【斬新なタイヤ印刷技術】日本最大のタイヤ会社、ブリヂストンは、従来のカラータイヤとはまったく異なる斬新なタイヤ印刷技術の開発に成功した。以前のホワイトリボンタイヤはサイド部に白いゴムを加えたタイヤで、変色を防止しタイヤの強度を高めるために、白いゴムの比率を高くし、そのためタイヤの重量も増加した。新しい印刷技術は、変色防止層の上に保護層としてカラー印刷を行うので、タイヤの重量を増加させず、燃費がよい状態でタイヤを装飾することができる。将来的には、ユーザーが自分でデザインしたものをプリントしたり、必要がなくなったら簡単にデザインを除去して新しいデザインを印刷できるようにしたりすることを計画しているそうだ。新しいタイヤのドレスアップ方法として、ブリヂストンではこの技術を早期に市場に投入するために努力している。
【軽自動車の生産に幕】富士重工業は2月29日に最後の軽商用車を製造し、54年間の軽自動車の歴史に幕を下ろした。群馬県太田市で軽自動車を生産してきた群馬製作所本工場では、3月からトヨタ自動車と共同開発した小型スポーツ車の生産を開始する。1958年から、富士重工業は「スバル360」などの軽自動車を販売し、自動車メーカーとしての基礎を築いた。だが今後はレガシィなどの普通乗用車の開発と生産に力を入れるため、軽自動車から撤退することを決定した。
【新型の3点式シートベルト】シートベルト、エアバッグ、チャイルドシートなどを生産するタカタは、肩ベルト取り付け部と腰ベルト取り付け部が脱着できる3点式シートベルトを開発した。7月から実施される国内新技術基準で、自動車の後部座席には3点式シートベルトの採用が要求される。これまでキャンピングカーのほとんどは後部座席に2点式シートベルトを採用してきたが、新技術基準に対応するための3点式シートベルトは、夜寝る時にあまり快適ではない。キャンピングカーを最大限に快適にするために、脱着式シートベルトは不可欠である。新型のシートベルトの最大の特徴は、肩と腰の3本のベルトをすべて取り外せることである。取り外す時は車のキーを使い、取り付ける時はワンタッチで簡単だ。新型シートベルトは6月に、キャンピングカーのコーチビルダー(車体製造会社)やユーティリティシートメーカー向けに販売を開始し、今のところ一般のユーザーへの販売は計画していない。(緋梨執筆)