、ペコちゃんにそっくりの明るい笑顔が審査委員たちに評価された。菅俊輔くんは特技の腕立て伏せを行って審査委員と観客にアピールした。
今回のコンテストの優勝者には、10万円と、記念トロフィー、図書カード5万円分などが贈られた。高橋ジュリアちゃんと菅俊輔くんは、「ペコちゃん博物館」の一日館長になれるほか、今後は不二家の宣伝ポスターや広報活動に参加する機会が与えられる。
不二家は1910年に創立された日本のお菓子業界の老舗の一つで、クッキー、シュークリーム、チョコレートなど、日本では絶大な人気を誇る。2006年には品質問題が発覚し、社長が引責辞任したが、国民からの人気にはまったく影響がなかった。
出産を終えて復帰したばかりの女優、酒井美紀がこのコンテストの特別審査員として出席した。彼女は「みんなポコちゃんに見えます。口角が上がりっぱなしで、すごく幸せな気分です。」と語った。このほか、不二家は高島屋やモード学院と協力して、ペコちゃんのための服をデザインし、元気で明るいペコちゃんをモードなペコちゃんに変身させた。8月26日から、全国650の不二家の店の入口に、モード学院がデザインした流行ファッションを着たペコちゃんが立つ。今後は、季節によっていろいろなファッションを身に付ける予定である。(松鼠執筆)